今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年1月28日(火)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は昨日の早朝に101円77銭まで急激な円高が進んだが、 その後は株価の下落にも拘わらず堅調に推移。欧州市場では102円93銭 までドルが買い戻されたが、NY市場では軟調な経済指標を受け株価が 続落する中、ドル円も102円台半ばから後半で推移。
  • ユーロドルは欧州時間に1.37台半ばまで買われたものの、その後は 1.36台半ばから後半でもみ合い。
  • 株価は5日続落。朝方は前日の大幅安の反動もありプラスで推移したものの、 住宅関連指標の悪化から売りが優勢の展開に。ダウは41ドル下げ、ハイテク株 の多いナスダックは44ポイント安と大幅下落。
  • 債券相場も反落。FOMCを控え前日の急騰から売り物が優勢に。 長期金利は2.76%前後まで上昇。
  • 金は反落し、原油は続落。
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  • 12月新築住宅販売件数 → 41.4万件
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    ドル/円102.20 〜102.84
    ユーロ/ドル1.3653 〜 1.3681
    ユーロ/円139.78 〜 140.65
    NYダウ−41.23 → 15,837.88ドル
    GOLD−0.90 → 1,263.40ドル
    WTIー0.92 → 95.72ドル
    米10年国債+0.049 → 2.759%



    本日の注目イベント

  • 中   中国 12月工業利益
  • 英   英10−12月期GDP(速報値)
  • 米   FOMC(29日まで)
  • 米   12月耐久財受注
  • 米   11月ケースシラー住宅価格指数
  • 米   1月消費者信頼感指数
  • 米   1月リッチモンド連銀製造業指数







    ドル円が101円台で取引されたのは、結局昨日の早朝のわずかな時間帯だけでした。


    102円割れにはストップロスのドル売りがあった模様で、その注文の執行がドル円を101円77銭まで


    押し下げたと思われます。


    その後の東京時間では、株価の大幅安にも拘わらずドル円は買い意欲が旺盛で、102円台半ばで推移し、


    その流れを引き継いだ欧州市場では102円93銭までドルが反発しました。





    日経平均株価は大きく下げたものの、500円を超える下げには至らず、むしろ株価との連動を離れ、


    ドルの押し目を買う動きが優勢でした。


    NY市場では、新興国通貨の下げはいったん収まったものの、新築住宅販売件数が市場予想を下回ったことから


    株価は5日続落となり、ドル円の上値を抑える格好になっています。


    それでも米長期金利は上昇し安定していることが、今後ドルにとっての好材料とみることもできます。





    ドル円は足元では101円台では買い意欲もそこそこありそうですが、103円には届いていません。


    本日から始まるFOMCの結果を見極める必要があるため、ポジションも一方に傾けにくいといったところです。


    個人的には新興国通貨の混乱は限定的で、長期化しないと予想しています。


    再びドル高円安に戻るためには、米株式市場の安定が何より重要です。


    今朝の新聞にもありましたが、日本では「NISA」の影響もあり、今後も株式市場への資金流入が期待でき、


    これが株価の下落には一定の役割りを果たすと思われますが、それでもNY株式市場が大きく調整すればその影響は


    避けられません。


    日本の株式市場の「もろさ」は今も変わっていないと思います。





    株価の上昇はドル高につながりやすいことから、「株高ドル高」が継続するには何よりもNY株式市場の安定が


    不可欠と言えます。


    できれば日本の株式市場も日本独自の材料で、日本独自の動きをしてくれればいいのですが、残念ながら「海外投資家」


    主導の日経先物ではそうもいきません。





    ドル円はNY市場では103円台には届いていませんが、下値も102円台前半で下げ止まる気配を見せています。


    今年に入って最大の特徴は、ドルの急落は全てNY市場で引き起こされているものの、翌日の東京市場では全て


    NY市場でのドル安値を上回っていることです。


    昨日も「朝方の混乱」は別とすれば、先週末のNY市場でのドル安である102円09銭は難なくクリアしています。


    東京市場ではドル買い意欲が強いことの表れですが、これは昨日発表された2013年の貿易収支の結果と無関係では


    ないように思います。





    昨年は11兆4000億円の「貿易赤字」を記録し、2012年の過去最大の「貿易赤字額」を大幅に更新しました。


    貿易実需だけを見れば、圧倒的に「ドルを買う人」が多いということになります。


    年間を通じた「経常収支」は依然として「黒字」を維持していますが、その額も着実に減少しており、ここ2カ月は


    単月で「経常赤字」が続いています。


    ドル円は今週にも103円台を回復すると予想していますが、昨年5月の厳しい経験もあるため、ここから一気に


    105円回復とはいきません。


    上述の様にNY株式市場が落ち着きを取り戻してくれれば、時間をかけながら再び105円台を目指す展開もあろうかと


    思いますが、昨年5月の様に長引くようだと100円台を試す展開がないとも言えません。


    予想レンジは102円〜103円20銭程度を見ます。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    1/3 バーナンキ・FRB議長 「金融環境は改善し住宅市場の不均衡もかなり是正されている。また財政面からの抑制が低下し、そしてもちろん金融緩和政策は継続している。 これらの要素が相まって、向こう数四半期に経済が成長する上で望ましい状況となっている」
    1/7 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「今の景気回復は緩慢過ぎる。金融政策の尚早な引締め経済情勢の一段の正常化を遅れさせたくはない」講演で。
    1/16 ルー・米財務長官 「日本は<為替レートの利点だけに依存した戦略で長期成長を目指すべきではなく、(為替政策を)注視し続ける」講演で。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和