今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年2月20日(木)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 米経済指標は相変わらず弱めの内容だったが、ドル円は一時的に102円を 割り込んだものの、102円台前半まで反発し堅調に推移。
  • ユーロドルは1.37台半ばから反落。ユーロ円が140円台目前まで売られた ことで対ドルでもユーロ売りが優勢だった。
  • 株式市場は続落。FOMC議事録では緩和策の縮小を示唆した内容だったことが 売りにつながり、経済指標の低迷も株価の上値を抑えた。ダウは89ドル安、 ナスダックは9営業日振りに反落。
  • 債券相場も反落。FOMC議事録の内容を嫌気して長期債が売られる。
  • 金は反落。原油価格は4ヵ月ぶりに103ドル台まで上昇。 在庫が3週連続で減少するとの観測が買いを誘った。
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  • 1月住宅着工件数   → 88.0万件
  • 1月建設許可件数件数 → 93.7万件
  • 1月生産者物価指数  → +0.2%
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    ドル/円101.84 〜102.47
    ユーロ/ドル1.3725 〜 1.3765
    ユーロ/円140.02 〜 140.86
    NYダウ−89.84 → 16,040.56ドル
    GOLD−4.00 → 1,320.40ドル
    WTI+0.88 → 103.31ドル
    米10年国債+0.024 → 2.734%



    本日の注目イベント

  • 日   1月貿易収支
  • 中   中国 2月HSBC製造業PMI(速報値)
  • 独   独1月生産者物価指数
  • 欧   ユーロ圏2月消費者信頼感(速報値)
  • 欧   ユーロ圏2月総合景気指数(速報値
  • 米   1月消費者物価指数
  • 米   新規失業保険申請件数







    1月28−29日に開催されたFOMCの議事録が公表されました。


    議事録では、「失業率が6.5%に迫っている中、その目安を下回った後のフェデラルファンド(FF)金利を


    巡る決定についての情報を提供するため、FOMC参加者はフォワードガイダンスを変更することが近く適切に


    なるとの意見で一致した」と記述されていました。


    雇用者の伸びが頭打ちになる一方、失業率は順調に低下し、FRBが目標としている「6.5%」に


    近づいてきたことから、目標値を「6.5%から6.0%」に変更するのではないかとの見方もあり、目標値を


    変更しないまでも、達成したとしても緩和的政策は継続するといったメッセージをより明確にする姿勢を強める


    可能性があるということです。





    ユーロ円が前日一時141円にタッチするなど、ここにきて再び上値を試す展開になっています。


    先週発表されたユーロ圏の第4四半期GDPが1.1%になったことで、ユーロ圏の景気回復が鮮明になってきて


    おり、これでユーロ買いが加速しました。


    1.1%という成長率はそれ自体力強いものではありませんが、長い間マイナス成長が続いていたユーロ圏が


    昨年半ばからようやくプラス成長に戻り、今後緩やかな成長軌道を辿るとの見方が優勢です。


    依然として高失業率とディスインフレには苦しんでいますが、2010年にピークだった「財政問題」は払拭した


    と考えられます。


    緊縮財政が継続されたことでユーロ圏全体の財政赤字は対GDP比でも、2008年辺りの水準まで低下しており、


    スペイン、イタリアなどの国債は利回りが低下(価格は上昇)しています。





    「日足」チャートを見てもユーロ円の堅調さが確認できます。


    ユーロ円は2012年9月から重要な「120日移動平均線」を一度も下回っていません。


    この間4回ほどこの移動平均をブレイクする動きがありましたが、全て押し戻されています。


    今回も昨年12月下旬に145円68銭までユーロ高が進んだ後、調整局面入りしていましたが、底値は


    「120日線」でしっかり止められて反発しました。


    しかも今回は4日連続で「120日線ブレイク」を試しましたが失敗しています。





    このように見ると、「120日線」は下値のメドとして非常に機能していると考えられます。


    現在この線は139円30銭前後に位置していますが、「雲」の中を上昇中のユーロ円は逆に、142円台半ばを


    上抜けば「雲抜け」も完成することから、一段の上昇が望めると考えます。


    ユーロ円が本格的に上昇するには、ドル円が105円を目指すことが不可欠ですが、ユーロが対ドルで


    一段と上昇すれば「雲抜け」が完了する可能性もありそうです。


    中長期的に見て、ユーロの「逆襲」はあり得るのではないでしょうか。





    ドル円はますますレンジ内での動きを強めています。


    102円台後半から上値は重いものの、足許では101円台後半も底堅い動きになっています。


    18日には450円もの上昇を見せた日経平均株価も継続性がありません。


    日米の株価、米長期金利、そしてアベノミクスも、ここにきて「不透明感」を増しています。


    これらがドル円の動きを混迷させている要因とみることもできそうです。


    昨年は海外が主導する形で「円売り、日本株買い」が急激に進みました。


    各種メディアを総合すると、今年に入りそれらのポジションを巻き戻す動きが主流になっていると見られます。


    まだしばらく不透明な展開は続くと身構えておくしかありません。


    本日は101円80銭〜102円80銭を予想します。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    1/3 バーナンキ・FRB議長 「金融環境は改善し住宅市場の不均衡もかなり是正されている。また財政面からの抑制が低下し、そしてもちろん金融緩和政策は継続している。 これらの要素が相まって、向こう数四半期に経済が成長する上で望ましい状況となっている」
    1/7 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「今の景気回復は緩慢過ぎる。金融政策の尚早な引締め経済情勢の一段の正常化を遅れさせたくはない」講演で。
    1/16 ルー・米財務長官 「日本は<為替レートの利点だけに依存した戦略で長期成長を目指すべきではなく、(為替政策を)注視し続ける」講演で。
    2/5 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「経済データの内容は強弱まちまちだが、一般には2014年に関して前向きな見方が強まっている。それには妥当な理由があると考えられる」講演で。
    2/6 ドラギ・ECB総裁 「今日、行動しないことを決めた理由は実のところ、状況の複雑さと、さらなる情報の必要性だ」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。
    2/18 黒田・日銀総裁 「エンジンの馬力を大幅に上げたので、その性能を十分に生かすためタイヤを強化した」政策決定後後の記者会見で。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和