■ 今週のレンジ予想 ■
1週間前、ロシアがウクライナに軍事介入を行うとの報道に、ドル円は一時101円20銭まで下落ました。
しかし、その後はプーチン大統領が軍事演習を一旦停止させ、ウクライナへの軍事介入は必要ないとしたことで、情勢がやや好転しました。
しかしそれでもオバマ大統領はロシアへの制裁を発動し、緊張は緩んでいるものの事態は依然として不透明です。
ドル円は週末にかけて盛り返し、これまで上値が重かった102円台後半から103円を上抜けし、やや「リスクオン」
の流れが戻ってきました。
そのため、円は対ドルだけではなく、対ユーロでは143円台まで円安が進み、対豪ドルでも93円台後半まで円安が
進むなど「円全面安」の状況になりました。
そんな中、いつも以上に注目されていた「2月の雇用統計」が発表されました。
結果は非農業部門雇用者数が17.5万人増加し、失業率は先月より0.1ポイント悪化し6.7%でした。
この発表を受けドル円は103円台半ばを超え、103円77銭まで上昇し1月23日以来の円安水準を記録しました。
引けでは103円30銭前後まで軟調になりましたが、雇用統計をきっかに市場参加者の相場観も元の「円先安観」に
移行しつつあるようです。
今週は16日に住民投票を控えていることから、ウクライナ情勢がもっとも目の離せない材料であることに
違いはありませんが,今週の日銀の決定会合の行方と、黒田総裁の記者会見も重要です。
先月の決定会合では市場の「無風予想」に反して、制度融資を二倍に拡大させ、市場に軽い驚きを与えました。
黒田総裁の「必要なら躊躇なく動く」といった発言も、「黒田プット」という形で市場に安心感を与えている面も
あります。
さすがに今回は動くことはないと思いますが、いつものような発言内容には注意したいと思います。
先週末、雇用統計の結果を受けて103円台後半までドル高円安が進みましたが、「日足」のチャートでは再び上値を
テストしそうな形状になってきました。
現在は一目均衡表の「雲」に上昇を抑えられています。
この「雲」を上抜けるには104円程度までドル高が進む必要がありますが、もし「雲」抜けに成功すれば
昨年末と今年1月に記録した105円台半ばを試す展開も予想されます。
米雇用の緩やかな拡大が見込まれたことで、再び出口を目指す米国と、出口が見えない日本との「政策の差」が
意識される展開になりつつあります。
ウクライナ情勢からは目が離せないことは当然ですが、今後欧米がさらに制裁を強めるようだとプーチン大統領も
軍事行動をちらつかせて来ることも考えられます。
ただ、それでも資本主義社会に組み込まれてきたロシアにとって、欧米を完全に敵に回す代償も決して少なくは
ないはずです。
平和的な解決方法を模索してくる可能性が高いと予想しています。
■ 今週の注目材料 ■
- 3/10(月)
- 3/11(火)
- 3/12(水)
- 3/13(木)
- 3/14(金)
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