2013年10月31日(木)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- FOMC声明文では現行の債券購入を維持するとの内容だった ことで、債券が売られ長期金利が上昇した。これに反応しドル円は 値を上げ、98円69銭まで上昇しほぼ高値圏で引ける。
- ユーロドルではドルが上昇したことで一時1.37台を割り込む。 ユーロ円の買いがサポートとなり1.37台前半で引ける。
- 株式市場は反落。FOMC声明文では債券購入規模は維持しつつも、 いずれ緩和縮小に動くと見方が広がる。ダウは前日の高騰の反動もあり 61ドル安。
- 債券相場もFOMC声明文を受け反落。長期金利は2.53%台まで 上昇。
- 金は反落し、原油は続落。
- 10月ADP雇用者数 → 13.0万人
- 9月消費者物価指数 → +0.2%
ドル/円 98.06 〜 98.69 ユーロ/ドル 1.3696 〜 1.3787 ユーロ/円 135.00 〜 135.45 NYダウ −61.59 → 15,618.76ドル GOLD +3.80 → 1,349.30ドル WTI −1.43 → 96.77ドル 米10年国債 +0.035 → 2.538%
本日の注目イベント
- 豪 豪9月住宅建設許可件数
- 日 日銀金融政策決定会合
- 日 黒田・日銀総裁記者会見
- 欧 ユーロ圏9月雇用統計
- 欧 ユーロ圏10月消費者物価指数
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 10月シカゴ購買部協会景気指数
- 加 カナダ8月GDP
今から4時間程前に発表されたFOMC声明文は市場予想通り政策変更はなく、声明文の内容は現行の債券購入規模
を維持しつつも、いずれ緩和縮小に踏み切るとの印象を残しました。
その結果、株式、債券は売られ、長期金利の上昇を手掛かりにドル円は節目の98円台半ばを若干上回り、
98円69銭までドル高円安に振れてます。
声明文では「ここ1年間における連邦政府の歳出削減の度合いを踏まえれば、委員会は資産購入プロぐラムを
開始して以降の経済活動および、労働市場環境の改善は、より幅広い経済活動が底堅さを増しつつある状況と
一致していると認識している」と記述され、その上で「資産購入ペースの調整を行う前に、情勢の改善が持続的な
ものになるという、さらなる証拠を持つことを決めた」と改めて表明しました。(ブルームバーグ)
また住宅市場についても「住宅セクターの回復はやや減速したことを示唆している」としており、米景気は緩やかに
回復はしているものの、財政政策の影響もあり先行きの不透明さを増していることから、さらに確実な回復を示す
指標を得るまで、毎月850億ドルの債券購入を維持するというものでした。
この内容は市場予想とほぼ合致するものでしたが、市場はもう少し「ハト派的」な予想をしていたようで、発表後の
金融市場は「緩和縮小」方向に動いています。
ドル円は98円台半ばを付けたことで、先週の雇用統計発表前の水準を回復しています。
前日は株式と債券が大きく買われ、長期金利が低下したにも拘わらず、株価の上昇に反応し「リスクオン」から円売りが
進みました。
昨日は逆に、株式と債券は売られ「リスクオフ」が進んだにも拘わらず、長期金利の上昇に反応し円が売られました。
ここからすると、市場は「ドル買い円売り」を志向しているようにも受け取れます。
ただ、それでも96円台〜98円台のレンジでのもみ合いで、どちらか一方に抜け切るようなイメージは後退しています。
注目されたADP雇用者数は市場予想の15万人には届かず、13万人でした。
財政問題を巡る政治的混乱が労働市場に悪影響を与えた格好ですが、9月分も16万6000人から14万5000人へ
下方修正されています。
来週発表の「10月の雇用統計」でも政府機関一部閉鎖の影響は避けられないものと思われます。
本日も欧米で比較的重要な経済指標が発表されます。
米国ではここ数カ月労働市場の低迷が続いている中、失業保険申請件数が注目されます。
8−9月は30〜32万件と低水準が続いていましたが、10月に入ってからは33万件台に増加しています。
市場予想の33.8万件を大きく超えているようだと、来週の雇用統計にも悲観的な見方が拡大する可能性があります。
98円台半ばを回復したドル円ですが、上昇は「120日線」(日足)で止められた格好になっています。
ここ1ヵ月ほど上値はこの移動平均線で抑えられていることから、この抵抗線を抜ければ市場の見方もドルに対して
強気に変わることも考えられます。
レンジ予想としては98−99円程度で落ち着きそうです。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 10/2 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「これまでのところ緊縮財政が2%を上回る経済成長が達成できない理由の一つだ」講演で。 10/17 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「不透明感があっても月間850億ドルの債券購入を縮小するべきだ」講演で。 10/25 アスムセン・ECB理事 「ユーロ圏の将来を決めるのはパリやベルリン、フランクフルト、ブリュッセルではない。ローマだろう」講演で。
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



