今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年3月3日(月)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はウクライナ情勢の緊迫感が増したことで円買いが優勢となり
    101円67銭まで下落。その後は米経済指標の改善に反応し102円台
    前半まで戻すも上値は重く、101円75−85銭で越週。
  • ドル安が進む展開からユーロドルでもユーロ買いが活発となり、ユーロは
    1.3825まで上昇。昨年12月末以来のユーロ高水準を記録。
  • 株式市場は消費者信頼感の改善などを手掛かりに3日続伸。ダウは49ドル高
    と1万6300ドル台を回復。
  • 債券はウクライナ懸念から買い物を集め小幅に上昇。10年債利回りは2・64%
    まで低下。
  • 金は反落し、原油は小幅に反発。
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  • 10−12月期GDP(改定値) → +2.4%
  • 2月ミシガン大学消費者信頼感指数(改定値) → 81.6
  • 1月中古住宅販売成約指数 → +0.1%
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    ドル/円101.67 〜 102.30
    ユーロ/ドル1.3793 〜 1.3825
    ユーロ/円140.41 〜 141.11
    NYダウ+49.06 → 16,321.71ドル
    GOLD−10.20 → 1,321.60ドル
    WTI+0.19 → 102.59ドル
    米10年国債−0.006 → 2.640%



    本日の注目イベント

  • 中   中国 2月非製造業PMI
  • 中   中国 1月HSBC製造業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏2月製造業景況感指数(改定値)
  • 欧   ドラギ・ECB総裁欧州議会で証言
  • 米   1月個人所得
  • 米   1月個人支出
  • 米   1月PCEコアデフレーター
  • 米   2月ISM製造業景況指数







    ロシアがウクライナへの軍事介入を決めたことに対し、オバマ大統領は直ちに警告を与えたものの、


    ロシアのプーチン大統領がその警告を無視したため緊迫が一段と高まっています。


    米国が6月にロシアのソチで開催される「G8」への参加を見合わせていることで、英、仏、カナダなども


    足並みをそろえ、今後は日、独なども追随する可能性が高いと思われます。


    さらに週末には、中国昆明で無差別襲撃があり、メディアによればウイグル自治区の独立派によるテロでは


    ないかとの観測が高まっており、「中ソ」で緊張が高まっています。





    先週末の米経済指標は強弱まちまちで、いまいち米景気の拡大を見極めるには物足りない状況のなか、


    予想外の緊張の高まりから、安全通貨の円買いが徐々に強まっている状況です。


    週明けのオセアニア市場でも、先週末のNY市場の引け値から30ポイント程円高方向で取引が開始されており、


    一時101円30銭まで「ドル安円高」が進んでいます。





    先週までは102円台でのもみ合いが続き、この欄でも指摘したように「日足」のボリンジャーバンドは急速に


    「縮小」しており、いつ「拡大」してもおかしくない状況でした。


    今朝の同指標は上のバンドが下落から上向きになり、下のバンドも上向きから下向きに変化し始めて、いよいよ


    「拡大」し始めたことを伺わせています。


    「中国、ロシア」での緊張の高まりを考えると、円高に振れる可能性が高まって来たと思われます。





    「日足」の一目均衡表でも既にローソク足が「雲」を下抜けしており、下落しそうな形を見せ始めています。


    こうなると下値のメドは2月初旬に3日連続でテストして抜け切れなかった「120日線」で再び下落が


    抑えられるのかどうかが注目されます。


    現在この「120日線」は101円20銭に位置しており、ここを下抜けすると100円台が見えて来ることに


    なりそうです。





    軍事衝突の可能性の高まりから円に対する需要が見込まれ、やや円高方向に振れ易い状況の中、ドルがしっかり


    サポートされるには米経済に対する信任が必要です。


    今週は本日、ISM製造業景況指数が発表される他、週末には「2月の雇用統計」も発表されます。


    ドルが再び102円〜103円に戻すにはこれらの経済指標で米景気の底堅さを確認することが不可欠です。





    また6日の木曜日にはECBの政策委員会が開催され、ここで追加緩和が実施される可能性も高まっています。


    ユーロは先週末、対ドルで1.38台に乗せ、昨年末以来のユーロ高水準です。


    ドルが売られ易いことから、ドル売りユーロ買いも強まっているわけですが、ECBが追加緩和に踏み切れば


    ユーロが再び下落することも考えられ、そうなるとドル円が下落し、ユーロ円も下落する、「円の独歩高」という


    構図も考えられます。


    従って、今週は円がどこまで買い戻されるのかを見極める週になりそうです。





    本日は朝方10時に中国の非製造業PMIが発表されます。


    既に先週土曜日に製造業のPMIが発表されており、こちらも前月より弱めの内容になっています。


    非製造業PMIが先月の「53.4」に比べ大幅に悪化しているようだと、上海株や日経平均株価が下落し


    円高が進むことも十分考えられます。


    本日のレンジはやや広めで、100円50銭〜101円90銭程度を予想したいと思います。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    1/3 バーナンキ・FRB議長 「金融環境は改善し住宅市場の不均衡もかなり是正されている。また財政面からの抑制が低下し、そしてもちろん金融緩和政策は継続している。 これらの要素が相まって、向こう数四半期に経済が成長する上で望ましい状況となっている」
    1/7 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「今の景気回復は緩慢過ぎる。金融政策の尚早な引締め経済情勢の一段の正常化を遅れさせたくはない」講演で。
    1/16 ルー・米財務長官 「日本は<為替レートの利点だけに依存した戦略で長期成長を目指すべきではなく、(為替政策を)注視し続ける」講演で。
    2/5 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「経済データの内容は強弱まちまちだが、一般には2014年に関して前向きな見方が強まっている。それには妥当な理由があると考えられる」講演で。
    2/6 ドラギ・ECB総裁 「今日、行動しないことを決めた理由は実のところ、状況の複雑さと、さらなる情報の必要性だ」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。
    2/18 黒田・日銀総裁 「エンジンの馬力を大幅に上げたので、その性能を十分に生かすためタイヤを強化した」政策決定後後の記者会見で。
    2/24 プラート・ECB理事 「物価安定目標が達成されないとわれわれが判断した場合に利用できるツールボックスがある」講演で。
    2/27 イエレン・FRB議長 「今後数週間でやるべきことは、一連の低調な経済統計のうち天候要因として説明できる統計はどの程度あるのか、また弱い景気展望を反映している部分があるとすれば、それはどの部分なのかを正確に、厳しく見極めることである」議会証言で。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

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    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和