今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年11月5日(火)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は東京市場が休場だったこともあり小動き。98円台半ばを
    中心に一進一退となり、98円60−65銭で引ける。
  • ユーロドルは先週末からやや反発。ユーロ圏の製造業指数が4ヵ月連続で
    拡大していたことで1.3525までユーロ高が進んだが、今週開催の理事会での
    利下げ観測もあり動きは限定的。
  • 株式市場は小幅に続伸。資源株が買われ全体の株価を押し上げた。
    ダウは23ドル高で1万5639ドルと、再び最高値に迫る水準。
  • 債券は4日振りに上昇。FRB理事が緩和的な政策を推し進める可能性が
    高いと発言したことが、価格を押し上げた。
  • 金は小幅に反発。原油価格は先週末とほぼ同水準で94ドル台。
    ドル/円98.54 〜 98.71
    ユーロ/ドル1.3442 〜 1.3525
    ユーロ/円133.10 〜 133.34
    NYダウ+23.57 → 15,639.12ドル
    GOLD+1.50 → 1,314.70ドル
    WTI+0.01 → 94.62ドル
    米10年国債−0.016 → 2.604%



    本日の注目イベント

  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 日   10月マネタリーベース
  • 中   中国 10月HSBCサービス業PMI
  • 欧   ユーロ圏10月生産者物価指数
  • 欧   ドラギ・ECB総裁講演
  • 英   英10月サービス業PMI
  • 米   10月ISM非製造業景況指数
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 米   NY市長選挙








    相場を動かす材料がない上に、東京市場が休場だったためドル円は98円台半ばで無風状態でした。


    先週末の東京時間に、株価の下落に連れ一時98円を割り込み、97円81銭まで円が買われましたが、


    その後の海外市場では全く逆の動きで、最初の節目と見られていた98円30−50銭をあっさり上抜けして


    います。





    ドル円は上値も下値も抜けずに、「三角保ち合い」(さんかくもちあい)を形成しています。


    下値もこれまで96円台では底堅かったものが上方へシフトしており、97円では底堅い動きを見せるように


    なっています。上値でもトレンドラインがある99円30銭辺りが抜けるかどうかが注目されています。





    2.5%まで低下した米長期金利が再び上昇傾向を見せ始めたり、株高から「リスクオン」の動きも進行して


    いることが円を売る動きにつながっていますが、同時にこれまで買われ続けてきたユーロにやや変調の兆しが


    見られます。


    依然として高い失業率に加えて、インフレ率も低下しており、市場では早ければ今週開催されるECB理事会で


    現在0.5%の政策金利を引き下げるのではないかといった観測が出ており、これがユーロの利益確定の売りを


    誘因していると見られます。


    今後ユーロがドルに対してさらに弱含むと、ドル円でも円が売られ易い展開も予想されることから、


    ユーロドルの動きにも注意が必要です。





    ドルが今後さらに上昇するためには「量的緩和縮小」がどの段階で行われるのかが重要ですが、先週末から今週に


    かけて行われた当局者の発言では「そのタイミングは今後の経済指標次第」であることが確認されています。


    昨日サンフランシスコで行われた講演でパウエル・FRB理事は、緩和的な状態が続く可能性が高いとしながら


    「購入ペースを緩めるタイミングは経済の進展状況に左右されるため、必然的に不透明なものだ」と述べています。





    FRBが資産購入のペースを緩めるタイミングと、来年2月に就任するイエレン新議長の政策スタンスなども


    今後の相場に大きな影響を与えますが、忘れてはならないのが米債務上限を巡る議会の動きです。


    9月から10月にかけて議会で繰り広げられた迷走が、来年早々には再び繰り返される公算が高いからです。





    今回の議会の混乱が、FRBが量的緩和縮小に踏み切るタイミングに影響を与えたとすれば、来年の混乱がさらに


    それを遅らせる可能性もあります。


    ドル円は99円台を試す可能性もありますが、上記懸念材料を考慮すると100円を大きく超えて円安が進む


    確率は今のところ低いと見ています。


    99円台に乗せて上記99円30銭前後を抜け上値を試すのは、今週末の雇用統計の内容が余程上振れするか、


    NY株式市場が最高値を大幅に更新することが必要です。


    98円10銭〜99円10銭程度を予想レンジとしてみたいと思います。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    11/4 パウエル・FRB理事 「購入ペースを緩めるタイミングは経済の進展状況に左右されるため、必然的に不透明なものだ」講演で。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和