2013年10月18日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 東京時間に99円までドル高が進んだドル円は、議会の混乱が
先送りされたことや、緩和縮小開始が遠のくとの見方からドル売りが
優勢となり98円を割り込む。一時は97円74銭までドル安が進み、
NY市場では97円台での取引に終始。 - ユーロドルは大幅に続伸。ドル安の流れからユーロに資金が流れ、
1.3682までユーロ高が進み、約8ヵ月ぶりの高値を記録。 - 株式市場はまちまち。ダウは2ドル安ながら、ナスダックは23ポイント
上昇。金融緩和縮小が先延ばしになるとの観測と米景気に対する懸念が交錯。 - 債券相場は続伸。緩和維持が継続されるとの観測や、失業保険申請件数が
予想を超えていたことなどが背景。長期金利は2.59%まで低下し、2ヵ月
振りの低水準で引ける。 - 金は大幅に続伸。金融緩和が維持されるとの見方から前日比40ドル高。
一方原油は景気後退懸念から売られ、3ヵ月振りに100ドル台まで下落。 - 新規失業保険申請件数 → 35.8万人
ドル/円 97.74 〜 97.99 ユーロ/ドル 1.3640 〜 1.3682 ユーロ/円 133.48 〜 133.93 NYダウ −2.18 → 15,371.65ドル GOLD +40.70 → 1,323.00ドル WTI −1.62 → 100.67ドル 米10年国債 −0.075 → 2.592%
本日の注目イベント
- 豪 スティーブンス・RBA総裁講演
- 中 中国 7−9月GDP
- 中 中国 9月鉱工業生産
- 中 中国 9月小売売上高
- 米 9月景気先行指数
- 米 9月鉱工業生産
- 米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
- 米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
- 米 ダドリー・NY連銀総裁講演
- 米 決算発表 → GE、モルガンスタンレー
米上下院で暫定案を可決したことを受け、昨日の東京市場朝方には99円までドル高円安が進んだものの、
その後ドル安に転じ、欧州時間には98円を割り込み、NYでも97円74銭まで円高が進み、結局デフォルト
は避けられたものの、議会が迷走していた以前の水準までドルが下落しました。
昨日この欄でも述べたように、今回の合意はデフォルトを避けるため「問題を先送り」したにすぎません。
市場もそれを見抜いており、朝方には190円を超える株高を見せていた日経平均株価が徐々に上げ幅を縮小し
一時前日比30円高程度まで調整し、ドル円も99円を天井に1日で1円以上の下落につながっています。
市場が「デフォルト回避」を織り込んでいたということの証左で、典型的な「Buy on rumor sell on news」でした。
政府機関閉鎖を解除するための暫定予算は1月15日までの期限付きの上、国債発行も2月27日までの「短期間」
しか容認されていません。
また焦点のオバマケアの取り扱いを巡っては「一時棚上げ」されただけで、この先再びオバマ民主党と共和党の
「醜い争い」が展開されると予想されます。
今回の議会の迷走は「共和党に責任がある」といった意見を持つ国民が多いことは各種調査で判明していますが、
同時に「オバマ民主党に責任がある」という意見が多いのも事実です。
米国民にとって連邦予算を「政争の具」にしてほしくないというのが本音だということです。
政府機関の一部閉鎖は16日間続いたわけですが、その間重要な米経済指標は発表されていません。
少なくとも9月まで続いてきた米景気回復の足音は、今後不透明感を増すことになります。
米景気回復にブレイキがかかれば緩和縮小開始が遠のくことになり、ドル下落圧力が増すことになります。
昨日はFOMCメンバーの講演が相次ぎ、「ハト派」「タカ派」の連銀総裁はそれぞれの持論を展開しました。
カンザス連銀のジョージ総裁は「不透明感があっても月間850億ドルの債券購入を縮小するべきだ」と述べています。
その理由として同総裁は、量的緩和の恩恵はかなり小さくなっている一方、コストは増大していることを挙げています。
また、「タカ派」の代表格でもあるダラス連銀のフィッシャー総裁は、財政問題を巡る議会の対立が影響し、金融当局
による債券購入の縮小を支持する意見が抑えられているとの認識を示しました。
一方「ハト派」のミネアポリス連銀のコチャラコタ総裁は、失業率を8月の7.3%から迅速に引き下げるために
「必要なあらゆることを行う用意がある」と述べています。
カンザス連銀とミネアポリス連銀総裁の二人は、今年のFOMCでの投票権を持っていますが、ダラス連銀総裁は
来年投票権を持つことになっています。
ドル円は99円を頂点に下落に転じましたが、これは「日足」の120日線に抑えられた格好になっています。
そうなると、移動平均線から見えて来る下値のメドは200日線がある97円15銭前後ということになります。
この移動平均線は財政協議を巡りデフォルトが懸念された際にも、96円台半ばでドルの下落をサポートした
重要な平均線と言えます。
財政問題が一時的に棚上げされた以上、今後の焦点は米経済指標の行方に注目が集まります。
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地震や台風など「自然の力」はわれわれが想像する以上に大きく、脅威です。
「強風」や「豪雨」と、今年も自然災害で大きな被害が出ました。
今回の台風26号で、伊豆大島があれほどの被害を被ると誰が予想できたでしょうか。
「自然の力」を甘く見てはいけないということです。
良い週末を・・・・。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 10/2 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「これまでのところ緊縮財政が2%を上回る経済成長が達成できない理由の一つだ」講演で。 10/17 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「不透明感があっても月間850億ドルの債券購入を縮小するべきだ」講演で。
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



