今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年10月10日(木)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は今週に入って初めて反発。次期FRB議長にイエレン氏が
    指名されたことや、FOMC議事録では多くのメンバーが量的緩和縮小が
    年内に始まる可能性が高いとの認識を示していたことが材料に。
    一時97円65銭までドルが買い戻され、97円30−40銭引ける。
  • ドルが買い戻されたことでユーロドルは下落。1.35台から9月末以来の
    1.34台後半までユーロ安が進む。
  • 株式市場は3日振りに反発。「ハト派」のイエレン氏が次期FRB議長に
    決まったことで、緩和政策が長引くとの思惑から上昇。ダウは26ドル高。
  • 債券は下落。10年債利回りは2日連続で上昇し、2.66%台に。
  • 金は続落。原油も在庫が予想以上に増加していたことで大幅安に。
    ドル/円97.12 〜 97.65
    ユーロ/ドル1.3486 〜 1.3528
    ユーロ/円131.24 〜 131.74
    NYダウ+26.45 → 14,802.98ドル
    GOLD−17.40 → 1,307.20ドル
    WTI−1.88 → 101.61ドル
    米10年国債+0.023 → 2.661%



    本日の注目イベント

  • 豪   豪9月雇用統計
  • 中   中国 9月マネーサプライ
  • 欧   ECB月例報告
  • 英   BOE政策金利発表
  • 米   G20(ワシントン)
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   9月財政収支(16日までに発表)
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 米   ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 米   黒田・日銀総裁講演(NY、ワシントン)
  • 米   ドラギ・ECB連銀総裁講演(NY)




    ドル円は久しぶりに反発しました。


    昨日の東京時間朝方、オバマ大統領が次期FRB議長にイエレン副議長を指名したとの報道が飛び込み、ドル円は


    96円台後半から97円30銭辺りまで上昇しました。


    予算協議などで議会との交渉が難航しているオバマ政権にとって、FRB議長を早めに決めることはプラスになる


    との考えから早期に決めたものと思われますが、今回の人事は既に想定内であり、サプライズはありません。





    イエレン氏は、バーナンキ議長とともに「ハト派」の代表の一人。現在行われている金融緩和の継続が長引くことが


    予想され、これ自体はドル高要因とは言えません。


    だた、株式市場にとっては「好材料」と受け止められ、NY株式市場は上昇しましたが、債務上限問題などで


    依然として進展が見られないことから上値も限定的となっています。


    イエレン氏のFRB議長就任は、株価の上昇を促し「リスクオン」につながるとの見方ができる一方、量的緩和策が


    継続され、ドル安につがなるといった見方もでき、債務上限問題が無事峠を越えることができれば、再びFOMCの


    行方が注目される展開に戻ります。





    9月17−18日に開催されたFOMC議事録が公開されました。


    バーナンキ議長が市場の大方の予想に反し「量的緩和縮小」の先送りを決めた会合です。


    議事録によれば「大半の参加者は自らの経済予測について、中長期債購入ペースの年内の減速開始および2014年


    半ばのプログラム終了が適当」との認識を示していました。


    また議事録は、経済が債券購入の縮小を正当化できるほど十分に回復しているかを巡り長時間議論があったことを


    示しており、メンバー数人は、9月の決定は「比較的際どい判断」だったと指摘しています。


    ただこの会合は、債務上限問題を巡り議会が紛糾する前の開催であったため、イエレン氏が議長に就任したことと併せ、


    年内にプログラムの縮小を開始する可能性はかなり低下したと考えられます。





    債務上限の期限が迫る中、オバマ大統領は本日(10日)にも下院共和党指導部と協議を行うという報道もあります。


    またブルームバーグは関係者の話として、下院共和党の指導者は短期間の債務引き上げ措置を検討しているとも報道して


    おり、政府機関の一部が閉鎖されて9日を経過していることから、何らかの動きがあってもおかしくありません。


    市場関係者の多くが「デフォルトは回避される」と信じており、私個人も「最終的には回避できる」と考えております。





    ドル円は昨日の海外市場では、上値も限定的ではありましたが、終始97円台での取引でした。


    チャートでは「1時間足」の「52日線」は上抜け、「4時間足」でも同様に「52日線」を抜けしましたが、


    その上の「雲」の下限で、上昇を抑えられた格好になっています。


    短期的には「上昇機運」が盛り上がっているようにも見えますが、「日足」の「基準線」が依然として「横ばい」である


    ことを考えると、上昇も限定的と言わざるを得ません。


    債務上限問題でオバマ大統領がどのような歩み寄りを見せるのか、またベイナー下院議長も態度を軟化させるのか


    どうか、まだ予断を許しません。





    NY株式市場がややは反発したことで、本日の日経平株価も堅調に推移しそうです。


    昨日1万4000円台を回復した日経平均が、どこまで上値を伸ばせるかに注目しながら、NY市場の高値の97円65銭


    を超えることができるかどうかを見極めたいところです。


    97円割れはやや遠のいたと見ています。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    10/2 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「これまでのところ緊縮財政が2%を上回る経済成長が達成できない理由の一つだ」講演で。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和