2014年3月4日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円はウクライナ情勢が重しとなって上値の重い展開に。
米経済指標は概ね好調だったものの、ロシアがウクライナのクリミア半島
を掌握したとの報道で、欧州市場では一時101円20銭まで円が買われる。 - ユーロドルは反落。ユーロが対円で売られたことに連れて、対ドルでも
1.37台後半から1.37台前半まで下落。 - 株式市場も大幅に下落。ISM製造業景況指数などが市場予想を
上回ったものの、ウクライナでの緊張の高まりを嫌気した売り物が優勢となり
ダウは153ドル安。 - 債券相場は続伸。安全資産の債券には買いが集まり、長期金利は一時
2.59%台まで低下。 - ウクライナ情勢に反応し、金は28ドル上昇し、4ヵ月振りの高値。
原油価格も大幅に上昇し、こちらも5カ月半振りに105ドル目前まで買われる。
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- 1月個人所得 → +0.3%
- 1月個人支出 → +0.4%
- 1月PCEコアデフレーター → +1.2%
- 2月ISM製造業景況指数 → 53.2
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ドル/円 101.27 〜 101.59 ユーロ/ドル 1.3726 〜 1.3780 ユーロ/円 139.14 〜 139.83 NYダウ −153.68 → 16,168.03ドル GOLD +28.70 → 1,350.30ドル WTI +2.33 → 104.92ドル 米10年国債 −0.039 → 2.601%
本日の注目イベント
- 豪 RBAキャッシュターゲット
- 豪 豪1月住宅建設許可件数
- 日 2月マネタリーベース
- 欧 ユーロ圏1月生産者物価指数
- 米 上院で、フィッシャーFRB副議長、パウエル理事、ブレイナー理事の指名公聴会
ロシアがウクライナ南部のクリミア半島を掌握したとの報道があり、ウクライナではさらに緊張が高まっている
ようです。
ロシア艦隊がクリミアのウクライナ軍に、投降しなければ攻撃すると最後通告を行ったとの報道もあります。
ロシアは「G7」諸国の警告にも拘わらず強硬姿勢を崩さず、緊迫が高まっています。
ロシアの通貨ルーブルが急落したことでロシア中銀は政策金利を現行の5.5%から7.0に引き上げました。
緊張を背景にマネーは安全通貨の円とスイスフランに流れ、さらに金や原油など商品にも流入し、商品相場が
大きく上昇しています。
主要通貨に対して円が買われてはいるものの、ドル円自体は今のところそれ程大きな動きはありません。
昨日の海外市場でも101円台前半から半ばでゆっくりと推移し、一気に101円を割り込む動きでもありません。
やはり、昨日発表された米経済指標の改善が支えとなり、ドルの下落を抑えていたと見られます。
しかし、リスク資産である主要国の株式市場は軒並み大幅な下落に見舞われており、さらに下落が進むようだと、
株安が円買いを誘発することも考えられます。
ケリー国務長官が4日にもウクライナの首都キエフで西側諸国の外交官と協議することになっていますが、はたして
解決に向けた糸口が見つかるかどうか予断を許しません。
米国は、ロシアの海外資産の凍結や、ビザの発給を停止するなどを検討しているようですが、もし実施されれば、
これにロシアがさらに反発して緊張が一段と高まる可能性もあります。
この緊張が続く限り、円に対する需要が後退するとは考えにくく、しばらくはウクライナ情勢を確認しながら
緩やかな円高が続くと思われます。
下値のメドについては昨日も述べましたが、「120日線」のある101円20銭前後で一旦下落は止められています。
今のところこの移動平均線が機能しているように見えますが、ここを割り込むとその下に「200日線」があり、
今度はこの線が意識されます。
「200日線」は現在100円18銭に位置していますが、この移動平均線の重要さは特別です。
2012年10月に、野田総理と安倍総裁の「党首討論」が行われ、当時の野田総理が「解散しますよ」と言った
あの時から、ローソク足は「200日線」を一度も下回っていません。
もしローソク足がこの線を下回ると、約1年半振りのこととなります。
従って、100円前後が非常に強いサポート水準と考えられ、ここを割込むと、相場観そのものが大幅な修正を
余儀なくされると考えられます。
本日のレンジは100円80銭〜102円程度を予想しています。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 1/3 バーナンキ・FRB議長 「金融環境は改善し住宅市場の不均衡もかなり是正されている。また財政面からの抑制が低下し、そしてもちろん金融緩和政策は継続している。 これらの要素が相まって、向こう数四半期に経済が成長する上で望ましい状況となっている」 1/7 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「今の景気回復は緩慢過ぎる。金融政策の尚早な引締め経済情勢の一段の正常化を遅れさせたくはない」講演で。 1/16 ルー・米財務長官 「日本は<為替レートの利点だけに依存した戦略で長期成長を目指すべきではなく、(為替政策を)注視し続ける」講演で。 2/5 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「経済データの内容は強弱まちまちだが、一般には2014年に関して前向きな見方が強まっている。それには妥当な理由があると考えられる」講演で。 2/6 ドラギ・ECB総裁 「今日、行動しないことを決めた理由は実のところ、状況の複雑さと、さらなる情報の必要性だ」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 2/18 黒田・日銀総裁 「エンジンの馬力を大幅に上げたので、その性能を十分に生かすためタイヤを強化した」政策決定後後の記者会見で。 2/24 プラート・ECB理事 「物価安定目標が達成されないとわれわれが判断した場合に利用できるツールボックスがある」講演で。 2/27 イエレン・FRB議長 「今後数週間でやるべきことは、一連の低調な経済統計のうち天候要因として説明できる統計はどの程度あるのか、また弱い景気展望を反映している部分があるとすれば、それはどの部分なのかを正確に、厳しく見極めることである」議会証言で。
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
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