今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年11月1日(金)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は98円台でもみ合い。ユーロ急落に伴い円買いドル売りが
    優勢となり98円08銭まで下落したが、米長期金利の上昇にサポート
    され98円30−40まで値を戻し引ける。
  • ユーロ圏のインフレ率が予想を下回り、ECBによる利下げ観測が
    強まったことでユーロドルは1.35台後半まで下落。ユーロ圏9月の
    失業率が悪化したこともユーロ売りを誘った。ユーロ円は1週間ぶりに
    133円台前半まで下落。
  • 株式市場は続落。高値警戒感や緩和縮小に対する警戒感からダウは
    73ドル安。S&P500が2日連続で下落するのは3週間振り。
  • 債券相場も続落。シカゴ購買部協会製造業指数が2年振りの高水準
    だったことで売りもの優勢に。長期金利も2.55%台まで上昇。
  • 金は大幅に続落し、原油も小幅ながら3日続落。
  • 新規失業保険申請件数 → 34.0万件
  • 10月シカゴ購買部協会景気指数 → 65.9
    ドル/円98.08 〜 98.42
    ユーロ/ドル1.3575 〜 1.3656
    ユーロ/円133.34 〜 134.19
    NYダウ−73.01 → 15,545.75ドル
    GOLD−25.60 → 1,323.70ドル
    WTI−0.39 → 96.38ドル
    米10年国債+0.014 → 2.552%



    本日の注目イベント

  • 豪   豪第3四半期生産者物価指数
  • 中   中国 10月製造業PMI
  • 中   中国 10月HSBC製造業PMI(改定値)
  • 英   英10月製造業PMI
  • 米   10月ISM製造業景況指数
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演








    ドル円は98円台半ばから上値が重くなっていますが、下値も98円前後がサポートされています。


    基本的には「日足」で「三角保ち合い」(さんかくもちあい)を形成しているため、上下とも抜けきれず、


    相場は三角形の頂点に向かって収斂していると考えられます。





    最高値を更新した米株式市場が続落し長期金利が上昇していることで、ドル円は大幅な下落が避けられているとも


    言えそうですが、加えて日銀による追加緩和観測もあり、一方的に円を買えない状況でもあります。


    さらにこのところのボラティリティー(変動率)の低下が、円をあきらめてユーロへの関心を高めています。


    オプションの通貨別取引高を見てもこの傾向は明らかで、これまでドル円の取引が最大シェアを占めていましたが、


    徐々に取引高が減り、昨日もユーロドルの取引が全体の23%と、最大シェアを記録しています。


    (デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング調べ)





    ユーロが大きく値を下げました。


    ユーロ圏10月の消費者物価指数は、前月の1.1%から0.7%へ低下し、さらに失業率も12.2%まで


    上昇し、ユーロ導入以来最悪の状態に並びました。


    このためECBによる利下げ観測が台頭し、欧州大手のUBSは今月の政策会合での利下げを予想しており、


    JPモルガンも12月には利下げがあると予想しています。


    これら利下げ観測が、今後ユーロの上値を抑えることになるのか注意深く見て行く必要があります。





    ユーロドルは1週間前に1.38台前半まで急伸しましたが、昨日は1.35台前半まで売られています。


    また、ユーロ円も同様に、昨日の135円台前半から2円ほどの下落を見せました。


    ユーロ圏では景気回復が進み、債務問題も落ち着きを見せていることから資金流入が続き、独DAXや仏CAC


    など株式にも資金が集まっていました。


    特に先月は米議会で財務上限を巡るゴタゴタがあったことでドル安が進んだことも、ユーロ上昇の大きな要因でした。





    2円ほど下げたユーロ円ですがまだ上昇トレンドが崩れたわけではありません。


    「日足」の「転換線」が「基準線」を上回っていることや、「基準線」が依然として横ばいであることを考えると、


    今回の下落は「短命」に終わる可能性が高いと予想できます。


    下値のメドは133銭20銭前後と、132円70ー75銭辺りと見ています。


    逆にこの水準を割り込むと、トレンドの変化が意識され始める可能性があります。





    膠着状態が続いているドル円は手が出しにくい状況ですが、97円70−98円70銭程度を予想レンジと


    してみたいと思います。


    もしさらに膠着状態が強まるようなら98円−98円50銭というレンジでしょうか・・・。


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    今日から11月です。


    この時期になると常套語は「もう2ヵ月で今年もおしまい」という言葉です。


    確かに体感的に月日の経つのは早く感じられます。


    それだけに「もう今年も2ヵ月しかない」というのではなく、


    「まだ今年も2ヵ月残っている」と考えたいものです。


    読書、スポーツ、食欲の秋です。


    よい週末を・・・・。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    10/2 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「これまでのところ緊縮財政が2%を上回る経済成長が達成できない理由の一つだ」講演で。
    10/17 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「不透明感があっても月間850億ドルの債券購入を縮小するべきだ」講演で。
    10/25 アスムセン・ECB理事 「ユーロ圏の将来を決めるのはパリやベルリン、フランクフルト、ブリュッセルではない。ローマだろう」講演で。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和