今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年9月17日(火)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

    ドル円はサマーズ元財務長官がFRB議長候補を降りることを
    決めたことで、緩和政策縮小が遅れるとの見方からドルが下落。
    一時98円63銭まで下落したが、株式市場が好感したことで
    99円台に乗せて取引を終える。
  • ドルが下落したことに伴い、ユーロは続伸。1.33台前半から
    1.3385まで買われたが、1.34台乗せには至らず。
  • 株式市場はサマーズ氏の議長候補辞退や、シリアへの軍事行動を
    巡る緊張が緩和したことを好感し続伸。ダウは118ドル高で、1ヵ月
    振りに1万5500ドル近辺まで上昇。
  • 債券相場も続伸し長期金利は2.86%台まで低下。緩和状態が続き
    債券市場への資金流入が継続されるとの見方が優勢に。
  • 金は反発し、原油価格続落。
  • 米   9月NY連銀製造業景況指数 → 6.29
  • 米   8月鉱工業生産 → +0.4%
    ドル/円98.64〜 99.18
    ユーロ/ドル1.3330 〜 1.3385
    ユーロ/円131.89 〜 132.27
    NYダウ+118.72 → 15,494.78ドル
    GOLD+9.20 → 1,317.80ドル
    WTI−1.62 → 106.59ドル
    米10年国債−0.018 → 2.862%



    本日の注目イベント

  • 豪   RBA議事録
  • 中   8月景気先行指数
  • 独   独9月ZEW景況感調査
  • 欧   ユーロ圏9月ZEW景況感調査
  • 欧   ユーロ圏7月貿易収支
  • 英   英8月消費者物価指数
  • 米   FOMC(9/18日まで)
  • 米   8月消費者物価指数
  • 米   9月NAHB住宅市場指数




サマーズ元財務長官のFRB議長候補を巡る動きが金融市場に予想以上の影響を与えています。


先週金曜日には経済新聞が「次期FRB議長、サマーズ氏就任に傾く」と報道を行ったことで、ドル高が進む


場面がありましたが、週明け月曜日には一転して、同氏が候補を下りる旨の書簡をオバマ大統領に送ったことが


伝わり、ドル安が進むと同時に株式市場と債券市場は好感し上昇しました。





サマーズ氏はもともと強いアメリカを標榜し、氏が議長に就任すればドル高と見られていました。


また、氏は金融緩和の効果には懐疑的な立場をとっていたため、仮に氏が議長になれば、緩和縮小がさらに


早まると見られていました。

サマーズ氏がFRB議長候補から外れることで、もう一人の有力候補である、イエレン現FRB副議長の可能性が


高まりました。


イエレン副議長はバーナンキ議長の路線を継承すると見られ、これでドルが売られ、株式市場などの上昇につながった


と見られます。





今回の辞任で債券が買われ、長期金利が低下したことでドル売り円買いが進みましたが、一方で株価の上昇はドル高


につながる傾向があるため、昨日のNY市場では一旦売られたドル円は99円台前半まで戻して引けています。


イエレン副議長の議長就任が高まって来ましたが、これまでのFOMCメンバーの発言からすると、量的緩和縮小の


流れは変わらないと思われます。


本日からFOMCが開催され、明日には縮小が決定されるかどうか判明しますが、仮に今回縮小が見送られたとしても


FRBの緩和縮小スタンスに変更はないと思われます。


縮小開始が12月にずれ込む可能性はありますが、基本的には景気が回復過程にある米国と、今後さらに量的緩和を


実施する可能性の残る日本とのスタンスの差は変わりません。


仮に量的緩和維持という「サプライズ」があったらドル円は売られることになりますが、どこかの水準でドルを拾う


姿勢でいいのではないかと思います。


そのレベルは「日足」のサポートラインが支持する97円前後かと考えれらます。





ドル円は昨日のアジア市場で98円45銭まで円高が進み、NYでも98円台半ばまで円が買われる場面がありました。


100台半ばまでドル高が進んだものの、なかなか100円台が定着しません。


その理由の一つには、FRBの緩和縮小を巡る不透明感が挙げられます。


これは5月の議会証言でバ−ナンキ議長が「年後半には緩和を縮小することが望ましい」と発言したことから続いています。





仮に緩和縮小が見送られたとしても、FRBの政策がはっきりすることは今後の金融市場にとってはプラスに働く


可能性があります。


リーマンショックから5年を経てようやく未曾有の混乱から立ち直ってきた米経済です。


失業率は依然としてリーマンショック前の水準には達していませんが、雇用者数はほぼ回復しています。株式市場は


既にリーマン前の水準を超えています。


ここからも米経済の回復ぶりを確認できるのではないでしょうか。





本日はNY株の上昇を受けて日経平均株価も買われそうです。


それに伴ってドル円がどこまで反発するのか注目されます。


NYの高値である99円20銭前後と、99円台半ばを超えることができるかが重要です。


その水準を回復できれば、ドル円が再び99−100円のレンジに戻ったと思えるからです。

98円50銭〜99円70銭程度を本日のレンジと見たいと思います。




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What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
9/1 オバマ大統領 「米国民の代表である議会に武力行使の承認を求める」シリアへの攻撃を巡って。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和