今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年11月26日(火)




おはようございます。




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は東京市場でのドル高の流れを引き継ぎ、欧州市場で一時
    101円91銭までドル高円安が進む。NY市場では住宅関連指標の悪化で
    やや下落したものの、101円台半ばで底堅く推移。
  • ユーロドルはECBの政策委員会メンバーが、中銀預金金利のマイナスに
    言及したことから下落。ユーロドルは1.35台半ばから1.35台割れまで
    下落した。
  • 株式市場はまちまち。ダウは高値警戒感があるものの小幅ながら続伸し
    史上最高値を更新。ナスダックも一時4000ポイントの大台に乗せたものの、
    引け値では維持できず小幅に反落。長期金利の低下と、原油価格の下落が支援材料に。
  • 債券相場は小幅に続伸。2年債入札が好調だったことを受け、10年債にも
    需要が波及。長期金利は小幅に低下し2.73%台に。
  • 金は反落。原油価格はイラン核開発協議の暫定合意を受け続落。
  • 10月中古住宅販売成約指数 →−0.6%
    ドル/円101.40 〜 101.88
    ユーロ/ドル1.3490〜 1.3528
    ユーロ/円137.09 〜 137.73
    NYダウ+7.77 → 16,072.54ドル
    GOLD−2.90 → 1,241.20ドル
    WTI-0.75 → 94.09ドル
    米10年国債−0.006 → 2.734%



    本日の注目イベント

  • 日   日銀金融政策決定会合議事要旨(10月31日分)
  • 米   10月住宅着工件数
  • 米   10月建設許可件数件数
  • 米   9月住宅価格指数
  • 米   9月ケースシラー住宅価格指数
  • 米   11月消費者信頼感指数
  • 米   11月リッチモンド連銀製造業指数








    このところのドル円の特徴は東京市場で新値を取り、勢いよく上昇し「水準を変えている」ことです。


    節目の100円台半ばを超えたのもそうですし、昨日の朝方も同様でした。101円30銭前後で始まり、


    101円14銭まで下落した後、株価の上昇と同じようなタイミングで101円台半ばをトライし、


    その水準を上抜けると101円82銭まで押し目もなくドルが上昇しました。


    株価の上昇と円売りドル買いを同時に仕掛けているような動きです。





    基本的には東京時間では相場を動かす材料に乏しく、株価の行方を見ながら取引をするしかありません。


    株価が上昇すれば「ドル買い円売り」に傾き、下落すれば「円が買われる」展開です。


    このところの動きはその相関がさらに強まっている様に見られます。


    恐らく海外筋がドル円を買うと同時に、日経平均先物を買っているものと推測されます。





    昨日は東京市場が引けて間もなくドル円が102円に迫る水準まで買われました。


    日経平均は5月の年初来高値に近い水準まで買われ、高値引けでした。


    海外勢もその流れを見て一段のドル高を予想したようですが、その後は上昇に勢いはなく101円台半ばで


    一進一退でした。





    昨日もこの欄で触れましたが、100円台まで円安が進んでから今日で「9営業日目」です。


    7月や9月のドル高の際でも、5〜7日を経て100円台を割り込む展開でした。


    その意味では今回のドル高局面はこれまでとは異なり、5月の103円74銭を記録した展開に似ているようです。


    現在足元では100円台の値固めを行っている状況で、時間をかけながらドルが上昇して行くと予想されます。





    それにしても、9月8日の雇用統計発表直後からのドル高の流れは急です。


    同時に日経平均株価の上昇もここ2週間で1500円にもなり、出遅れているとは言ってもこちらもスピードが速すぎます。


    ちょうど今日辺りが、「調整」が進み、利食いのドル売りと株式市場でも一旦利益を確保する動きがでるのではないかと


    予想しています。





    日米欧で金融緩和が進み、米国では「金融緩和縮小」が予想されるものの引き続き政策金利は「ゼロ」付近に留まり、


    緩和的な状況は変わりません。


    一方、欧州では昨日も、ECBの政策メンバーの一人であるハンソン・エストニア中銀総裁が「ECBには一段の利下げの


    用意があり、技術的には中銀預金金利をマイナスにする準備ができている」と発言している様に、今後の追加緩和の余地を


    残しています。


    また日銀の黒田総裁も、先週記者会見の席で「2%インフレ目標の想定が崩れたら政策の余地がある」と発言しており、


    来年4月からの消費税増税の影響次第では、追加緩和もあり得るとの認識を示しています。





    このため、株式市場には低金利でだぶついた資金がリスクを取りながらも、利益を狙って集まっている状況が続いています。


    正に「過剰流動性相場」の様相を呈していると言えます。





    本日はドル円の上昇も一服と見ていますが、上述のように株価がさらに上昇するようだと再び昨日の高値を試す展開が


    あるかもしれません。


    下落した際のメドは52日線(1時間足)のある、101円40銭前後と、さらにその下には比較的厚い雲のある


    101円15−20銭あたりがサポートされると予想します。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    11/4 パウエル・FRB理事 「購入ペースを緩めるタイミングは経済の進展状況に左右されるため、必然的に不透明なものだ」講演で。
    11/5 アスムセン・ECB理事 「ユーロ圏の景気回復は依然として極めて弱々しい」講演で。
    11/5 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「経済全般の成長が現状から上向くとしても、相対的にゆっくりとしている場合、(ゼロ金利政策が)2016年の可能性があることは容易に想像し得る」CNBCとのインタビューで。
    11/7 ドラギ・ECB総裁 「(ユーロ圏は)長期にわたる低インフレに直面する可能性がある」利下げ語の記者会見で。
    11/19 アスムセン・ECB理事 低インフレと戦う手段としてマイナス金利を適用する場合には「極めて慎重であるべきだ」講演で。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

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    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和