今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]
マーケット・プレディクション(3/10〜 3/14)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  101.00 〜 105.00
ユーロ/円 ・・・  139.00 〜 145.00
豪ドル/円 ・・・  90.00  〜  94.00
ユーロ/ドル・・・  1.3600 〜 1.4100





1週間前、ロシアがウクライナに軍事介入を行うとの報道に、ドル円は一時101円20銭まで下落ました。


しかし、その後はプーチン大統領が軍事演習を一旦停止させ、ウクライナへの軍事介入は必要ないとしたことで、情勢がやや好転しました。


しかしそれでもオバマ大統領はロシアへの制裁を発動し、緊張は緩んでいるものの事態は依然として不透明です。





ドル円は週末にかけて盛り返し、これまで上値が重かった102円台後半から103円を上抜けし、やや「リスクオン」


の流れが戻ってきました。


そのため、円は対ドルだけではなく、対ユーロでは143円台まで円安が進み、対豪ドルでも93円台後半まで円安が


進むなど「円全面安」の状況になりました。





そんな中、いつも以上に注目されていた「2月の雇用統計」が発表されました。


結果は非農業部門雇用者数が17.5万人増加し、失業率は先月より0.1ポイント悪化し6.7%でした。


この発表を受けドル円は103円台半ばを超え、103円77銭まで上昇し1月23日以来の円安水準を記録しました。


引けでは103円30銭前後まで軟調になりましたが、雇用統計をきっかに市場参加者の相場観も元の「円先安観」に


移行しつつあるようです。





今週は16日に住民投票を控えていることから、ウクライナ情勢がもっとも目の離せない材料であることに


違いはありませんが,今週の日銀の決定会合の行方と、黒田総裁の記者会見も重要です。


先月の決定会合では市場の「無風予想」に反して、制度融資を二倍に拡大させ、市場に軽い驚きを与えました。


黒田総裁の「必要なら躊躇なく動く」といった発言も、「黒田プット」という形で市場に安心感を与えている面も


あります。


さすがに今回は動くことはないと思いますが、いつものような発言内容には注意したいと思います。





先週末、雇用統計の結果を受けて103円台後半までドル高円安が進みましたが、「日足」のチャートでは再び上値を


テストしそうな形状になってきました。


現在は一目均衡表の「雲」に上昇を抑えられています。


この「雲」を上抜けるには104円程度までドル高が進む必要がありますが、もし「雲」抜けに成功すれば


昨年末と今年1月に記録した105円台半ばを試す展開も予想されます。


米雇用の緩やかな拡大が見込まれたことで、再び出口を目指す米国と、出口が見えない日本との「政策の差」が


意識される展開になりつつあります。





ウクライナ情勢からは目が離せないことは当然ですが、今後欧米がさらに制裁を強めるようだとプーチン大統領も


軍事行動をちらつかせて来ることも考えられます。


ただ、それでも資本主義社会に組み込まれてきたロシアにとって、欧米を完全に敵に回す代償も決して少なくは


ないはずです。


平和的な解決方法を模索してくる可能性が高いと予想しています。






■ 今週の注目材料 ■



3/10(月)

     
  • 日   10月−12月GDP(改定値)
  • 日   2月景気ウォッチャー調査
  • 中   中国 全人代(13日まで)
  • 欧   ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)
  • 米   予算教書



  • 3/11(火)

  • 日   日銀金融政策決定会合
  • 日   黒田・日銀総裁記者会見
  • 独   独1月貿易収支
  • 欧   EU財務相会合
  • 英   英1月鉱工業生産



  • 3/12(水)

  • 欧   ユーロ圏1月鉱工業生産
  • 欧   メルシュ・ECB理事講演
  • 欧   プラート・ECB理事講演
  • 欧   クーレ・ECB理事講演
  • 米   2月財政収支
  • 米 ルー・財務長官議会証言



  • 3/13(木)

  • 豪   豪2月雇用統計
  • 中   中国 2月小売売上高
  • 中   中国 2月工業利益
  • 欧   ECB月例報告
  • 欧   ファンロンパイ・EU大統領講演
  • 米   2月小売売上高
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   フィッシャーFRB副議長、パウエル理事、ブレイナード理事、上院で指名公聴会



  • 3/14(金)
  • 日   1月鉱工業生産(確報)
  • 日   日銀金融政策決定会合議事要旨(2月17、18日分)
  • 米   2月生産者物価指数
  • 米   3月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
  • 米   フィシャー・FRB副議長講演






  • 3/16(日)


    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和