2013年11月21日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円はFOMC議事録の内容が「ハト派的」であったことから、
一時100円25銭までドル高が進むが、この水準では前日同様ドル売り
意欲が強く、100円前後まで押し戻されて取引を終える。 - FOMCでドル買いが進んだことに加え、ECBがマイナス預金金利の
摘要も検討しているとの報道からユ−ロドルは急落。1.34台前半まで売られ
安値圏で引ける。 - 債券購入の規模が「数カ月内」に縮小する可能性があるとのFOMC議事録の
内容で、株価は続落。ダウは66ドル安、S&P500は3日続落。 - 債券も売られる。月額850億ドルの債券購入額が縮小され可能性がでたことから
売りが膨らみ、10年債利回りは約2ヵ月振りに2.8%近辺まで上昇。 - 金は反落。一時1240ドル台まで売られ、7月以来の安値まで売られる。
引けにかけては値を戻し1258ドルで取引終了。原油は前日と同水準で変わらず。 - 10月消費者物価指数 → −0.1%
- 10月小売売上高 → +0.4%
- 10月中古住宅販売件数 → 512万件
ドル/円 99.83 〜 100.25 ユーロ/ドル 1.3415 〜 1.3547 ユーロ/円 134.11 〜 135.42 NYダウ −66.21 → 15,900.82ドル GOLD −15.50 → 1,258.00ドル WTI −0.01 → 93.33ドル 米10年国債 +0.080 → 2.790%
本日の注目イベント
- 豪 スティーブンス・RBA総裁講演
- 日 日銀金融政策決定会合
- 日 黒田・日銀総裁記者会見
- 独 独11月製造業PMI(速報値)
- 独 独11月サービス業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏11月製造業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏11月サービス業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏11月消費者信頼感(速報値)
- 米 10月生産者物価指数
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 11月フィラデルフィア連銀景況指数
- 米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
注目された10月29−30日のFOMC議事録では、政策当局者は経済の改善に伴い、現在実施している
月額850億ドルの債券購入の規模を「数カ月内」に縮小する可能性があるとの認識を示していたことが
明らかになりました。
議事録の内容が予想以上に「ハト派的」だったことから、ドルがユーロに対して買われ、ユーロドルはアジア市場の
高値1.3579から1.34台前半まで下落。ドル円も100円25銭までドル高が進む場面がありました。
議事録では、当局者らは「労働市場の状況改善に関する委員会の見通しと整合性がある経済データになり、
よって数カ月内の購入ペース減速が正当化されると、おおむね予想した」と記されていました。(ブルームバーグ)
また議事録では「2、3人の委員は6.5%という失業率の基準の引き下げを支持した」ともあり、一部市場で
噂されている「失業率目標の引き下げ」も議論されていたことが確認されました。
為替市場では「ドル高」が進み、円、ユーロなど主要通貨が売られ、さらに株価も下落し、債券価格も下落しています。
ただ、ドル円は債券が売られ長期金利が2.8%近辺まで上昇したことを受け100円台前半まで買い進められましたが、
依然として100円〜100円50銭の水準では「ドル売り意欲」が強く、100円近辺まで押し戻されています。
またユーロでは、ECBが必要ならマイナスの預金金利を検討しているとの報道もあり、ユーロ下落に拍車をかけた
格好になっています。
アジア市場で135円93銭まで上昇したユーロ円は134円台前半まで売られました。
市場の最大の関心事である「緩和縮小」の開始は、もっとも可能性が高いのが来年3月のFOMCと見られます。
来月12月と来年1月にもFOMCが開催される予定ですが、FRB議長の後退や、年末年始といった時期的な問題もあり
ここでのテーパリングは「ない」という見方が主流になっています。
また、イエレン次期FRB議長が「ハト派」であることや、そもそも雇用拡大の経済データが不足している面もあります。
そのため、今月初めに発表された雇用統計が「ネガティブ・サプライズ」であったにも拘わらず、テーパリング実施は
来年との見方が優勢です。
個人的にも12月の可能性がまったくないわけではありませんが、現時点では、「ハト派」の多いFOMCでは慎重論が
優勢だと予想しています。
ただ、12月のFOMCは17−18日に開催されます。
11月の雇用統計が12月6日に発表されることから、仮にここで20万人を大きく超えるような内容であれば
「12月実施」観測が急速に高まることになります。
20万人〜22万人に届くようなら「12月実施」も否定できません。
株価の上昇もあり、個人消費も堅調なようです。
昨日発表された小売売上高も+0.4%で、まずまずの内容でした。
今後の相場、あるいは来年に向けての相場を予想する上で、来月の雇用統計は極めて重要だと言えます。
100円台での取引は今日で6営業日連続になりそうです。
海外市場では「ドル高円安」が進み、東京市場に入るとドルの上値が重くやや「ドル安」に振れる展開が続いています。
ポイントは100円30−50銭が上抜けできるかどうかです。
一目均衡表(日足)を見ると「転換線」が「基準線」を上抜けしています。
現時点では、相場の先行きを表す「基準線」は横ばいであるため、ここからの大幅な上昇は見込みにくい状況ですが、
100円台半ばを抜けば「基準線」も上向きに変化します。
また仮に、ドル円が現在の水準でもみ合いを続けたとしても、1週間後には「基準線」は上向く予定です。
まだ今の段階では判断できませんが、ひょっとすると今回のドル高は9月の動きとは異なっているかもしれません。
予想レンジは99円70銭〜100円70銭程度にしたいと思います。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 11/4 パウエル・FRB理事 「購入ペースを緩めるタイミングは経済の進展状況に左右されるため、必然的に不透明なものだ」講演で。 11/5 アスムセン・ECB理事 「ユーロ圏の景気回復は依然として極めて弱々しい」講演で。 11/5 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「経済全般の成長が現状から上向くとしても、相対的にゆっくりとしている場合、(ゼロ金利政策が)2016年の可能性があることは容易に想像し得る」CNBCとのインタビューで。 11/7 ドラギ・ECB総裁 「(ユーロ圏は)長期にわたる低インフレに直面する可能性がある」利下げ語の記者会見で。 11/19 アスムセン・ECB理事 低インフレと戦う手段としてマイナス金利を適用する場合には「極めて慎重であるべきだ」講演で。
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



