今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年10月15日(火)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 米財政協議を巡る攻防では、具体的な進展が見られないものの
    楽観的な見方が優勢な中、株高からドルが上昇。ドル円は98円前半から
    98円68銭まで買われ、高値圏で引ける。
  • 株価の上昇からドル高が進み、ユーロドルは1.36を目前に反落。
    1.35台半ばでは下げ止まり、円に比べ堅調に推移。
  • 株式市場は4日続伸。議会で債務引き上げで合意が成立するとの期待から
    買いが優勢な展開。ダウは64ドル高の1万5300ドル台まで反発。
  • 債券市場は「コロンバスデー」のため休場。
  • 金、原油はともに反発。
    ドル/円98.08 〜 98.68
    ユーロ/ドル1.3559 〜 1.3597
    ユーロ/円133.21 〜 133.82
    NYダウ+64.15 → 15,301.26ドル
    GOLD+8.40 → 1,276.60ドル
    WTI+0.39 → 102.41ドル
    米10年国債----- → 2.680%



    本日の注目イベント

  • 米   10月NY連銀製造業景況指数
  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
  • 米   決算発表 → シィティーグループ、ジョンソン&ジョンソン、インテル








    議会では下院共和党が6週間の債務上限期限の延長を提案したものの、オバマ政府ではこれを受け入れず具体的な


    進展のないまま、政府機関閉鎖から「2週間目」に入ってしまいました。


    債務上限期限までは本日を含めて3日残すのみとなっていますが、オバマ政権も、共和党議会指導部もわれわれが


    考えているよりもはるかに楽観的です。





    オバマ大統領は昨日午後3時に予定されていた議会指導者との会談を延期しています。ホワイトハウスは


    「債務引き上げと閉鎖されている政府機関の再開に向け、上院指導者が重大な進展を引き続き遂げられるよう


    時間的猶予を与えるため」としていますが、最後の譲歩を引き出すためのかけひきと見られています。





    ブルームバーグによると、上院関係の事情に詳しい匿名者の情報として、まとまりつつある合意案は「来年


    2月7日まで債務上限を引き上げる」ほか、「1月15日までの予算を確保し、今年12月15日までに上下両院の


    予算会議を開くよう義務付ける」といった内容だとしています。


    債務上限は今週17日に期限が来ますが、それにしては多くの市場参加者たちは楽観的です。


    民主共和両党も、リード民主党上院院内総務は、14日マコネル共和党上院院内総務と協議後「週内に妥当な内容


    で合意に達すると私は極めて楽観的だ」と語っており、マコネル院内総務も同じく楽観していると述べています。





    NYダウも9月の高値から約900ドル下げた後、530ドル程反発しており、下落分の6割を戻すなど荒っぽい展開


    が続いています。


    しかしこの反発を見る限り、株式式市場は「合意」を織り込む動きと見ることができ、ドル円もやや「ドル高円安」傾向に


    傾いているようです。





    ドル円では9月の高値100円61銭から96円台半ばまで、約4円下落しましたが、98円60銭辺りが


    ちょうど「半値戻し」となっており、この水準は昨日クリアされたと見られます。


    後は協議の最終的な「合意」を睨みながら、99円台乗せがあるかどうかに注目しています。





    債務上限問題はいずれ解決するとしても、やや忘れかけて来たのが「量的緩和の縮小」をいつ始めるのかという


    問題です。


    既に今月末に開催されるFOMCでは「政策変更はない」という意見で概ね一致しています。


    問題は12月のFOMCで政策変更があるかどうかです。


    政府機関閉鎖は2週間目に入っています。


    この影響は米国民の消費行動に少なからず影響を及ぼすものと思われます。


    次期FRB議長にイエレン氏が決まったことなども考え合わせると、緩和縮小開始は、われわれが考えている


    よりも先になる可能性もあります。


    そう考えると、債務上限問題が解決したとしても、ドルが100円を超えてどんどん上昇するようなイメージは


    形成しにくいことにもなりそうです。





    米国からは「合意」のニュースがいつ飛び込んできてもおかしくはありません。


    楽観論が優勢だとしても、そのようなニュースが来ればドル高に振れることは十分考えられますが、


    そこが、ひとまずドルロングを解消するチャンスではないかと予想してます。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    10/2 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「これまでのところ緊縮財政が2%を上回る経済成長が達成できない理由の一つだ」講演で。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和