2014年3月7日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- アジア時間で日本株が大幅に反発し、102円80銭近辺まで上昇したドル円は
NYダウと長期金利の上昇に、約5週間ぶりに103円台に乗せる。
一時103円17銭近辺まで円売りが進み、高値水準で引ける。 - ECBが政策金利を据え置いたことでユーロドルは大幅に続伸。1.37台から
1.38台後半まで買われ、ユーロ円も143円近辺まで大幅に上昇。 - 株式市場は反発。失業保険申請件数が予想より少なかったことを好感。
本日の雇用統計への改善期待も高まりダウは61ドル上昇し、1万6400ドル台を
回復。昨年末の最高値まで100ドル余りに迫る。 - 債券相場は経済指標の好転に続落し、長期金利は2.73%台まで上昇。
- 金、原油はともに小幅上昇。
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- 新規失業保険申請件数 → 32.3万件
- 2月ISM非製造業景況指数 → 51.6
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ドル/円 102.72 〜 103.17 ユーロ/ドル 1.3726 〜 1.3873 ユーロ/円 140.92 〜 142.92 NYダウ +61.71 → 16,421.89ドル GOLD +11.50 → 1,351.80ドル WTI +0.11 → 101.56ドル 米10年国債 +0.046 → 2.736%
本日の注目イベント
- 日 1月景気動向指数
- 独 独1月鉱工業生産
- 米 2月雇用統計
- 米 1月貿易収支
- 米 1月消費者信用残高
- 米 ダドリー・NY連銀総裁講演
- 米 バーアナンキ・前FRB議長講演
- 加 カナダ2月失業率
これまで上値を抑えられてきた、102円台後半から103円の水準を抜けて来ました。
103円台前半は1月29日以来ということで、ようやく上値を覆っていたキャップが取り除かれた
感じもします。
しかし小康状態を保っているウクライナ情勢は、オバマ大統領がロシアに対する制裁を発動したことで
新たな段階に入った可能性もあり、今後ロシアがどうのような行動をとるのかが注目されます。
昨日の動きを見る限り、円が全面安となり市場が再び「リスクオン」に傾いてきたことから、
「新たなレンジ」に入った可能性もありますが、ここはまだ慎重に見ておくべきでしょう。
これまでドル円は重要な「120日」移動平均線で下落を止められており、この移動平均線を上回って
推移している限り、103円から104円に向けて上昇する可能性はある、と述べてきました。
ただ、そのきっかけになるのは今夜の雇用統計ではないかと予想していましたが、市場はより小粒な材料
である「新規失業保険申請件数」に反応し、ドル円を103円台に押し上げています。
さらに昨日はECBが政策金利を据え置き、市場に追加緩和観測が高まっていたにもかかわらず動きませんでした。
その結果、ユーロが大きく買われ、ユーロ買い円売りが、ドル円を押し上げた面もあります。
また、豪ドル円も93円台半ばを超え、ポンド円も172円台半ばまで買われるなど、「円全面安」の
展開です。
これらを見る限り、昨年末の円全面安の状況が彷彿されますが、まだあの状況とは円を取り巻く環境が
大きく異なっていることに注意が必要です。
例えば昨年12月末の米長期金利は3.03%と、3%の大台に乗せていました。
米長期金利の上昇は、日米金利差の拡大につながることからドルが買われやすい状況になりますが、少なくとも
米長期金利はまだ当時と比べ0.3%ほど低い水準にあります。
また日本の株式市場も当時とは水準が異なります
日経平均株価は昨日大幅に上昇したとはいえ1万5100円台です。
昨年末の同指数は1万6300円程度であったことを考えると、「出遅れ感」は否定できません。
株価の上昇は「リスクオン」につながり、低金利の円が売られやすいことになります。
このように見ると、昨日は円全面安の展開になったとはいえ、まだ手放しで円売りを進める環境には
至っていないと考えられそうです。
それでもテクニカルを見ると、「日足」では「転換線」が「基準線」を下から上抜け、「好転」を見せています。
この現象は1月23日以来のことになり、比較的中長期のトレンドが出やすい「日足」での「好転」は、この先の
ドル高を予感させてくれるかもしれません。
NYでのドル円の高値は103円17銭でしたが、この水準もテクニカル的に言えば「52日線」で上昇を
止められたことが確認できます。
このように、上値は「52日線」で抑えられ、下値は「120日線」でサポートされていることから、今後は
このどちらの移動平均線を抜けて行くのかという点に注目です。
上述のように「日足」で「好転」を見せたことに重きを置けば、ドルの買い場を探る戦略が適当かと思われますが、
ウクライナ情勢にも気を配りながらゆっくりと買い下がるスタンスでいいのではないでしょうか。
本日は円安を好感し、日経平均株価も続伸すると見られますがその際、ドル円がNY市場の高値を抜け、どこまで
上昇するのかに注目です。
久しぶりの103円台前半です。
実需のドル売りも103円30銭近辺から上では並びそうです。
それをこなして上昇できるかどうかです。
レンジは102円50銭〜103円50銭程度と予想します。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 1/3 バーナンキ・FRB議長 「金融環境は改善し住宅市場の不均衡もかなり是正されている。また財政面からの抑制が低下し、そしてもちろん金融緩和政策は継続している。 これらの要素が相まって、向こう数四半期に経済が成長する上で望ましい状況となっている」 1/7 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「今の景気回復は緩慢過ぎる。金融政策の尚早な引締め経済情勢の一段の正常化を遅れさせたくはない」講演で。 1/16 ルー・米財務長官 「日本は<為替レートの利点だけに依存した戦略で長期成長を目指すべきではなく、(為替政策を)注視し続ける」講演で。 2/5 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「経済データの内容は強弱まちまちだが、一般には2014年に関して前向きな見方が強まっている。それには妥当な理由があると考えられる」講演で。 2/6 ドラギ・ECB総裁 「今日、行動しないことを決めた理由は実のところ、状況の複雑さと、さらなる情報の必要性だ」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 2/18 黒田・日銀総裁 「エンジンの馬力を大幅に上げたので、その性能を十分に生かすためタイヤを強化した」政策決定後後の記者会見で。 2/24 プラート・ECB理事 「物価安定目標が達成されないとわれわれが判断した場合に利用できるツールボックスがある」講演で。 2/27 イエレン・FRB議長 「今後数週間でやるべきことは、一連の低調な経済統計のうち天候要因として説明できる統計はどの程度あるのか、また弱い景気展望を反映している部分があるとすれば、それはどの部分なのかを正確に、厳しく見極めることである」議会証言で。
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