今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年9月25日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は方向感が定まらない中、米経済指標の悪化と株価の下落
    にドル売り円買いが強まり、一時98円47銭まで下落。ただ下落も
    限定的だったことから、ドルがやや買い戻され98円70−80銭で引ける。
  • ユーロドルは反落。独の経済指標が予想に届かなかったことで
    対ドル、対円ではともに売りが優勢となり、ユ−ロドルは1.34台半ばまで
    下落。
  • 株式市場は4日続落。連邦予算を巡る協議が難航していることに加え、
    消費者信頼感指数も悪化していたことでダウは66ドル安、ナスダックは
    2ポイント高。
  • 株安から債券市場には資金が流入。10年債利回りは6週間ぶりの低水準
    となる2.65%まで低下。
  • 金は3日続落し、原油価格も4日続落。
  • 7月ケースシラー住宅価格指数 → +12.39%
  • 7月FHFA住宅価格指数 → +1.0%
  • 9月消費者信頼感指数 → 79.7
  • 9月リッチモンド連銀製造業指数 → 0
    ドル/円98.47〜 99.00
    ユーロ/ドル1.3464 〜 1.3497
    ユーロ/円132.82 〜 133.53
    NYダウ−66.79 → 15,334.59ドル
    GOLD−10.70 → 1,316.30ドル
    WTI−0.46 → 103.13ドル
    米10年国債−0.046 → 2.655%



    本日の注目イベント

  • 独   独9月ifo景況感指数
  • 独   ワイトマン・独連銀総裁講演
  • 欧   アスムセン・ECB理事講演
  • 米   8月耐久財受注
  • 米   8月新築住宅販売件数





ドル円は方向感が定まらず、経済指標に一喜一憂する展開が続いています。


ドル円の上値は徐々に重くなりつつあります。先週のFOMCで「量的緩和縮小」が見送られ、その後の


FOMCメンバーの発言内容も総じて「緩和状態は当面継続される」というものが多く、これがドルの上値を


抑えているものと見られます。





最高値を更新したNYダウが昨日まで4日続落していることも「リスクオフ」を醸成し、円買いを促している面も


あります。


また株安に伴って債券に資金が向かい、10年債利回りは一時の3%から大きく低下し、昨日は約6週間ぶりとなる


2.65%台まで低下し、こちらもドルの下落圧力として作用しています。





ただ、それでも大幅な円高に振れないのは日本の株式市場が大崩れしないことが大きな理由だろうと思います。


昨日の日経平均株価も一時はマイナス150円くらいまで売られましたが、午後には切り返してプラスに転じる場面も


ありました。


結局、大引けではマイナスでしたが、ここ1週間で370ドル程下落しているNYダウに比べると「健闘している」と


言えます。


これはアベノミクスに加え、オリンピック効果によるものと考えられます。


景気が良くなったという実感はありませんが、東京圏では土地が値上がりしており、人々の気持ちにも景気に対する


楽観論が広がってきたようです。





ただこのまま、NY株式がさらに大きな調整を続けるようだと日本だけが「蚊帳の外」というわけにはいきません。


今後の最大の懸念材料は「米連邦債務上限問題」です。


ルー財務長官は24日、連邦債務の上限引き上げ問題について、合意が可能との投資家の信頼感は恐らく行き過ぎ


ているとの見解を明らかにしています。


同長官は「2011年の経験は非常に恐ろしいものだったとの印象があり、再び体験すべきではない」としながらも、


「議会が短い間にすべき多くの仕事を抱えていることを十分考慮する必要がある」と指摘しています。





ルー長官は現在16兆7000億ドル(約1650兆円)の債務上限を引き上げる必要があり、10月半ばには


手元資金が約500億ドルになるとの見通しを議会に示しており、昨日は「数字が恐らくもっと小さくなるだろう」


と警告しています。(ブルームバーグ)


予算協議はオバマ政権と下院共和党との間で難航しており、昨年末の「財政の崖問題」が再び現実味を帯びて来ており、


為替を読む上では「量的緩和縮小」と併せて、最大の焦点になると見られます。





ドル円は上値が徐々に重くなりつつあります。


上述のように大幅な円高の可能性は低いと思われますが、再び上値を切り下げています。


「三角保ち合い」(さんかくもちあい)がサポートしている98円前後が維持できるかどうかが重要ですが、トレンドの


変化があるとすれば、その下の「雲」とサポートライのある97円60銭前後を割り込んだ場合です。


ドル円が高値を記録してから4カ月が経過しています。


「日柄調整」もそろそろ終えるタイミングです。


「98−100円のレンジをいつ抜けてもおかしくはない」という意識を持って臨むことが必要です。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
9/1 オバマ大統領 「米国民の代表である議会に武力行使の承認を求める」シリアへの攻撃を巡って。
9/18 バーナンキ・FRB議長/td> FF金利の引き上げは「失業率が6.5%を大幅に下回るまで実現しない可能性もある」FOMC後の記者会見で。
9/23 ダドリー・NY連銀総裁/td> 「経済はなお非常に緩和的な金融政策を必要としている」講演で。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和