今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年10月8日(火)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は97円を大きく割り込み、約2ヵ月ぶりとなる96円67銭
    までドル売りが進む。ベイナー下院議長が依然として強硬な姿勢を
    見せていることから、「デフォルト」リスクが高まった。
  • 株式市場は大幅に反落。政府と共和党に歩み寄りの兆候が見えない
    ことからダウは再び1万5000ドルを大きく割り込む。S&P500は
    1ヵ月ぶりの安値に。
  • 債券相場は上昇。資金が株式から債券に流れている模様で、債券相場は
    緩やかに上昇し、金利は低下。
  • 金は3日振りに反発し、原油は続落。
  • 8月消費者信用残高 → 130.6億ドル
    ドル/円96.67 〜 97.22
    ユーロ/ドル1.3543 〜 1.3585
    ユーロ/円131.12 〜 131.78
    NYダウ−136.34 → 14,936.24ドル
    GOLD+15.20 → 1,325.10ドル
    WTI−0.81 → 103.03ドル
    米10年国債−0.010 → 2.630%



    本日の注目イベント

  • 日   8月国際収支
  • 日   9月景気ウォッチャー調査
  • 中   中国 9月HSBCサービス業PMI
  • 独   独8月貿易収支
  • 独   ジョイブレ独財務相、ワイトマン独連銀総裁講演
  • 米   IMF世界景気見通し
  • 米   8月貿易収支
  • 米   ピアナルト・クリ−ブランド連銀総裁講演
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 加   カナダ9月住宅着工件数




    先週末は97円割れではすぐにドル買いが入り底堅い動きを見せていたドル円も、昨日は97円を大きく


    割り込み、一時96円57銭まで「ドル売り円買い」が進みました。


    オバマ民主党と共和党との溝が埋まるどころか、依然としてお互いが歩み寄る姿勢を見せていないことから


    株安、債券高が進み「リスクオフ」の流れが加速。


    安全通貨の円が対ドルだけではなく、ユーロなど主要通貨に対しても買われる展開でした。





    オバマ大統領もベイナー議長もお互いに「相手が譲歩すべき」との姿勢は崩していません。


    オバマ大統領は連邦緊急事態管理局(FEMA)の本部で「経済が壊滅的な事態に陥るという脅しの下で交渉は


    しない」と言明し、政府機関閉鎖解除や債務上限引き上げに条件を付ける交渉には応じない姿勢を見せています。





    一方ベイナー下院議長の方も「われわれが他条項を含まない債務上限引き上げ法案を通過させることはない」と


    6日のABC放送の番組で語っており「チキンゲーム」は続いています。


    それでも、共和党内で支持を受けているティーパーティーの一部がオバマケアに柔軟な姿勢を見せ始めているとの


    報道もあり、デフォルト回避への動きもわずかですがあるようです。





    米議会だけではなく、市場関係者の全てが米国のデフォルトを望むものはおらず、今この時点でも「最終的にはデフォルト


    を回避することになる」と考えているはずです。


    今朝の新聞にもありましたが、米国債は世界で最も流動性と安全性の高い国債です。


    日本と中国は1兆ドル(約97兆円)を超える米国債を保有しており、仮にデフォルトが起きると大きな損出を


    被ることになります。


    そのため今週ワシントンで開催される「G20」の場でも、米国に圧力をかける動きもありそうです。





    米財務省の資金が枯渇する期限まで、米国基準であと10日となりました。


    今の状況ではぎりぎりまで事態が打開されない可能性もありそうですが、米財務省では債務上限到達の期限


    に最も近い時期に償還を迎える財務省短期証券(TB)のデフォルトリスクに対するヘッジを求める動きから、


    今週にも総額640億ドル(約6兆2000億円)の国債入札を行う予定です。





    米国が仮にデフォルトを起こすような事態になれば、株式は売られ、国債も売られ、ドルが売られ


    急激な「米国売り」が加速すると予想されます。


    米長期金利は急騰し、いわゆる「悪い金利の上昇」という事態になります。


    しかし、現実的には規模の桁違いに大きい米株式市場と債券市場に代わる受け皿となる市場は見当たりません。


    金融市場は大混乱することになります。





    ドル円は約2ヵ月振りに96円台半ばまでドル安が進みました。


    既に97円台半ばから上値が重くなっていますが、96円台半ばを付けたことで、97円台さえも重く


    なりそうです。


    昨日のドルの下落は「日足」チャートの「120線」でほぼ止められた格好になっていますが、


    節目の96円台半ばと、8月に記録した96円28銭、それに心理的なサポートである96円が今後の下値の


    メドとなりそうです。





    NY株式市場の大幅安を受け、日経平均株価も下落が避けられない状況です。


    96円〜97円30銭程度のレンジを予想したいと思います。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    10/2 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「これまでのところ緊縮財政が2%を上回る経済成長が達成できない理由の一つだ」講演で。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和