今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年1月10日(金)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は底堅い動きをみせるものの、105円台ではドル売りに押され 定着せず反落。雇用統計発表を控え方向感のない動きが続き104円80−85銭 で取引を終える。
  • ユーロドルはECBの政策金利発表を材料に神経質な動きに。政策金利据え置きを 決定後には1.36台前半から1.35台半ばまで下落したが、その後は再び1.36台に 押し戻されて引ける。
  • 株式市場はまちまち。ダウは小幅に下落し、S&P500は小幅に上昇。
  • 債券相場は反発。30年債入札が好調だったこともあり、高利回りを求めて10年債も 買い物を集めた。長期金利は2.96%台まで低下。
  • 金は反発。原油価格は続落し、昨年5月以来の91ドル台を記録。原油市場への資金流入が 減少するとの思惑が背景。
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  • 米新規失業保険申請件数 → 33.0万件
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    ドル/円104.58 〜105.03
    ユーロ/ドル1.3548 〜 1.3632
    ユーロ/円142.04 〜 143.02
    NYダウ−17.98 → 16,444.76ドル
    GOLD+3.90 → 1,229.40ドル
    WTI−0.67 → 91.66ドル
    米10年国債−0.033 → 2.960%



    本日の注目イベント

  • 日   11月景気動向指数
  • 英   英11月鉱工業生産
  • 米   12月雇用統計
  • 加   カナダ12月失業率
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演







    ECBは昨日の理事会で市場予想通り政策金利の据え置きを決めました。ドラギ総裁は政策決定後の記者会見で、


    「政策委員会は緩和的な金融政策姿勢を必要な限り維持することをしっかり強調する」と述べ、当面低金利政策を


    続ける考えを示しました。


    また、域内の景気も徐々に好転しているとの認識も示し、今後も「必要とあらば行動する決意を改めて表明する」


    姿勢を見せました。


    ユーロドルは一時1.3632まで上昇したものの、壁になりつつある1.36台半ば超えには至っていません。





    また、ユーロ円も143円台を回復する局面もありましたが、昨年12月に見られた様な力強い上昇には結びついて


    いません。


    経済成長がマイナス圏からようやくプラス圏まで回復してきたものの、高失業率と低いインフレ率の解消には


    まだ相当な時間がかかりそうな状況です。





    ドル円は105円台まで買われた後ユーロドルが上昇したことにも連れ、一時104円台半ばまで下落する場面も


    ありましたが、明確な方向感は出ていません。


    104円前後が底固くなる一方、105円台を定着させるような力強い上昇力は見られない状況です。


    これはNY株式市場でもみ合いが続き、米長期金利も2.9%台前半から3%目前で一進一退の動きを見せている


    ことも影響していると思われます。





    焦点はいよいよ今夜の雇用統計ということになりますが、先日のADP雇用者数が市場予想を上回ったことや、昨日の


    新規失業保険申請件数が良好だったことを考えると、直接的には強い相関関係はないものの、労働市場を取り巻く


    環境は悪くありません。


    非農業部門雇用者数が20万人を超えるようだと、今月から実施される100億ドルの緩和縮小が正当化され、


    今後も同じようなペースで減額が進むと予想されます。


    為替市場では「ドル高円安」材料と捉えられますが、市場への資金流入が細ることから株式市場が下落すると、


    必ずしも「ドル高円安」が進むとは限らないため注意が必要です。





    2014年が始まってから営業日で1週間が経過しましたが、105円台には何度か乗せたものの定着するには


    至っていません。


    昨年末には4営業日連続で105円台でのもみ合いがありましたが、年初のドル急落を経て「105円台は、一旦は


    ドルの売り場」といった認識が広まったことが背景にありそうです。


    105円台定着にはさらなる新しいドル買い材料が必要な状況です。





    長期のトレンドを示す「月足」を見ると、ローソク足は「雲」を完全に上抜けし、重要な移動平均線も上抜けして


    いますが、「遅行スパン」が105円台半ばにある「120日線」と「雲の上限」に上昇を抑えられているのが


    確認できます。


    ドル円が105円50銭を完全に上回れば「遅行スパン」の上抜けも完了するため、やはりこの水準が


    テクニカル上でも重要な水準と言えます。


    今夜の雇用統計に期待が集まります。


    予想レンジはやや広めに103円80銭〜105円50銭程度にセットしたいと思います。


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    来月9日に行われる「都知事選」がにわかに盛り上がってきました。


    舛添氏に加えて、細川元総理も出馬することになりそうです。


    首相経験者が都知事に就任することにはやや違和感もありますが、


    もし当選しても、あの「細川内閣」発足時のように期待外れで終わってほしくはありません。


    新内閣発足後、庭に出て、シャンパングラスを片手に抱負を語った姿は国民に鮮烈な印象を


    与えました。


    大げさに言えば「これで日本は変わる」と考えた人は少なくなかったはずです。


    ドクター中松氏も加えると、平均年齢が70歳くらいになりそうですが、


    日本の顔である「東京の最もふさわしい候補者」に当選してほしいものです。


    良い週末を・・・・。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    1/3 バーナンキ・FRB議長 「金融環境は改善し住宅市場の不均衡もかなり是正されている。また財政面からの抑制が低下し、そしてもちろん金融緩和政策は継続している。 これらの要素が相まって、向こう数四半期に経済が成長する上で望ましい状況となっている」
    1/7 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「今の景気回復は緩慢過ぎる。金融政策の尚早な引締め経済情勢の一段の正常化を遅れさせたくはない」講演で。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和