今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年3月12日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 103円台でもみ合いを続けていたドル円は、NY株式と
    商品相場の下落を手がかりに円買いが進み、3日ぶりに102円台
    後半まで下落。その後は底堅い動きを見せ、103円前後まで戻して
    引ける。
  • ユーロドルは1.38台半ばまで下落した後に小反発。材料が乏しい中
    ユーロ円の下落に引っ張られる展開ながら値幅は約30ポイント。
  • 株式相場は続落。 銅や原油価格などが下落したことで資源株を中心に
    売り物がかさんだ。また中国をめぐる懸念などもあり、ダウは67ドル安。
  • 債券は小幅に続伸したものの、前日とほぼ同水準。3年債入札が好調だった
    ことを好感し、長期金利は2.77%台に。
  • 金は反発。原油価格は連日1ドルを超す下げに。中国景気の不透明さに加え、
    在庫が積みあがっているとの観測が手がかり。
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    ドル/円102.84 〜 103.34
    ユーロ/ドル1.3849 〜 1.3877
    ユーロ/円142.62 〜 143.29
    NYダウ−67.43 → 16,351.25ドル
    GOLD+5.20 → 1,346.70ドル
    WTI−1.09 → 100.03ドル
    米10年国債−0.005 → 2.772%



    本日の注目イベント

  • 欧   ユーロ圏1月鉱工業生産
  • 欧   メルシュ・ECB理事講演
  • 欧   プラート・ECB理事講演
  • 欧   クーレ・ECB理事講演
  • 米   2月財政収支
  • 米 ルー・財務長官議会証言







    103円台で堅調に推移していたドル円は、NYダウが続落したことでやや「リスク回避」の動きが勝り、


    先週金曜日以来となる102円台まで下落しました。


    それでも下落には勢いはなく、102円85銭前後まで下落した後103円近辺まで反発しています。


    ただ、豪ドルやユーロに対しては円が強含んでいますが、これは水準が水準だっただけに、利益確定の売りが


    先行したものと思われます。





    したがって特段材料がない中、ドル円自体は依然として堅調な動きだと言えますが、気になるのは米国株式市場


    の動きです。


    ウクライナ情勢や、中国の景気先行き懸念にはほとんど反応せず、順調な動きを見せてきましたが、


    ナスダック指数などの推移を見ると、下落懸念がないわけではなく注意が必要です。





    雇用統計の発表を終え、米国からの材料に乏しくなっていることが相場をおとなしくさせている部分はありますが、


    国内からの材料もいまひと一つ盛り上がりません。


    昨日は日銀金融政策決定会合があり、政策変更は事前予想通りありませんでしたが、黒田総裁の記者会見での発言は


    注目されていました。


    黒田総裁は市場の緩和期待に対して「現時点では必要ない」との認識を示しました。


    その理由として外部のリスクは依然として低下していることを挙げていますが、市場への配慮も忘れずに、


    「何度も申し上げるが、必要があればちゅうちょなく調整する」と述べています。





    いよいよ来月から消費税増税が実施されます。


    これまでの駆け込み需要の反動がどこまで続くかがポイントになりますが、4月〜6月程度までの景気後退


    であれば「想定内」と言えますが、7月以降夏場まで続くようだと日銀の目標である「2年程度で2%の物価上昇」


    にとって大きな障害になります。


    そのため、このタイミングで追加緩和に動くのではないかと予想していますが、これまでの黒田総裁の発言からすると


    その可能性は十分にあると思われます。





    本日も米国からの材料はありません。


    シカゴの日経平均先物は150円程度下げているため、今日の現物取引も下落が見込まれます。


    ドル円にとっては下落圧力になるため、どこまで下値を試すかがポイントです。


    NY市場の下値である102円80〜85銭を維持できるかどうかが重要で、ここは昨日も「1時間足」の


    120日線でしっかり止められています。


    さらに下落した場合は102円の半ばが意識され、ここを下回る様だと、先週末の103円77銭は「目先のドルの天井」


    の可能性が高まります。


    株価の下落を見込みながら、本日のレンジは102円50銭〜103円30銭程度と予想します。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    1/3 バーナンキ・FRB議長 「金融環境は改善し住宅市場の不均衡もかなり是正されている。また財政面からの抑制が低下し、そしてもちろん金融緩和政策は継続している。 これらの要素が相まって、向こう数四半期に経済が成長する上で望ましい状況となっている」
    1/7 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「今の景気回復は緩慢過ぎる。金融政策の尚早な引締め経済情勢の一段の正常化を遅れさせたくはない」講演で。
    1/16 ルー・米財務長官 「日本は<為替レートの利点だけに依存した戦略で長期成長を目指すべきではなく、(為替政策を)注視し続ける」講演で。
    2/5 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「経済データの内容は強弱まちまちだが、一般には2014年に関して前向きな見方が強まっている。それには妥当な理由があると考えられる」講演で。
    2/6 ドラギ・ECB総裁 「今日、行動しないことを決めた理由は実のところ、状況の複雑さと、さらなる情報の必要性だ」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。
    2/18 黒田・日銀総裁 「エンジンの馬力を大幅に上げたので、その性能を十分に生かすためタイヤを強化した」政策決定後後の記者会見で。
    2/24 プラート・ECB理事 「物価安定目標が達成されないとわれわれが判断した場合に利用できるツールボックスがある」講演で。
    2/27 イエレン・FRB議長 「今後数週間でやるべきことは、一連の低調な経済統計のうち天候要因として説明できる統計はどの程度あるのか、また弱い景気展望を反映している部分があるとすれば、それはどの部分なのかを正確に、厳しく見極めることである」議会証言で。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和