今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年12月3日(火)




おはようございます。




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は一段と上昇し一時、半年振りに103円台に乗せる。
    株価は下落し、リスクオフの流れに傾いたものの、米長期金利が
    上昇したことに反応し102円90−103.00円で引ける。
  • ドル高の流れが優勢だったことからユーロドルは続落。
    1.35台後半から1.35台前半まで売られたが、対円では
    堅調。
  • 株式市場は大幅に反落。年末商戦が低調との見方から、
    ISM製造業景況指数が好調だったにも拘わらずダウは77ドル安。
    引け値では1万6000ドルの大台は維持される。
  • 債券相場は3日続落。ISM製造業景況指数が良好だったことから
    緩和策が縮小されるとの観測が広がる。10年債利回りは上昇し
    2.8%台に乗せる。
  • 金はドル高が進んだことから大幅に下落し1221ドル台に。
    一方原油価格は大幅に反発し93ドル台後半まで上昇。
  • 11月ISM製造業景況指数 → 57.3
    ドル/円102.75 〜103.13
    ユーロ/ドル1.3528 〜 1.3561
    ユーロ/円139.04 〜 139.69
    NYダウ−77.64 → 16,008.72ドル
    GOLD−28.50 → 1,221.90ドル
    WTI+1.10 → 93.82ドル
    米10年国債+0.061 → 2.801%



    本日の注目イベント

  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 豪   豪10月小売売上高
  • 日   11月マネタリーベース
  • 中   中国 11月非製造業PMI
  • 欧   ユーロ圏10月生産者物価指数
  • 欧   レーン・欧州副委員長講演







    ドル円は依然として調整もなく上昇を続け、NY市場では103円台前半までドル高が進行しました。


    この日はNY株式市場がこのところの上昇局面では比較的大幅な下げを見せたことには反応せず、債券価格が下落し


    長期金利が上昇したことに反応し、ドル高円安が進み、「円が売られ易く、円の先安観が強い」ことを


    表す結果になりました。





    ISM製造業景況指数が市場予想を上回り「緩和縮小」が早まる、との見方が「株安と債券安」を誘因しましたが、


    ドル円は株安による「リスクオフ」には反応せず、債券安に伴う「長期金利の上昇」に素直に反応し、


    103円台乗せを示現しています。





    全米小売業協会が委託した調査によれば、11月28日の感謝祭から4日間の小売店舗とインターネットを通じた


    購入は2.9%減の754億ドル(約5兆8800億円)となり、予想外に伸びなかったことが解りました。


    この結果、株価の上昇に伴う感謝祭翌日のブラックフライデーへの期待はしぼみ、株式市場にはマイナスに


    働き、株価の下落につながっています。





    ブルームバーグは「小売業はブラックフライデーに期待していたものを得られなかった。今後3週間でその


    埋め合わせをする必要があるため、さらなる値引きにつながり収益を圧迫することになる」との見方を伝えて


    います。


    年末商戦はまだ始まったばかりであり、まだ全体の状況は判断できません。


    今後株価がさらに上昇するようなら、やはり個人の財布のひもは緩んでくるのではないでしょうか。





    ドル円はいよいよ103円台まで上昇してきました。


    ここまで来るとターゲットは一つ、「103円74銭」の年初来高値を抜けるかどうかです。


    この水準を抜き、一気に105円を目指すとも思えませんが、反対にこの水準を見るまでは「達成感」も出てこない


    のではないかとも思えます。


    株価の下落に目をつむり、長期金利の上昇に反応する状況が続くのであれば、遅くとも来年3月のFOMCでは


    「量的緩和の縮小」が決定されると見られるため、今後も米長期金利は上昇傾向を強めることになり、ドル円も


    一段と上昇するとの見立てができそうです。


    現時点では今月17−18日のFOMCでの「緩和縮小」の可能性は五分五分と見ております。


    「雇用」が最も重要な判断材料ではありますが、昨日のISM製造業景況指数など、このところの経済指標が


    好調なため、「12月実施」観測が高まっているのも事実です。





    今日の東京市場も103円台乗せがありそうです。


    NY株式市場は下落しましたが、「円安を好感して」シカゴの日経平均先物は続伸しています。


    このままでは本日の日経平均も上昇すると見られ、このところの上昇ムードに乗って一段と上昇するようなら


    103円台半ば、あるいは上記の水準を試しに行くことも考えられます。





    ただ個人的にはここからドルロングをしこむ勇気はありません。


    昨日発表されたシカゴの通貨先物市場の「建て玉」では、円の売り持ち枚数が12万3202枚と、前週よりさらに


    増加していました。


    これは投機筋が「さらに円安に振れる」と予想していると同時に、「利益確定のドル売り円買い」に、いつ動いても


    おかしくないことにもなります。


    ドルショートは避けるにしても、ロングもなかなか難しいレベルに入って来ました。





    本日のレンジは株価の動向にもよりますが、102円40〜103円60銭程度を予想してます。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    11/4 パウエル・FRB理事 「購入ペースを緩めるタイミングは経済の進展状況に左右されるため、必然的に不透明なものだ」講演で。
    11/5 アスムセン・ECB理事 「ユーロ圏の景気回復は依然として極めて弱々しい」講演で。
    11/5 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「経済全般の成長が現状から上向くとしても、相対的にゆっくりとしている場合、(ゼロ金利政策が)2016年の可能性があることは容易に想像し得る」CNBCとのインタビューで。
    11/7 ドラギ・ECB総裁 「(ユーロ圏は)長期にわたる低インフレに直面する可能性がある」利下げ語の記者会見で。
    11/19 アスムセン・ECB理事 低インフレと戦う手段としてマイナス金利を適用する場合には「極めて慎重であるべきだ」講演で。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和