今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2008年9月16日(火)


おはようございます。


米リーマンブラザーズの破綻が確定しました。

結局、この春噂があった「第二のベアスターンズ」になってしまったわけです。

これまで米金融当局をも巻き込んでの受け皿さがしも日の目をみませんでした。

しかも、今回の破綻はベアスターンズとは規模が違います。

全米第四位の証券会社です。この結果を受けて昨日のNYダウは504ドルも

下落しました。シカゴの日経先物は約500円下げて終わっています。

昨日が「金融不安」の始まりのような気がします。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 欧州市場で既に104円半ばまで売り込まれたドル円は朝方、同じように
    104円53を記録しました。
  • その後、不良債権処理のために欧米10行が総額700億ドルの資金を出し合い、
    ファンドを設立することで合意したためドルは106円台まで反発。
  • 保険大手AIGがFRBに400億ドルの繋ぎ融資を申請するなど、米金融市場は
    「リーマンショック」に終日不安定な動きを見せました。
  • NYダウは朝方から金融セクターのみならず、景気減速懸念から大きく下げ、結局
    504ドルの暴落を見せました。

ドル/円104.53 〜 106.40
ユーロ/円148.62 〜 150.93
NYダウ−504.48 → 10,917.51ドル
Gold+22.50   → 787.00ドル
WTI−5.47    → 95.71ドル
米10年国債−0.330  →  3.392%


本日の注目点

  • 日 日銀金融政策決定会合(17日まで)
  • 欧 ユーロ圏7月生産者物価指数(PPI)
  • 欧 独ZEW景気予測指数
  • 米 FOMC
  • 米 ポールソン財務長官が住宅公社問題で議会証言
  • 米 ゴールドマン6−8月期決算発表

昨日は「リーマンショック」一色でした。

かつて、われわれ日本人はあの『山一證券』や「長銀」がつぶれると思っていませんでした。

あのころ言われていた言葉「どの業界でも1位、2位にいなければ生き残れない。」を

思い出しました。金融市場では、米国債が大きく買われ、株が売られ、ドルが売られる

典型的な「金融不安」相場になってきています。

日本への影響も避けられないでしょう。

日経平均は500円ほど下げそうです。

機軸通貨「ドル」への信認が問われ、米国発の『金融不安』が世界に広がるかどうかの

瀬戸際です。資金難に陥っているAIGをゴールドマンとモルガンスタンレーで資金融通

するのでは、という噂もあります。

ここはひとまず「震源地の通貨」であるドルは買えません。

消去法でいけば、今回のサブプライムで一番被害の少ない『円』を買う動きになりそうです。

本日のFOMCがあります。

先週までは政策金利据え置きはほぼ間違いないところだったようですが、さすがに

ここにきて、金融市場の混乱から米景気先行き不安が拡大していく中、『政策金利引き下げ』

も可能性としては否定できない状況になっています。

いずれにしてもしばらくはナーバスな展開が続くでしょう。


2008年4月分(PDF) 2008年5月分(PDF) 2008年6月分(PDF) 2008年7月分(PDF) 2008年8月分(PDF)

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
9/11 ボラード
NZ総裁
NZ経済が軽度のリセッション(景気後退)局面にあることは明らか
インフレ期待は依然懸念だ
-----
9/4 トリシェ
ECB総裁
景気の先行きについて「次第に下振れリスクが高まっている。」と発言。
ECB総裁 インフレへの警戒については「物価安定のためならあらゆる手段
をとる。」と発言
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9/4 ユンケルルクセンベルク
首相(ユーロ圏議長)
「ユーロは過大評価されている。」 ユーロ・円155円台→151円台へ
ユーロ・ドル1.45→1.43台へ

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和