2014年3月6日(木)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は102円台で堅調に推移。ケリー国務長官とロシアのラブロフ外相が
会談したことで、ウクライナ情勢が好転するとの観測から102円台半ばを
超す場面があったが、ADP雇用者数が市場予想を下回ったことで小幅に下落。
102円30銭前後で取引を終える。 - ユーロドルは1.37台でのもみ合いが続く。ユーロ圏の小売売上高が
好調だったが相場への影響は限定的で、今夜のECB理事会の結果を見極めたい
との雰囲気が広がった。 - 株式市場は前日とほぼ変わらず。雇用関連の指標は市場予想を下回ったが、
株価は堅調に推移。ダウは35ドル下げたものの、ナスダックは6ポイント上昇。 - 債券相場も横ばい。非製造業景況指数が予想に届かず、景気腰折れの思惑が
強まった。 - 金は小幅に反発。原油は予想以上の在庫の積み上がりを受けて続落。
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- 2月ADP雇用者数 → 13.9万人
- 2月ISM非製造業景況指数 → 51.6
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ドル/円 102.24 〜 102.55 ユーロ/ドル 1.3708 〜 1.3749 ユーロ/円 140.40 〜 140.74 NYダウ −35.70 → 16,360.18ドル GOLD +2.40 → 1,340.30ドル WTI −1.88 → 101.45ドル 米10年国債 −0.001 → 2.690%
本日の注目イベント
- 豪 豪1月貿易収支
- 豪 豪1月小売売上高
- 欧 ECB政策金利発表
- 欧 ドラギ・ECB総裁記者会見
- 英 BOE政策金利発表
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 ダドリー・NY連銀総裁、WSJ紙とインタビュー
- 米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
- 米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
ウクライナ情勢を睨みながらもドル円は堅調に推移しました。
海外市場では米国とロシアの外相会談を受け、102円台半ばを超える場面もありましたが、
102円70銭あたりから上値の水準が意識されて、それ以上上値を追う展開にはならなかったものの
102円台は維持しています。
地区連銀経済報告(ベージュブック)では、全12地区のうち8地区が「経済活動の改善度合いは緩慢、ないしは
緩やかとされた」とされ、ニューヨークやフィラデルフィアの両地区では「異例に厳しい天候が原因」で
経済活動が低下したと報告されています。
また、その他の地区でも一部は天候が原因で景気の減速が見られたとの報告もあり、やはり異常な寒波の影響が
経済活動を緩慢にさせたことが明らかになりました。
昨日はこれ以外にも経済指標が発表されましたが、いずれも軟調な結果になっています。
ISM非製造業景況指数は「51.6」と、低水準でした。
好不況の分かれ目である「50」は超えましたが、2010年以来の低水準でした。
また、今週末の雇用統計を占う意味で重要なADP雇用者数も、市場予想の15万人に対して、13万9000人と、
こちらも低調な結果になっています。
さらに前月分も下方修正されており、週末の雇用統計に対する不安もやや高まって来ました。
それでもドル円は堅調に推移しており、102円台を維持しています。
102円台後半から上値が重いものの、101円20銭から反発していることで「底堅い」とも言えそうですが、
ウクライナ情勢の緊迫で円買いが一旦は強まった状況から、元に戻ったと見るべきでしょう。
依然として101円〜103円のレンジ内の動きが続いていると見られます。
テクニカルでは一目均衡表の「遅行スパン」がローソク足と交わる水準まで上昇しており、102円60銭を
超えることができれば「好転」が見られそうです。
この水準から上値は、ここ1ヵ月以上抜け切れていない水準で実需のドル売りが集まりやすいレベル
でもあります。
これまでにも述べてきたように、この水準を上抜けするには明確な「ドル買い材料」が必要で、それは米景気が
拡大しているというデータに他なりません。
昨日のADP雇用者数は期待外れに終わりましたが、この指標と本番の雇用統計の結果が大きく異なることは
すでに何度も経験しています。
雇用統計に期待したいと思います。
本日はECBの理事会があり、ここで何らかの追加緩和策が発表されるとの見方が根強いことからユーロの
ポジションには注意が必要です。
予想レンジは101円80銭〜102円80銭程度と見ています。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 1/3 バーナンキ・FRB議長 「金融環境は改善し住宅市場の不均衡もかなり是正されている。また財政面からの抑制が低下し、そしてもちろん金融緩和政策は継続している。 これらの要素が相まって、向こう数四半期に経済が成長する上で望ましい状況となっている」 1/7 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「今の景気回復は緩慢過ぎる。金融政策の尚早な引締め経済情勢の一段の正常化を遅れさせたくはない」講演で。 1/16 ルー・米財務長官 「日本は<為替レートの利点だけに依存した戦略で長期成長を目指すべきではなく、(為替政策を)注視し続ける」講演で。 2/5 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「経済データの内容は強弱まちまちだが、一般には2014年に関して前向きな見方が強まっている。それには妥当な理由があると考えられる」講演で。 2/6 ドラギ・ECB総裁 「今日、行動しないことを決めた理由は実のところ、状況の複雑さと、さらなる情報の必要性だ」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 2/18 黒田・日銀総裁 「エンジンの馬力を大幅に上げたので、その性能を十分に生かすためタイヤを強化した」政策決定後後の記者会見で。 2/24 プラート・ECB理事 「物価安定目標が達成されないとわれわれが判断した場合に利用できるツールボックスがある」講演で。 2/27 イエレン・FRB議長 「今後数週間でやるべきことは、一連の低調な経済統計のうち天候要因として説明できる統計はどの程度あるのか、また弱い景気展望を反映している部分があるとすれば、それはどの部分なのかを正確に、厳しく見極めることである」議会証言で。
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



