今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年10月9日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 日本の貿易赤字の拡大を手掛かりに97円台前半までドルが反発した
    が、欧州市場では一時96円58銭までドルが売られる。NY市場でも
    債務上限問題の進展が見られないことから上値は重く、97円を挟んで
    一進一退。
  • ユーロドルは水準を切り上げ1.36台まで上昇したが続かず。
    対円でも132円台に乗せたがレンジを抜け切れない展開が続く。
  • 株式市場は大幅に続落。債務上限を巡り議会と政府の主張が平行線を
    たどり、デフォルトへの懸念から売りが膨らんだ。ダウは159ドル下落し
    1万4700ドル台に。
  • 債券相場は横ばい。政府機関閉鎖が始まって以降、初めての1ヵ月物の
    短期証券入札では利回りは上昇。
  • 金は小幅に反落し原油は反発。
    ドル/円96.81 〜 97.25
    ユーロ/ドル1.3564 〜 1.3607
    ユーロ/円131.44 〜 132.03
    NYダウ−159.71 → 14,776.53ドル
    GOLD−0.50 → 1,324.60ドル
    WTI+0.46 → 103.49ドル
    米10年国債+0.008 → 2.638%



    本日の注目イベント

  • 日   日銀決定会合議事要旨(9月4,5日分)
  • 独   独8月鉱工業生産
  • 欧   ドラギ・ECB総裁講演
  • 欧   クーレ・ECB理事講演
  • 米   FOMC議事録(9月17,18日分)
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演




    政府機関の一部閉鎖から2週間目に突入しましたが、依然として政府と共和党との間の主張は平行線で歩み寄りは


    みられません。


    米経済指標の発表もなく、材料は「債務上限問題」がいつ決着するのかだけとなっています。


    世界中の金融関係者がこの行方に注目している中、両者はお互いに相手の譲歩を引き出そうと非難合戦に終始している


    状況です。





    オバマ大統領はホワイトハウスでの記者会見で、「われわれは全ての不測の事態に備えている」と語り、デフォルト


    に陥るリスクは現実的なものであり、「少数の無責任な議員が景気回復を危険にさらすような脅威を生みだして


    いる」と非難しています。





    一方でベイナー下院議長も、オバマ大統領が直ちに交渉を開始するよう主張し、政府機関閉鎖とデフォルトの危機が


    解消された後で交渉するとの大統領の方針を拒否しました。


    同議長は記者団に対し、「大統領の今日の発言は共和党が無条件に降伏するなら、席に着くというものだ。これは


    米政府が機能するやり方ではない」と、こちらも譲歩する姿勢は見られません。。





    これはデフォルトに陥ったらお互いに「そちらの責任だ」という戦法をとっており、絶対に避けなければならない


    デフォルトを盾に相手が歩み寄るのを待っている状況です。


    「テールリスク」という言葉がありますが、これはめったに起こらない事象ですが、いったん起きてしまうと大混乱を


    引き起こすことを言います。


    デフォルトは正に「テールリスク」ということになります。





    資産運用大手ピムコのエラリアンCEOはブルームバーグとのインタビューで、米紙府がデフォルトする可能性は


    「極めて微小」との見方を示す一方、もしデフォルトに陥れば、金融市場への影響はリーマンブラザーズの破綻以上に


    大きなものになるだろうとも語っています。


    米国債の発行残高は12兆ドル(約1160兆円)であり、破綻時のリーマンの債務は5170億ドル(約50兆円)


    であったことを引き合いに出しています。


    そうなると、米国債の2割程度を日本と中国が保有していることになり、万が一デフォルトに陥った場合の影響は


    「予想がつかない」(エラリアン氏)ほど甚大なものになります。





    今週末までには何らかの進展があるものと予想していますが、市場は徐々に「テールリスク」を意識し始めているようです。


    ダウは昨日も大幅に下落し、9月18日の過去最高値から既に900ドル下落しています。


    また昨日は政府機関閉鎖以降初めての国債入札が行われましたが、1カ月物財務省短期証券(TB)のレートは


    2008年以来の高水準に上昇しました。


    債務上限問題は「最終的には解決する」と思いながらも、「万が一の場合」を想定し始めている証左です。





    ドル円は昨日の欧州市場で一時96円58銭まで下落し、重要な「日足」の「120日線」を下回る場面がありましたが、


    その後押し戻されているため、まだ機能していると見られます。


    96円台半ばではドル買い意欲もあると見られ、この水準では今のところ下げ止まっていますが、完全に割り込むようだと


    ドル売りが加速することも予想されます。


    一方で新規の売りポジションをメイクするには危険な水準であることも事実で、売り方も勇気が必要です。


    とすると、やはり怖いのは「ストップロス」の存在です。


    株価を見ながら様子を見、ポジションの回転も早めにする必要がありそうです。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    10/2 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「これまでのところ緊縮財政が2%を上回る経済成長が達成できない理由の一つだ」講演で。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和