今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年11月7日(木)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は前日同様小動き。欧州時間に入るとやや値を下げるものの続かず。
    NY市場ではユーロ円が上昇したことに伴い98円74銭までドル高円安が進む。
    本日のECB理事会や明日の米雇用統計を控え様子見。
  • ユーロドルは1.34台から小幅に値を戻す。ユーロ圏のサービス業
    景況指数が速報値から上昇修正されたことで、ECBによる利下げ観測が後退。
  • NY株式市場ではダウが反発し最高値を大幅に更新。量的緩和継続が長引く
    との見方からダウは前日比128ドル高の1万5746ドルで引ける。
    一方ナスダックは小幅安。
  • 債券相場も小幅に反発。10年債利回りはやや低下して2.64%台に。
  • 金、原油は反発。
    ドル/円98.58 〜 98.74
    ユーロ/ドル1.3502 〜 1.3548
    ユーロ/円133.15 〜 133.71
    NYダウ+128.66 → 15,746.88ドル
    GOLD+9.70 → 1,317.80ドル
    WTI+1.43 → 94.80ドル
    米10年国債−0.018 → 2.646%



    本日の注目イベント

  • 豪   10月雇用統計
  • 日   9月景気動向指数
  • 独   独9月鉱工業生産
  • 欧   ECB政策金利発表
  • 欧   ドラギ・ECB総裁記者会見
  • 英   BOE政策金利発表
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   7−9月期GDP
  • 米   9月景気先行指数
  • 米   スタイン・FRB理事講演








    98円台でのもみ合いが続いているドル円は、欧州時間ではやや円買いが進むものの勢いもなく、NY時間に


    かけては円売りが勝る展開が続いています。


    「既にクリスマスモードに入った雰囲気だ」との声が聞かれるほど動きに精彩を欠いています。





    それでもNY市場では一時98円74銭までドル高が進む場面がありました。


    欧州市場朝方に133円辺りまで下落していたユーロ円が、ユーロ圏のサービス業景況感が上方修正された


    ことで、本日のECB理事会での追加利下げ観測が後退しユーロ高が進みました。


    ユーロ円に引っ張られる格好でドル円も、ドル買い円売りが進んだものと思われます。





    また、NY株式市場ではダウが過去最高値を大きく更新し、前日比128ドル高で引けたことも「円売」に


    働いた模様です。


    ドル円は98円74銭まで上昇しましたが、98円80−85銭のレベルが抜け切れません。


    昨日の東京時間昼過ぎも、日経平均株価の急騰につられてドルが買われましたが、やはり上値は限定的でした。


    98円80−90銭の水準は9月下旬以来抜けていないことを考えると、この水準を抜けるかどうかが重要な


    ポイントと見ることができ、「三角もちあい」上放れの第一関門です。





    それにしてもNYダウの力強さには驚きます。


    日経平均株価はアベノミクス効果で5月には1万5000円台を回復しましたが、それから約半年を経て


    アベノミクスもやや色あせて来ました。


    その間、2020年のオリンピックが東京に決まり、現在発表されている企業決算も好調で、明らかに株高要因が


    あったにも拘わらず日本株は低迷したままです。


    もっとも、この傾向は今に始まったことではありませんが、それでも「今回はこれまでとは違う」と、多くの投資家が


    期待を持って株式市場に新規参入したはずです。





    今年も残り2ヵ月を切りましたが、今年のドル円の高値を「105円〜110円」と予想していた多くの


    欧米銀行は、その予想を103円程度に下方修正しています。


    その根拠の一つに、上記日経平均株価の低迷があります。


    株高はドル高につながるため、仮に日経平均が1万8000円程度まで上昇していたら、恐らくドル円は100円から


    105円程度まで円安が進んでいた可能性があります。





    本日の注目は言うまでもなく、ECB理事会で追加利下げがあるのかどうかと、米GDPの発表です。


    個人的には今回は利下げに踏み切らないと予想していますが、それでもドラギ総裁の記者会見には注意が必要です。


    利下げの可能性に言及すればユーロ売りにつながり、ユーロが対ドルで1.34台、対円で131円台半ばを


    割り込むと、「ユーロ高トレンド」に変化が出て来ると予想されます。


    ドル円はNY株高に刺激され日経平均が上昇した際に、上記98円80−90銭を抜けるかどうかに注目が


    集まります。


    また、NY株高の反動にも注意したいと思います。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    11/4 パウエル・FRB理事 「購入ペースを緩めるタイミングは経済の進展状況に左右されるため、必然的に不透明なものだ」講演で。
    11/5 アスムセン・ECB理事 「ユーロ圏の景気回復は依然として極めて弱々しい」講演で。
    11/5 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「経済全般の成長が現状から上向くとしても、相対的にゆっくりとしている場合、(ゼロ金利政策が)2016年の可能性があることは容易に想像し得る」CNBCとのインタビューで。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和