今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年9月19日(木)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • FOMCで量的緩和縮小が見送られたことで、ドル円は99円台前半から
    一気に97円76銭まで下落。大方の市場予想と異なった結果になったため
    狼狽的なドル売りが相場を押し下げ、97円台後半で引ける。
  • ユーロドルでもドル売りが加速し、一時今年2月以来となる
    1.3543までユーロ高が進む。豪ドル、英ポンドなども対ドルで
    大きく上昇。
  • 株式市場はFOMCの結果を受け大幅に続伸。ダウは147ドル上昇し、
    1万5676ドルと過去最高値を更新。
  • 債券相場も緩和縮小見送りを好感し続伸。10年債利回りは2年振りの
    大幅低下となり2.69%まで急落。
  • 金は4日続落。原油は大幅に反発し108ドル台に。
  • 8月住宅着工件数 → 89.1万件
  • 8月建設許可件数 → 91.8万件
    ドル/円97.76〜 99.11
    ユーロ/ドル1.3338 〜 1.3543
    ユーロ/円131.94 〜 132.67
    NYダウ+147.21 → 15,676.94ドル
    GOLD−1.80 → 1,307.60ドル
    WTI+2.65 → 108.07ドル
    米10年国債−0.158 → 2.692%



    本日の注目イベント

  • 日   8月貿易収支
  • 日   7月景気動向指数(改定値)
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   4−6月経常収支
  • 米   8月中古住宅販売件数
  • 米   8月景気先行指標総合指数
  • 米   9月フィラデルフィア連銀景況指数





昨日のこの欄で、可能性は低いものの「サプライズ」には注意が必要と書きましたが、それが現実のものとなり


金融市場は大きく揺れ動きました。


注目のFOMCでは市場の大方の予想に反して「緩和縮小」を見送りました。





声明文では「委員会は資産購入ペースの調整を行う前に、情勢の改善が持続的なものになるというさらなる


根拠を持つことを決めた」とし、参加者の多くが政策金利の最初の引き上げは2015年になると予想しており、


2名の委員は2016年と予測していることも判明しました。





バーナンキ議長はFOMC後の記者会見で、現在ゼロ付近に維持されているフェデラルファンド(FF)金利誘導目標の


引き上げは「失業率が6.5%を大幅に下回るまで実現しない可能性もある」と述べています。


また景気についても「今日の労働市場を巡る状況は、われわれ全員が望むような状態からはなお程遠い」とも


述べ、過去2回の雇用統計で下方修正が続いたことを念頭に置いた発言と思われます。





FOMCでの予想外の決定に、為替市場ではドルが全面安の展開となりドル円は98円を割り込み、一時97円76銭まで


ドル安円高が進みました。


ユーロドルでも1.35台半ばまでユーロ高が進み、今年の2月以来7ヵ月半ぶりのユーロ高を記録しています。


株式市場と債券市場ではこれまで通り資金流入が見込めることを好感し、大幅高を演じました。





ダウ平均株価は147ドル上昇し、8月4日以来の過去最高値を更新し、長期金利も16bpほど低下し、


2.69%を記録しています。


ドル円はこの金利低下に反応して下落したと考えられます。


ドル円は97円台まで急落しましたが、「日足」チャートでは、一目均衡表の「雲」の下限では下げ止まった


格好になっています。


それでも先週には100円61銭までドル高に転じた後の急落だけに、再び上値が重くなる展開が予想されます。





米長期金利の上昇傾向もやや頭打ちとなり、金利面からのドル高は見込みにくい状況です。


ただ、株価は上昇傾向であることから「リスクオン」という点に着目すればドル高につながることも予想されます。


NYダウは今月に入ってから既に830ドルも上昇しており、日経平均株価もこの影響を受け、昨日も大幅高を


見せました。


株価の上昇を考慮すれば、ここからの大幅な円高は予想しにくいと思われます。


ダウが何かのきっかけで急落し、「リスクオフ」が高まり債券が買われる状況が、ドル円にとっては最も厳しい状況


になります。





今回のFOMCの結果を受け、「量的緩和縮小」が先送りになりましたが、年内の開催は残すところあと2回です。


10月は議長の記者会見がないことから政策変更を行いにくいという面があり、12月は年末という意味で


こちらも動きにくいと予想されています。


そうなると年内には緩和縮小は行われないとの見方も浮上します。


今回のFOMC声明文では、労働市場の動きを注視する姿勢をより鮮明にしたとも受け取れ、今後の雇用統計がさらに


重要になってきます。





朝方のオセアニア市場ではドルの買い戻しが優勢のようですが、円高が進んだことと、NY株式の大幅高を受けて


今日の日経平均株価がどの様な反応を見せるのかが注目されます。


97円60銭〜98円60銭程度のレンジを予想したいと思います。

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What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
9/1 オバマ大統領 「米国民の代表である議会に武力行使の承認を求める」シリアへの攻撃を巡って。
9/18 バーナンキ。 FRB議長/td> FF金利の引き上げは「失業率が6.5%を大幅に下回るまで実現しない可能性もある」FOMC後の記者会見で。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和