2013年9月24日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円はダドリー・NY連銀総裁など、政策当局者の発言を
手掛かりに上値の重い展開が続き98円半ばから後半でもみ合い。
長期金利の低下もあり、終始98円台で推移。 - ユーロドルは1.35台から小幅に下落。ドラギ・ECB総裁の
議会証言で利下げの可能性を意識したユーロ売りが優勢となり、
1.3480までユーロ安が進む。 - 株式市場は続落。金融株の下げが目立ち、ダウは前日の大幅安に
続き、この日も50ドル余り下げる。 - 債券相場は続伸。政策当局者が債券購入ペースの維持が必要
との発言を行ったことで買われ、金利は低下。 - 金は続落。原油も3日続落で103ドル台に。
ドル/円 98.65〜 98.93 ユーロ/ドル 1.3480 〜 1.3526 ユーロ/円 133.13 〜 133.57 NYダウ −49.71 → 15,401.38ドル GOLD −5.50 → 1,327.00ドル WTI −1.08 → 103.59ドル 米10年国債 −0.029 → 2.701%
本日の注目イベント
- 独 独9月ifo景況感指数
- 米 7月ケースシラー住宅価格指数
- 米 7月FHFA住宅価格指数
- 米 9月消費者信頼感指数
- 米 ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演
- 米 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演
先週は予想外のFOMC決定がありましたが、その後も政策当局者の相次ぐ発言に市場は落ち着きが
取り戻せない状況が続いています。
先週末にはセントルイス連銀のブラード総裁が「今後の経済指標次第で、FRBが10月にも量的緩和の縮小を
始める可能性がある」との認識を示したことで、株式市場に動揺が走り、ダウは185ドルの大幅下落を見せました。
債券にはそれ程売り圧力がかからず、株安による「リスクオフ」に反応したドル円は下落し、さらに昨日も
政策の不透明感からドル円は98円台半ばまで下落し、元の位置に戻った状況になっています。
今回のFOMCで緩和縮小が見送られたことで、市場では「緩和縮小は早くとも12月のFOMC」との予想を
強めていましたが、10月にもその可能性があるというブラード総裁の発言が、やや混乱を拡大した格好でした。
しかし、昨日はダドリー・NY連銀総裁が「経済はなお非常に緩和的な金融政策を必要としている」とし、
失業率が6.5%を下回った後も、当局は利上げを「長期間」見送る可能性があることにも言及しました。
また、アトランタ連銀のロックハート総裁も、金融政策はもっと活発な経済活動を生み出すことに注力すべきだと
語っており、ともに先週のFOMCの結果を引きずっている印象があります。
先週この欄でも述べたように、緩和縮小を先送りしたことで「不確実性」を増幅させ、市場の混乱につながる
可能性を残したことが確認された格好です。
ダラス連銀のフィッシャー総裁も、先週の会合で月850億ドルの債券購入の縮小を見送ったことについて、当局の
信頼を損ねたとの認識を示しています。
5月に103円台までドル高が進んだ後、約4ヵ月間も「もみ合い」が続き、いまだに100円台が定着していない
ドル円ですが、再び98円台に戻って来ました。
9月2日に「三角保ち合い」を上抜けしたドル円は100円61銭まで上昇した後、政策の不透明感から再び
上値を切り下げており、再度小さなレジスタンスラインを形成し始めています。
これまで「三角保ち合い」の上限であったレジスタンスラインは、現在サポートラインとして機能しており、
98円台を割り込むようだと、このラインを下抜けしたことになり、円高への警戒感が増しそうです。
このようにドル円は明確な方向感が示されず、取引しにくい状態が続いています。
来週には毎月恒例の「雇用統計」が発表されますが、それまでは98−100円程度のレンジが続きそうです。
そんな中でも特に注目すべきはNY株式市場の動きです。
過去最高値を更新した直後から3日続落し、この間350ドルの大幅下落になっています。
金融緩和縮小が見送られたことで最高値を更新しましたが、異次元の緩和策が継続され、オリンピック効果に
わく日経平均株価よりも上昇していることには違和感を覚えます。
クロス円にやや上昇圧力があるため、ドル円の急落にはつながりにくいとは思いますが、一方で上値も限定的な
展開が予想されます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 9/1 | オバマ大統領 | 「米国民の代表である議会に武力行使の承認を求める」シリアへの攻撃を巡って。 | |
| 9/18 | バーナンキ・FRB議長/td> | FF金利の引き上げは「失業率が6.5%を大幅に下回るまで実現しない可能性もある」FOMC後の記者会見で。 | |
| 9/23 | ダドリー・NY連銀総裁/td> | 「経済はなお非常に緩和的な金融政策を必要としている」講演で。 |
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