今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2008年9月18日(木)


おはようございます。


< Kazu, this is definitely Financial Crisis! >(注)Kazu は私の名前

NY在住の友人は私のe-mail の返事にははっきりとこう書いてよこした。

昨日のAIGへの緊急救助策にもかかわらずNYダウは450ドル近く下げました。

月曜日にも書きましたが、金融市場の混乱はまだ始まったばかりです。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 米金融不安は治まらず、ドル安、株安が加速しました。
  • 前日のAIG救済策にもかかわらず、この日も金融株が不安定な中、NYダウは
    大幅な下げに見舞われました。
  • 昨日の東京市場では106円台後半まで戻したドル円でしたが、午後にかけて
    日経平均も上げ幅を縮小し、上値の重い展開で引け。欧州市場では105円台前半の
    動きとなりました。
  • NYダウが大幅な下げをみせ、原油価格の久々の大幅上昇を受けて円は104円
    前半まで円高が進みました。
  • 8月住宅着工件数も17年半ぶりの低水準の89万5千戸と、ドル売りに拍車を かける展開に。

ドル/円104.38 〜 105.55
ユーロ/円147.49 〜 151.30
NYダウ−449.36 → 10,609.66ドル
Gold+70.00 → 850.50ドル
WTI−6.01 → 97.16ドル
米10年国債−0.022 → 3.419%


本日の注目点

  • 欧 欧州中央銀行(ECB)理事会
  • 米 9月フィラデルフィア連銀景気指数

やはり金融不安は治まりません。

AIGに対する約9兆円の公的資金注入にもかかわらず、NYダウはリーマン破綻時と

それほど変わらない450ドルも下げました。

本日のコメントの最初にもありますように、これは『金融危機』だと、私の友人は

強調していました。冷静に考えて、昨日のNYコメックスでは金が70ドルも上げ

ています。最近では記憶がないほどの大幅上げで「有事の金」という言葉が頭をよぎります。

また、モルガン・スタンレーが6−8月期の決算発表を行い、市場予想を大幅に上回る

好決算にもかかわらず同社株は前日比24%も売られています。

好材料には反応せず、悪材料には大きく反応する、典型的な下げパターンになってきました。

株と通貨から流れ出した資金は再び『原油市場』に流れ込むと観ていますが、今後更に

NYダウが下げると東京市場にも当然影響が及びます。

中小規模の金融機関の資金繰りが気にかかります。

NY市場では今日から株の空売り規制が全銘柄にかかります。

金融の自由化が最も進んでいるアメリカでの規制ですから、ことの重大さが伝わってきます。

資金繰りのメドがたたなくなった時点で退場をせまられるのが金融の世界。

市場では『次』を探し、損出拡大を未然に防ごうと躍起になっています。

信用収縮が高まれば、それが原因で資金繰りが悪化し、短期金利の高騰を招き、

財務内容の悪化、株安。という悪循環に陥ります。

日本の短期市場でも今年の年末越えの資金手当てが活発化するかもしれません。


2008年4月分(PDF) 2008年5月分(PDF) 2008年6月分(PDF) 2008年7月分(PDF) 2008年8月分(PDF)

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
9/11 ボラード
NZ総裁
NZ経済が軽度のリセッション(景気後退)局面にあることは明らか
インフレ期待は依然懸念だ
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9/4 トリシェ
ECB総裁
景気の先行きについて「次第に下振れリスクが高まっている。」と発言。
ECB総裁 インフレへの警戒については「物価安定のためならあらゆる手段
をとる。」と発言
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9/4 ユンケルルクセンベルク
首相(ユーロ圏議長)
「ユーロは過大評価されている。」 ユーロ・円155円台→151円台へ
ユーロ・ドル1.45→1.43台へ

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和