今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年9月27日(金)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 東京時間の朝方98円27銭まで円買いが進んだ後、日本政府が
    法人税引き下げを早期に検討するとの報道に急速にドルが買い戻され
    99円台に。NY市場も経済指標の改善にドルは底堅く、一時99円14銭
    まで上昇し、99円近辺で引ける。
  • 失業保険申請件数が予想を下回ったことでドル買いが先行。ユーロドルも
    1.35台から1.34台後半まで売られたが値動きは緩慢。
  • 株式市場は6日振りに反発。経済指標の改善を好感し、ダウは110ドル
    を超える上昇を見せたものの、財政協議の不透明感から上げ幅を縮小し
    55ドル高で引ける。
  • 債券は反落。株高から利益確定の売りに押され下落。
  • 金は反落し、原油は6日振りに反発。
  • 新規失業保険申請件数 → 30.5万件
  • 4−6月期GDP(確報値) → +2.5%
  • 8月中古住宅販売成約指数 → −1.6%
    ドル/円98.73 〜 99.14
    ユーロ/ドル1.3472 〜 1.3511
    ユーロ/円133.17 〜 133.75
    NYダウ+55.04 → 15,328.30ドル
    GOLD−12.10 → 1,324.10ドル
    WTI+0.37 → 103.03ドル
    米10年国債+0.022 → 2.648%



    本日の注目イベント

  • 日   8月消費者物価指数
  • 中   中国 8月工業利益
  • 独   独9月消費者物価指数(速報値)
  • 欧   ユーロ圏9月景況感指数
  • 米   8月個人所得
  • 米   8月個人支出
  • 米   8月PCEコアデフレーター
  • 米   9月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演





ドル円はやはり98−100円のレンジ内での推移に落ち着きそうです。


昨日朝方は、NYでの円高傾向に加え、株安を見込んだドル売りが先行し、一時98円27銭まで円買いが


進みNY市場の円高水準を割り込みましたが、98円を割り込む勢いはなくその後円が大きく下落しました。





共同通信が、政府の経済対策で焦点となっている法人税の実効税率引き下げに関して「早急に検討を開始する」


と明記することで調整に入った、と報じたことが引き金となり昼にかけて99円台に乗せました。


冷静に考えればそれ程相場を大きく動かす材料とも思えませんが、98円70銭以上には「ストップロス」の


ドル買い注文も入っていて、それが相場を押し上げたものと思われます。





午後に入っても年金運用機構(GPIF)が、国債を中心とした運用方針を変更するとの報道から株価が大きく上昇した


ことでドル円は堅調に推移しました。


NY市場でも98円台後半を中心に底堅い動きの中、雇用関連指標の改善で99円14銭までドル高円安が


進む場面もありました。





ここしばらくは98−100円のレンジで推移すると見れば一気に100円台に乗せて来るとも思えませんが、


今週も一度述べましたが、103円台のドル最高値を付けてから既に4ヵ月が経過し、「日柄調整」は十分です。


大きく反発する材料は見つけにくい状況ですが、特に明確な材料がなくても「しばらく続いたレンジ」を


抜けることは過去にも何度もあります。


抜けたらそこは上でも下でも、抜けた方について行くトレードを意識しておくべきでしょう。





気になるのは米議会での財政協議の行方です。


米上院が今週末までに暫定予算案をめぐる採決を実施する可能性は低いと見られます。


現在の予算は来週30日をもって失効しますが、上下院は暫定予算案で医療改革法案(オバマケア)の


扱いを巡って意見が対立している状況です。


ルー財務長官は議会に対して、債務上限の突破を回避するために講じている措置が「10月17日までに尽きる」


と書簡で伝えています。


市場は、「最終的には合意するはず」と楽観的な見方を崩していませんが、かつてこの財政問題をめぐる対立が


きっかけで米国債が「AAA」の座から転落した経緯もあり予断を許しません。





短い「30分足」チャートでは、ドル円は98円台前半から下値を切り上げています。


ここを中心にサポートラインを引くと、足元では98円85銭辺りを明確に割り込むと、短期的な


「トレンドの変化」が起こる可能性があります。


上値は99円15−20銭が抜けるかどうかといったところですが、「4時間足」ではその上に「雲」と


「120日線」があるため、99円30銭が抜けるかどうかの方がより重要です。


本日は株価の上昇もやや期待できることから、基本は上値がどこまで伸びるかどうかを確認する1日に


なると予想しています。





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今年の「異次元の暑さ」もようやく終わったようです。


今朝の東京地方の最低気温は16度くらいで、旭川では初霜が観測されたようです。


いよいよ1年で最もすごしやすい「秋」の到来です。


良い週末を・・・・。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
9/1 オバマ大統領 「米国民の代表である議会に武力行使の承認を求める」シリアへの攻撃を巡って。
9/18 バーナンキ・FRB議長/td> FF金利の引き上げは「失業率が6.5%を大幅に下回るまで実現しない可能性もある」FOMC後の記者会見で。
9/23 ダドリー・NY連銀総裁/td> 「経済はなお非常に緩和的な金融政策を必要としている」講演で。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和