今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年1月6日(月)




新年明けましておめでとうございます。


本年もよろしくお願いいたします。


ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 前日の2日にNY株式市場の急落から104円07銭までドル安が進んだが、 この日は株価が反発したことや、リッチモンド連銀総裁が、緩和縮小スピードが 加速する可能性について述べたことで、ドル円は104円89銭まで上昇。
  • ユーロドルはドル高の流れから下落し、約1ヵ月振りに1.35台後半まで ユーロ安が進む。ユーロ円が141円台まで下落したことで、対ドルでもユーロ売りが 勝った。
  • 株式市場はまちまち。FRB当局者の発言を受け、ダウは28ドル反発したものの、 S&P500は続落。
  • 債券相場は横ばいながら、10年債利回りは3%を目前で高止まり。
  • 金は大幅に続伸し1225ドル台に。一方原油価格は93ドル台まで続落。
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    ドル/円104.30 〜104.89
    ユーロ/ドル1.3582 〜 1.3648
    ユーロ/円141.96〜 142.51
    NYダウ+28.64 → 16,469.99ドル
    GOLD+13.40 → 1,238.60ドル
    WTI−1.48 → 93.96ドル
    米10年国債±0 → 2.990%



    本日の注目イベント

  • 独   独12月消費者物価指数(速報値)
  • 英   英12月サービス業PMI
  • 米   12月ISM非製造業景況指数







    昨年末には105円45銭まで「ドル高円安」が進んだドル円は、年明け2日に米株式市場が急落したことで、


    一時は104円07銭までドルが売られる場面がありました。


    昨年クリスマスから年末にかけて、NYダウは9連騰し、「リスクオン」から円が主要通貨に対して全面安の


    展開が続き、上述のようにドル円は105円台半ば、ユーロ円は145円台半ばまで円安が進行しました。





    新年最初の取引日に円高が急速に進むとは予想できませんでしたが、昨年12月後半から本欄で指摘してきた


    2つの事柄を思い起こしていただくと、その可能性は多少意識できました。


    1つは、NY株式市場の連日の高騰には違和感を感じると述べました。


    過剰流動性だけで株価が上昇するのは極めて危険で、株価の上昇スピードが早すぎるとの印象を拭いきれません


    でした。この感触は今も変わっていません。





    そして、もし円高に振れる可能性があるとすれば、NY株式市場の急落しかないと指摘しました。


    それも、特に株価が急落する明確な理由のない中下げる展開です。


    2日にNYダウは135ドル下落しましたが、この下落に明確は理由はありませんでした。


    「利益確定の売り」というのが、その理由として挙げられていました。


    その意味では、年明け株価の下落に伴う円の買い戻しはむしろ自然な成り行きと捉えることができます。


    「健全な調整」と言うこともできそうです。





    2つ目は「フィボナッチ・リトリースメント」です。


    2007年の124円台から、2011年の75円台までの下落幅の戻りで、61.8%に当たるのが


    105円49銭と計算できました。


    昨年末の105円45銭のドル高値は、ほぼこの数値に合致しています。





    問題はここからの相場展開です。


    多くの専門家が指摘するように、基本的には今年も「ドル高円安」が進むことになりそうです。


    昨年12月18日のFOMCで、今月からの「緩和縮小」は決定されました。


    今月からFRBによる債券購入額は100億ドル減額され、月750億ドルになります。


    もっとも、この額は今後の経済指標次第では「加速」するこも、「元に戻す」こともあり得ることは理解して


    おくべきで、先週末のリッチモンド連銀総裁の発言では、「縮小額が加速する可能性」に言及したことで


    ドル高に振れています。


    今年の相場を予想する上で、この「緩和縮小」がさらに加速するのか、あるいはペースが弱まるのかは


    重要なポイントになりそうです。





    バーナンキFRB議長は3日、フィラデルフィアで講演し、「金融環境は改善し住宅市場の不均衡もかなり


    是正されている。また財政面からの抑制が低下し、そしてもちろん金融緩和政策は継続している。


    これらの要素が相まって、向こう数四半期に経済が成長する上で望ましい状況となっている」と発言し、


    米国の経済活動が活発になり、成長が加速する時期を迎えているとの認識を示しました。





    一方国内では、4月の消費税増税を控え景気の先行きに対する不透明感は依然として払拭できません。


    そのため、日銀がさらなる追加緩和を行うのではないかとの観測も根強く残っています。


    個人的にも、2年で2%の物価上昇を目指している日銀が、消費税増税による景気の不透明感が増すような


    兆候があれば、すかさず行動に移る可能性は高いと考えています。





    そう考えると、やはり政策スタンスの違いからドルが買われ、円が売らやすい構図は変わらないと予想する


    ことは不自然ではありません。


    ドル円は上下を繰り返しながらも上昇していくと考えられます。


    本日は日経平均株価の行方がポイントになりそうです。


    シカゴ先物市場の結果から判断すると大きく売られそうですが、「NISA」が本格的にスタートすることや、


    今年最初の取引ということで「ご祝儀相場」も予想されます。


    さらに新しい株価指数「JPX日経インデックス400」の算出開始日でもあり、環境的には悪くはありません。


    予想レンジは104円40銭〜105円40銭程度にしたいと思います。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    1/3 バーナンキ・FRB議長 「金融環境は改善し住宅市場の不均衡もかなり是正されている。また財政面からの抑制が低下し、そしてもちろん金融緩和政策は継続している。 これらの要素が相まって、向こう数四半期に経済が成長する上で望ましい状況となっている」

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和