2013年10月24日(木)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 前日の雇用統計前後の動きから一転して円が全面高の展開。
- ユーロドルもドル安に反応し、一時1.3794までユーロ高が進んだが
前日同様1.38近辺では高値警戒感もあり小幅に反落。 - 株式市場は反落。キャタピラーなど企業業績が予想を下回ったことで
失望から売り先行の展開に。ダウは54ドル安で引けるも1万5400ドル台は
維持。 - 債券相場は続伸。株安や金融緩和縮小が先送りになるといった観測が
債券相場をサポート。10年債利回りは3ヵ月振りに2.5%の大台を割り込む。 - 金は反落し、原油価格は3日続落し96ドル台に。
- 8月FHFA住宅価格指数 → +0.3%
ドル/円 97.21 〜 97.49 ユーロ/ドル 1.3749 〜 1.3794 ユーロ/円 133.91 〜 134.21 NYダウ −54.33 → 15,413.33ドル GOLD −8.60 → 1,334.00ドル WTI −0.94 → 96.86ドル 米10年国債 −0.013 → 2.498%
本日の注目イベント
- 中 中国 10月HSBC製造業PMI(速報値)
- 独 独10月製造業PMI(速報値)
- 独 独10月サービス業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏10月製造業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏10月サービス業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏10月総合景気指数(速報値)
- 欧 EU首脳会議
- 英 カーニー・BOE総裁講演
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 9月新築住宅販売件数
22日の雇用統計発表前後は円が全面安の展開で、ユーロ、豪ドル、NZDなどがそれぞれ対ドルで直近の
高値を更新しているにも拘わらず、円が買われる気配がありませんでした。
雇用統計発表直後に97円台に下落したドル円は98円台半ばまで反発し、円売りの勢いを見せつけられた
場面でした。
昨日もこの欄で述べましたが、量的緩和の縮小が遠のくことを考慮するとドルの上値は重く、ドル円は緩やかな
ドル安に振れるのではないかとの見方を紹介しました。
昨日の動きを見ると方向は合っていましたが、そのスピードは予想を上回るものでした。
昨日の昼休み、株式市場では日経先物が急速に売られたことに歩調を合わせ、ドル円は一気に98円を割り込み、
97円70−80銭まで円高が進み、後場株価が200円ほどの下げを見せると、97円台半ばを割る水準まで
円が買われました。
ドル円だけではなく、ユーロ円、豪ドル円でも急激に売り戻しが入り、これがドル円を押し下げる役割をし、
「円全面高」を加速させたと見られます。
株価の急落を除いては特に円を買う材料がなかった中、円が急騰したわけですが、それまで主要通貨に
対して円売りが積み上がっていたことや、加熱感を表す「ストキャス」なども80を大きく超えていたことを
考えると、昨日は「ポジションの巻き戻し」が主役だったと言えます。
ドル円は欧州市場で一時97円16銭まで下落したことで、一時的には重要な「200日線」(日足)を
下抜けしましたが、その後のNY市場では再び「200日線」上回った水準で推移しています。
一気に1円ほど円高が進んだものの、97円に近付く水準ではドル買い需要もあるようで96円台を覗くことは
ありませんでした。
このあたりの動きが、最近のドル円の予想の難しさになっていると同時に、ボラティリティーを低下させて
いる一因にもなっているようです。
「円安、株高」を軸としたアベノミクスへの期待感もあり、また「異次元緩和」への期待もあり、これらが円が
上昇する際には上昇を抑えているようです。
重要なのはやはり今後の米経済指標の内容です。
今回の雇用統計の下振れが今後の経済指標の「先行指標」であるようなら、いずれドル円は95円方向を目指すこと
にもなります。
既に10月の雇用統計も軟調だといった予測も出ています。
11月に入ると、7日に第3四半期のGDPが発表され、翌8日には10月の雇用統計が発表されます。
どうやらこの辺りが一つの「ヤマ場」と見ることができそうです。
本日も上値が重い展開には変わりがないと思われますが、反対に97円近辺が突破できないことが確認できると
97円台後半から98円を伺う展開もあるかもしれません。
本日はユーロに関する経済指標が多く出ます。好調な内容であればユーロドルが1.38台に乗せて来ることも
考えられ、そうなるとドル円の下落圧力も増すことになります。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 10/2 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「これまでのところ緊縮財政が2%を上回る経済成長が達成できない理由の一つだ」講演で。 10/17 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「不透明感があっても月間850億ドルの債券購入を縮小するべきだ」講演で。
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)
ドル円は東京時間の昼に98円台を割り込むと、株安の流れにつれ
円買いが加速。欧州時間には一時97円16銭まで円高が進むが、
NYでは97円台前半で推移。米長期金利の低下がドルの重しに
なっている面も。



