今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年10月11日(金)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 米議会でデフォルト回避の動きが見られたことから、株高、長期金利の
    上昇を好感しドル円は98円台を回復。一時98円28銭までドル高が進み、
    高値圏で引ける。
  • ユーロドルは堅調に推移したものの1.35台での取引に終始。対円では
    132円台後半から132円80銭近辺までユーロ高が進行。
  • 野党共和党が一時的な債務上限引き上げ案を提案し、ホワイトハウスも支持を
    表明したことで株価は大幅に反発。ダウは前日比323ドル上昇し、今年最大の
    上げ幅を記録。
  • 債券相場は続落。大幅な株高が進んだことで、利益確定の売りに押され
    長期金利は上昇。
  • 金は続落し、原油価格は反発。
  • 新規失業保険申請件数 → 37.4万件
    ドル/円97.62 〜 98.28
    ユーロ/ドル1.3505 〜 1.3547
    ユーロ/円132.19 〜 132.96
    NYダウ+323.09 → 15,126.07ドル
    GOLD−10.30 → 1,296.90ドル
    WTI+1.40 → 103.01ドル
    米10年国債+0.022 → 2.683%



    本日の注目イベント

  • 日   9月マネーストック
  • 米   IMF年次会合
  • 米   9月生産者物価指数
  • 米   10月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
  • 米   パウエル・FRB理事講演
  • 米   決算発表 → JPモルガンチェース、ウェルズファーゴ




    米下院共和党は、約1ヵ月間に限って政策上の条件がつかない連邦債務上限引き上げ案を提案し、ホワイトハウスも


    これを受け入れる可能性を示唆したことで、デフォルト回避への兆しが見えてきました。


    株式市場ではこれを好感し朝方から大きく株価が上昇し、ダウは引け値で前日比323ドル高と、今年最大の


    上げ幅を記録し、ドル円も約1週間ぶりに98円台に乗せています。





    ホワイトハウスのカーニー報道官はこの日、オバマ大統領はより長期の案が望ましいと考えているものの、


    「党派的な条件がつかない」債務引き上げ案であれば、支持するだろうと語っています。(ブルームバーグ)


    同報道官は「下院において少なくとも冷静な見方や、デフォルトは許されないとの認識が広がりつつあると


    感じられることに、大統領は満足している」と述べています。


    ホワイトハウスでは同案について、日本時間午前5時35分からオバマ大統領とホワイトハウスで協議に


    入ったとブルームバーグは伝えています。





    まだ同案を受け入れるかどうか結論は出ていませんが、どうやらこれで来週17日にも期限が来る


    デフォルトは回避できそうです。


    ただ、共和党案も約1ヵ月の期間限定で、11月22日には再び債務上限問題が蒸し返されることになるため、


    最悪のケースは免れるものの、オバマケアの扱いを巡ってはまだ予断を許しません。





    この欄でも再三「デフォルトは最終的には回避できる」と述べてきましたが、昨日の東京時間の動きを見ても


    そんな気配がありました。


    ドル円は97円台半ばから緩やかにドル高が進み、ドルはほぼ終日堅調な動きを見せました。


    また、日経平均株価も堅調に推移し、3日続伸し1万4200円に届く水準まで回復し、これまで観られた


    「円安、株高」の好循環が復活してきた感もありました。





    ドル円はNY市場で98円28銭まで円安が進み、今朝早い時間には98円33銭まで上昇しました。


    既に「4時間足」までの短期的なチャートでは「ドル上昇トレンド」が形成されてはいますが、それでも


    財政を巡る不透明感が完全に払拭されていないことから、ドル円は97円90銭前後まで下落するなど「荒っぽい」


    展開が続いています。


    今後の上値のメドですが、「8時間足」では98円44銭辺りに「雲の下限」があり、さらにその上には


    「120日線」や「200日線」が控えていることから、98円台半ばが一つのメドになります。





    恐らくオバマ政権とすれば、今回の共和党からの提案を受け入れることになると思います。


    もし提案を拒否し、事態が「振り出し」に戻るようなら、今度はオバマ大統領に対する非難の声が高まる


    ことになり、そのあたりの事情は十分考えていると思われるからです。


    シリア問題で劣勢に立たされたオバマ大統領は、これ以上マイナスポイントを増やすわけにはいきません。


    ここは一旦提案を受け入れ、その後にオバマケアに対する無条件の対応を求めることになりそうです。


    そうなると今回の「ドタバタ劇」は一幕目を下りたものの、「続編」があることになります。


    96円台割れは回避できたものの、すぐに99−100円に向かうものではないと予想します。





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    次期FRB議長にイエレン氏が決まり、FRB100年の歴史の中で初の女性議長の誕生です。


    FRB議長は大統領に次ぐ重要な職務だとも言われていますが、その大統領も4年後はオバマ氏の再選は


    ありません。


    最も有力な大統領候補の一人がヒラリークリントンです。


    もし彼女が大統領になれば、米国で最も重要なナンバー1とナンバー2のポストを女性が占めることになります。


    FRB議長の任期は4年ですから、その可能性はあります。


    そう言えば、在日米国大使もケネディ氏が就任し、初の女性大使が誕生しています。


    良い週末を・・・・。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    10/2 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「これまでのところ緊縮財政が2%を上回る経済成長が達成できない理由の一つだ」講演で。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和