今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年12月10日(火)




おはようございます。




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は103円台前半で推移し、大きな値動きはなかったが、
    連銀総裁の「量的緩和縮小」の可能性が高まっているとの発言で
    ドル円は堅調に推移。
  • ユーロドルも小動きながら続伸。1.37台前半から半ばまで買われ、
    ユーロ円がさらに上昇し141円台後半まで上昇したこともドル売り
    ユーロ買いに働く。
  • 株式市場は小幅ながら続伸。先週末の雇用統計の改善を受け、買い物がやや
    優勢の展開からS&P500は最高値を更新し、ダウは5ドル高で引ける。
  • 債券相場は小幅なレンジで推移し、大引けは先週末より小幅に上昇し、
    長期金利は2.84%台に低下。
  • 金は小幅に反発し、原油価格は7営業日振りに反落。
    ドル/円102.97 〜103.33
    ユーロ/ドル1.3714 〜 1.3746
    ユーロ/円141.24 〜 141.95
    NYダウ+5.33 → 16,025.53ドル
    GOLD+5.20 → 1,234.20ドル
    WTI−0.31 → 97.34ドル
    米10年国債−0.012 → 2.848%



    本日の注目イベント

  • 日   10月景気動向指数(改定値)
  • 中   中国 11月工業利益
  • 中   中国 11月小売売上高
  • 中   中国 11月マネーサプライ
  • 独   独11月ZEW景況感指数
  • 欧   ドラギ・ECB総裁講演(ローマ)
  • 欧   イタリア7−9月期GDP(改定値)
  • 英   英10月鉱工業生産







    週明けの昨日の早朝に103円台に乗せたドル円は、その後大きな値動きは見られなかったものの、


    ほぼ103円台を維持し、次の展開を模索する状況でした。


    103円台ではドル売り意欲もそこそこ散見され、1週間前に記録した103円38銭を試す動きには至って


    いませんが、それでもNY市場では103円33銭まで上昇するなど、堅調な動きになっています。





    昨日は米国経済指標の発表もなかったことで、先週末急騰した株式市場の行方を見守る展開でしたが、その株式


    市場にも大きな変化は見られませんでした。


    そんな中、連銀総裁の講演が多くあり、その内容が注目されました。





    セントルイス連銀のブラード総裁は講演の中で「労働市場のデータのみに基づけば、資産購入ペースの減速の


    可能性は高まってきている」との認識を示し、縮小する場合でも、低インフレの状況を考慮し小幅にとどめる


    べきだと発言しています。


    ブラード総裁は今年のFOMCでの投票権を持つ一人です。





    また「タカ派」の代表格でもある、ダラス連銀のフィッシャー総裁は講演で、米経済にこれ以上の金融刺激策は


    不要だと述べ、「FRBはできる限り早期に資産購入の縮小を開始すべきだ」との見解を示しました。


    フィッシャー総裁はその根拠として、「全米規模とは言わないが、一部地域ではやや過熱傾向が見え始めている」と


    住宅価格の上昇を懸念する発言を行いました。


    同総裁は今年のFOMCでの投票権は持っていません。





    さらにリッチモンド連銀のラッカー総裁は「来週のFOMCでは月額850億ドルの資産購入の縮小が協議に含まれる


    可能性が高い」とし、「主な問題は効果がコストを上回るかどうかだ」と述べています。


    量的緩和を継続することで、インフレなどの「副作用」を醸成し、将来多大なコストを払わなければならないような


    状況は避けるべきだとの意味合いと思われます。


    因みにラッカー総裁も今年の投票権は持っていません。





    依然として103円台前半で推移しているドル円ですが、本日も一旦は上値を試す展開を予想しています。


    先週月曜日の103円38銭を上抜けるかどうかと、さらには103円台半ばから5月の高値である103円74銭


    が抜けるかどうかが注目されます。


    上記水準を抜ければ、年内に105円に向かってさらに上昇することも十分考えられます。





    なかなか理解できないのがユーロ円の上昇です。


    昨日の海外市場では141円95銭までユーロ高が進み、2008年のリーマンショック直後の水準に近づいてきました。


    先週のECB理事会では政策金利の据え置きが決まり、ドラギ総裁のコメントでも利下げに関する示唆がなかった


    ことで買われている部分はありますが、それでもスペインやポルトガルなど南欧諸国では既に「デフレ状態」に陥っている


    との報告がある中、なかなか手が出せません。


    値ごろ感で安易に売っても、すぐに切らされる展開が続いています。


    それでも、ここから上値の水準では「高値警戒感」を払拭できません。


    足元の、円を売ってユーロを買う動きはやや「投機的」と言えると思います。




    ユーロ円はリーマンショック前の高値169円97銭から去年7月の94円11銭の値幅の、61.8%戻し(140円99銭)


    を達成しています。


    警戒感は必要だと思います。


    本日のドル円のレンジは、102円80銭〜103円80銭程度と予想します。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    12/3 スティーブンス・RBA総裁 「豪ドルは依然不快なほど高い。成長達成のため(豪ドル下落が)必要になる公算が大きい」政策金利据え置きを決めた後の会見で。
    12/9 ブラード・セントルイス連銀総裁 「労働市場のデータのみに基づけば、資産購入ペースの減速の可能性は高まってきている」講演で。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和