2014年3月5日(水)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 昨日の夕方、ウクライナへの軍事行動を行う必要はないという プーチン大統領のコメントをきっかけに緊張が和らぎ、ドル円は 101円70銭台から急速に買い戻される。NY時間には、株高 長期金利の上昇などもあり102円28銭近辺までドル高が買い戻され、 高値圏で引ける。
- ユーロドルも欧州時間には1.37台後半まで買われたが、 ドル高が進んだことで1.37台前半まで下落。
- 株式市場は大幅に反発。プーチン大統領の発言に株価が上昇し、 ダウは227ドル高。S&P500は過去最高値を更新する。
- 債券相場はウクライナ情勢の好転から反落。長期金利は大幅に 上昇し、2.7%台に乗せる。
- 前日買われた金と原油は、緊張が和らいだことからともに反落。
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ドル/円 101.82 〜 102.29 ユーロ/ドル 1.3726 〜 1.3782 ユーロ/円 140.08 〜 140.51 NYダウ +227.85 → 16,395.88ドル GOLD −12.40 → 1,337.90ドル WTI −1.59 → 103.33ドル 米10年国債 +0.099 → 2.70%
本日の注目イベント
- 豪 豪10−12月期GDP
- 中 中国 1月サービス製造業PMI
- 中 中国 2月サービス製造業PMI
- 中 中国人民代表大会
- 欧 ユーロ圏2月総合景気指数(改定値)
- 欧 ユーロ圏10月サービス業PMI(改定値)
- 欧 ユーロ圏10−12月期GDP(改定値)
- 欧 ユーロ圏1月小売売上高
- 英 英2月サービス業PMI
- 米 ベージュブック(地区連銀経済報告)
- 米 2月ADP雇用者数
- 米 2月ISM非製造業景況指数
- 米 フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
- 米 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
昨日の午後3時過ぎに、「ロシア軍を一時帰還させる」との一報が流れると、ドル円は一気に102円近辺まで
ドル高が進みました。
クリミア半島での軍事衝突もあり得る状況から、一転して緊張が緩和したことで安全資産の円が売られる展開
になりました。
ウクライナ情勢というよりも、ここ数日はプーチン大統領の言動に振りまわされた格好です。
プーチン大統領はその後記者会見を行い、「当面は武力行使を行う必要がない」と語ると同時に、ウクライナの
新政権は違法であることを強調しています。
緊張が高まっていたクリミア半島情勢が、これでひとまず軍事衝突が避けられる事態になった背景は、プーチン大統領の
高度な政治判断があったと思われます。
米国だけではなく、欧州を敵に回すことは今後の経済活動を考えた場合、得策ではないとの判断が働いた模様ですが、
ここはプーチン大統領の冷静な判断を評価したいと思います。
ウクライナ情勢の好転で欧米株式市場は上昇し、S&P500は最高値を更新しています。
また安全資産の米国債が売られ、長期金利が上昇したことで、円も主要通貨に対して大きく値を下げています。
ドル円は102円台前半まで反発し、ウクライナ情勢が緊迫する前の水準まで戻しました。
ただ、昨日の反発で元の鞘に戻ったというだけで、103円台から上値が重い状況は変わりません。
米景気の不透明感が増していた所に、円買い材料が加わり、一時101円20銭まで円高が進みました。
まだ先行きは分かりませんが現時点では、今回のドル円の下落も結局、「120日線」でサポートされた
ことになります。
この移動平均線を割り込めば100円台もあり得ると予想していましたが、ひとまずそのリスクは回避された
ようです。
ウクライナ情勢は小康状態ということになり、今週は米経済指標の結果を見極めることになります。
とりわけ週末の雇用統計がどのような内容を示すのかが重要です。
イエレンFRB議長も先週の議会証言で、「一連の軟調な経済指標が天候によるものなのかどうかを確認しなければ
ならない」と述べています。(参照:下記 What's going on )
米景気の拡大が確認されるようだと、102円台後半から103円にかけての「上値の重い水準」を
抜けることも考えられます。
上述のように「120日線」で下落が抑えられたことが、次のドル反発の可能性を残してくれたと言えそうです。
週末の雇用統計を前に、今日も多くの材料があります。
オーストラリアと中国、さらに欧州でも小売売上高などが発表され、米国ではベージュブックに加え、民間の雇用統計
も発表され、材料には事欠きません。
ドル円、ユーロ円ともに神経質な展開が見込まれます。
本日のレンジは101円50銭〜102円70銭程度と予想します。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 1/3 バーナンキ・FRB議長 「金融環境は改善し住宅市場の不均衡もかなり是正されている。また財政面からの抑制が低下し、そしてもちろん金融緩和政策は継続している。 これらの要素が相まって、向こう数四半期に経済が成長する上で望ましい状況となっている」 1/7 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「今の景気回復は緩慢過ぎる。金融政策の尚早な引締め経済情勢の一段の正常化を遅れさせたくはない」講演で。 1/16 ルー・米財務長官 「日本は<為替レートの利点だけに依存した戦略で長期成長を目指すべきではなく、(為替政策を)注視し続ける」講演で。 2/5 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「経済データの内容は強弱まちまちだが、一般には2014年に関して前向きな見方が強まっている。それには妥当な理由があると考えられる」講演で。 2/6 ドラギ・ECB総裁 「今日、行動しないことを決めた理由は実のところ、状況の複雑さと、さらなる情報の必要性だ」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 2/18 黒田・日銀総裁 「エンジンの馬力を大幅に上げたので、その性能を十分に生かすためタイヤを強化した」政策決定後後の記者会見で。 2/24 プラート・ECB理事 「物価安定目標が達成されないとわれわれが判断した場合に利用できるツールボックスがある」講演で。 2/27 イエレン・FRB議長 「今後数週間でやるべきことは、一連の低調な経済統計のうち天候要因として説明できる統計はどの程度あるのか、また弱い景気展望を反映している部分があるとすれば、それはどの部分なのかを正確に、厳しく見極めることである」議会証言で。
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



