今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年11月22日(金)




おはようございます。




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は東京時間から力強く上昇し、これまでの節目の100円台半ばを
    テスト。海外市場では日米金利差拡大や、株高による「リスクオン」の流れも
    加わり、一時101円17銭までドル高円安が進行し、同水準で引ける。
  • ドル高によりユーロドルは1.34台前半まで売られる場面があったものの、
    対円でのユーロ買い円売りが活発となり、ユーロドルも1.34台後半まで反発。
  • 株式市場は急反発。失業保険申請件数の減少などを手掛かりに、金融株などが
    上昇。ダウは前日比109ドル高となり、引け値で初の1万6000ドル台に乗せる。
  • 債券相場はもみ合い。10年債利回りは一時2ヵ月振りの高水準を付けたが、
    終値では買い戻され、2.788%で引ける。
  • 金は続落し、4ヵ月半ぶりの安値。原油価格は米景気の拡大見通しに反応し
    95ドル台まで急騰。
  • 10月生産者物価指数 → −0.2%
  • 新規失業保険申請件数 → 32.3万件
  • 11月フィラデルフィア連銀景況指数 → 6.5
    ドル/円100.81 〜 101.17
    ユーロ/ドル1.3444 〜 1.3487
    ユーロ/円135.73 〜 136.40
    NYダウ+109.17 → 16,009.99ドル
    GOLD−14.40 → 1,243.60ドル
    WTI+2.11 → 95.44ドル
    米10年国債−0.002 → 2.788%



    本日の注目イベント

  • 独   独第3四半期GDP(確報値)
  • 独   独11月IFO景況指数
  • 加   カナダ10月消費者物価指数
  • 加   カナダ10月小売売上高
  • 米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演








    ドル円はこれまでの節目であった、100円30−50銭を大きく上抜けし、NY市場では101円台前半まで


    ドル高円安が進行しました。


    今回の円安への原動力は東京市場でした。





    昨日の朝方は100円前後での取引でしたが、株価の上昇が確認できると前日のNY市場の高値を抜き、


    100円52銭まで、それ程抵抗なく上昇しました。


    ただこの水準は節目と目されており、さすがに一段の上昇は抑えられ、100円35銭程度まで


    押し戻される場面もありました、ここからがこれまでの動きとは異なっていました。


    日経平均株価が引けに掛けて急伸したことと、黒田日銀総裁が記者会見で、物価見通しが想定シナリオと異なった


    場合には「政策の余地がある」と発言したことから、ドル円は一気に100円82銭まで上昇し、市場の雰囲気を


    ドルブル(ドル強気)に変えました。





    NY市場でも失業保険申請件数が事前予想を下回ったため、ダウ平均株価が反発し引け値では初めて1万6000ドル


    の大台乗せを果たしたことを好感し、投資家の「リスク許容度」が増し円売りが加速しました。


    結局ドル円はNY市場でも101円10−20銭と、この日の高値で取引を終えています。


    昨日、この欄で「もしかしたら今回はこれまでの動きと異なるかも知れません」と書きましたが


    どうやらその可能性が徐々に高まって来ているようです。





    9月の高値100円61銭を抜いたドル円の次のターゲットは、7月8日に記録した101円54銭です。


    本日もドル高を好感し、日経平均株価の上昇が見込めます。


    予想外の上昇を見せるようだと、上記水準を試しに行く可能性があるかもしれません。


    ドル高への流れが急だったこともあり、いったん利益確定の売りに押される場面も予想できますが、それでも昨日の


    様に深押しがなければ、上記水準に迫ることも考えられます。


    そして、その水準を上抜けできれば、いよいよ今年のドル最高値である、5月22日の103円74銭が見えて来る


    かもしれません。





    5月に103円台後半までドル高が進んだ際には、「年内105円」といった声や、「110円説」まで出て来ました。


    ところが、そこからわずか1ヵ月ほどで10円もドルが急落したことは、個人投資家の皆さんもまだ記憶に新しい


    ことと思います。


    これは5月の議会証言でバーナンキ議長が「年内に緩和縮小を始めるのが適当」と発言したことがきっかけでした。


    今回も緩和縮小がより具体的に迫ってくるようだと、ドル高の流れに冷や水を浴びせられる可能性は残っています。





    今回のドル高の流れは今月初めの「10月の雇用統計」がきっかけでした。


    その後の世界的な株高が「リスクオン」を増幅し、低金利の円は対ドルだけではなく、ユーロなどに対しても大きく


    売られています。


    基本はドル高で推移しそうですが、イエレン次期FRB議長やダドリーNY連銀総裁など「ハト派」の存在は無視できません。


    また、来年早々には「暫定予算問題」や2月には「債務上限問題」が控えています。


    オバマケアを巡っては、約60%の国民が反対しているとの調査結果もあります。


    これはオバマ大統領への支持率が50%を割り込み、就任以来最低を記録したこととも符号します。





    ドル高基調を想定しながらも、慎重姿勢を維持しておきたいものです。


    本日のレンジは100円60銭〜101円60銭程度を予想したいと思います。





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    米国の駐日大使にキャロライン・ケネディー氏が就任しました。


    初の女性大使ですが、既に連日マスコミでも取り上げられ人気は上々のようです。


    オバマ大統領や、ケリー国務長官とも直接会話ができるなど「大物大使」との評価です。


    今のところ「親日派」のようなので、日米関係の改善にも期待が高まります。


    良い週末を・・・・。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    11/4 パウエル・FRB理事 「購入ペースを緩めるタイミングは経済の進展状況に左右されるため、必然的に不透明なものだ」講演で。
    11/5 アスムセン・ECB理事 「ユーロ圏の景気回復は依然として極めて弱々しい」講演で。
    11/5 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「経済全般の成長が現状から上向くとしても、相対的にゆっくりとしている場合、(ゼロ金利政策が)2016年の可能性があることは容易に想像し得る」CNBCとのインタビューで。
    11/7 ドラギ・ECB総裁 「(ユーロ圏は)長期にわたる低インフレに直面する可能性がある」利下げ語の記者会見で。
    11/19 アスムセン・ECB理事 低インフレと戦う手段としてマイナス金利を適用する場合には「極めて慎重であるべきだ」講演で。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和