今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年3月11日(火)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は103円台前半から半ばで小動き。先週末の大幅な値動き
    から方向感もやや不透明に。それでも103円台を維持し、ドル以外の
    通貨に対しては軟調に推移。
  • ユーロドルも1.38台後半が重くなっており、1.38台半ば
    を中心にもみ合い。
  • 株式市場は下落。中国の貿易収支で輸出の伸びが予想以上に
    鈍化していたことを嫌気し、ダウは34ドル安で取引を終える。
  • 債券相場は3日ぶりに上昇。株価の下落を手がかりに、買いが
    やや優勢となり、長期金利は小幅に低下。
  • 金は反発し、原油は1ドルを超える下落。
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    ドル/円103.16 〜 103.39
    ユーロ/ドル1.3862 〜 1.3887
    ユーロ/円143.07 〜 143.55
    NYダウ−34.04 → 16,418.68ドル
    GOLD+3.30 → 1,341.50ドル
    WTI−1.46 → 101.12ドル
    米10年国債−0.013 → 2.777%



    本日の注目イベント

  • 日   日銀金融政策決定会合
  • 日   黒田・日銀総裁記者会見
  • 独   独1月貿易収支
  • 欧   EU財務相会合
  • 英   英1月鉱工業生産







    先週末のNY市場で雇用統計を材料に活発な取引が見られたものの、103円台後半から103円台


    前半までドルが売られたことで、簡単には105円に向かうとも思えない一方、103円台はしっかり


    維持しているため、やや方向感を見い出せない状況です。


    昨日の海外市場では特に経済指標の発表がなかったこともあり、103円台前半から半ばで一進一退


    でした。





    中国の貿易収支が発表され、輸出の伸びが鈍化していることが確認されました。このため7.5%のGDP


    成長目標も危ういのではないかとの見方が広がり、昨日の日経平均株価下落の一因にもなりましたが、


    それでもドル円は103円ちょうどまでの下落にとどまっていました。





    昨日の朝方に発表された日本の1月の経常収支が「4ヶ月連続の赤字」で、さらに赤字額が過去最大


    だったことが「円安要因」と捉えられ、ドル円の下落を抑制したものと思われます。


    経常収支赤字の最大の要因は、貿易収支の赤字額が1月は過去最大だったことです。


    円高要因と円安要因が引っ張りあっている状況です。





    オバマ大統領は議会に提出する年次経済報告で、今後2年、米国は経済強化と雇用増加の軌道にあるとの


    見解を示しました。


    10日に発表された同報告書は、「不屈の精神と決意に支えられた5年にわたる努力の結果、米国は地球上の


    どの国よりも21世紀にふさわしい国となった」と記され、この報告書を手がける大統領経済諮問委員会は


    来年の経済成長率を3.4%と予想し、失業率は6.4%になると見込んでいます。(ブルームバーグ)





    さすがに米国というべきか、この報告書にはきれいな言葉が並んでいますが、中国の理財商品や、


    ウクライナ情勢など、米国だけではなく世界経済にとっても大きなリスクにつながりかねない「種」は


    あります。


    そのウクライナでは、ウクライナ軍が軍事演習を開始したとの報道もあり、ロシアは東部の混乱に警告を


    発しているとブルームバーグは伝えています。


    また、インタファクス通信によると、クリミアのバフチサライ近くでロシア軍兵士が発砲したとも


    伝えており、依然としてウクライナでの緊張は続いています。





    ドル円は103円台での取引ですが、昨日からの動きを見る限り103円前後がサポートされているようにも


    見えることから、103円を明確に下抜けすると一時的に下落トレンドが形成される可能性があります。


    一方上値は、一目均衡表(日足)の雲を上回った位置で推移していることで、再度上値を試しに行きそうな


    形状を見せています。


    ウクライナ情勢の行方に注意しながらドルの上値を確認する展開でしょうか。


    レンジは102円60銭〜103円60銭程度を予想します。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    1/3 バーナンキ・FRB議長 「金融環境は改善し住宅市場の不均衡もかなり是正されている。また財政面からの抑制が低下し、そしてもちろん金融緩和政策は継続している。 これらの要素が相まって、向こう数四半期に経済が成長する上で望ましい状況となっている」
    1/7 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「今の景気回復は緩慢過ぎる。金融政策の尚早な引締め経済情勢の一段の正常化を遅れさせたくはない」講演で。
    1/16 ルー・米財務長官 「日本は<為替レートの利点だけに依存した戦略で長期成長を目指すべきではなく、(為替政策を)注視し続ける」講演で。
    2/5 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「経済データの内容は強弱まちまちだが、一般には2014年に関して前向きな見方が強まっている。それには妥当な理由があると考えられる」講演で。
    2/6 ドラギ・ECB総裁 「今日、行動しないことを決めた理由は実のところ、状況の複雑さと、さらなる情報の必要性だ」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。
    2/18 黒田・日銀総裁 「エンジンの馬力を大幅に上げたので、その性能を十分に生かすためタイヤを強化した」政策決定後後の記者会見で。
    2/24 プラート・ECB理事 「物価安定目標が達成されないとわれわれが判断した場合に利用できるツールボックスがある」講演で。
    2/27 イエレン・FRB議長 「今後数週間でやるべきことは、一連の低調な経済統計のうち天候要因として説明できる統計はどの程度あるのか、また弱い景気展望を反映している部分があるとすれば、それはどの部分なのかを正確に、厳しく見極めることである」議会証言で。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和