2014年3月13日(木)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 東京時間では103円を挟んでもみ合っていたドル円は欧州市場から
NY市場にかけては、ウクライナ情勢や中国をめぐる不透明感から下落。
株安、米金利低下もあり102円55銭まで円買いが進む。 - ドル安の流れにユーロドルでもユーロ高が進み、一時は1.39台前半
まで上昇。先週末の雇用統計直後以来の水準をつける。 - 株式市場はまちまち。ウクライナ情勢や中国景気に対する懸念から朝方は
大幅に下落したが、引けにかけては持ち直す。ダウは11ドル下落し、
ナスダックは16ポイント高。 - 債券相場は3日続伸。中国の債券デフォルトがさらに拡大するとの見方も
あり、安全資産の債券が買われた。 - 金は大幅に続伸し1370ドル台に。一方原油価格は3日続落し
100ドルの大台を大きく割り込む。
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ドル/円 102.55 〜 102.87 ユーロ/ドル 1.3870 〜 1.3915 ユーロ/円 142.48 〜 142.96 NYダウ −11.17 → 16,340.08ドル GOLD +23.80 → 1,370.50ドル WTI −2.04 → 97.99ドル 米10年国債 −0.044 → 2.728%
本日の注目イベント
- 豪 豪2月雇用統計
- 中 中国 2月小売売上高
- 中 中国 2月工業利益
- 欧 ECB月例報告
- 欧 ファンロンパイ・EU大統領講演
- 米 2月小売売上高
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 フィッシャーFRB副議長、パウエル理事、ブレイナード理事、上院で指名公聴会
103円台から徐々に下落を見せているドル円ですが、株価の下落の割にはしっかりとした展開のように
思えます。
下値ではドル買い意欲も見られ、日銀による追加緩和観測も根強いことが背景になっているようです。
それでもさすがに日経平均株価が393円の大幅下落を見せると、東京時間では102円台後半を維持して
いたものの、海外市場では緩やかに円買いが優勢となり、一時102円55銭まで円高が進みました。
結局ドル円は先週末の雇用統計の結果を受けて103円77銭まで上昇し、これまでのレンジから上値を
切り上げたものの、再び元の位置に戻ってきたと言えます。
ただ、見方を変えればこれまでのレンジの上限であった102円台半ばから上値は、一旦上抜けすると
今度は「サポートレベル」として機能するすることも多く、昨日のNY市場の底値が102円55銭だった
ことは、このパターンにあてはまり、まだ上昇トレンドは崩れていないという見方もできます。
ウクライナ情勢では、16日のクリミアでの住民投票に向けてG7諸国がさらなる制裁の可能性を警告して
いますが、現時点ではその効果も余り見られません。
この状況では住民の半数以上がロシア系であることから、独立国としての「クリミア共和国」が誕生する
可能性が高いと見られます。
その際、欧米諸国はウクライナ憲法に違反するとして「ウクライナ共和国」を認めないと思いますが、
実際にどのような新たな制裁を発動するのかが注目され、その内容次第ではロシアも反発を強めることが
予想されます。
ドル円の上値を重くしているもう一つの材料は「チャイナリスク」です。
中国は先週、2014年の成長率目標を7.5%に据え置きました。また太陽光発電関連メーカーが、
中国本土企業としては初めてデフォルト(債務不履行)状態に陥りました。
さらに、銅や鉄鋼石を担保に金融取引を行っている投資家に対し、中国大手銀行がリスクの拡大を恐れて
引き締め気味の政策をとり始めたことも、事態の悪化懸念につながっています。
商品市場では、銅や鉄鋼石の価格が急落し、連想から資源関連株も大きく下落しました。
このようにして見ると、現在のドル円の水準はこれらの材料を「楽観視」していると見られます。
「今後さらに拡大して世界経済を脅かすことにはならない」とう見方が優勢だということです。
ただ「火種」がくすぶっているのは事実で、今後とるべき「リスクの量」には慎重にならざるを得ません。
ユーロドルが再び1.39台に乗せた来ました。
先週末の雇用統計で1.3915までユーロ高が進んだ背景は、ストップロスの買いが相場を押し上げた面が
強かったと思われますが、再び1.39台まで上昇しています。
ドルが主要通貨に対して売られていることが基本にありますが、その割には円の買われ方が弱いように見えます。
その結果、ユーロ円が大きく上昇することになっていますが、ユーロドルが1.4台までさらに上昇することが
できるかどうかが注目されます。
1.4台は2011年10月以来ということになり、安倍政権誕生直前のタイミングです。
ここから急激な円安が進行したことは記憶に新しいところです。
本日も株価は軟調に推移しそうです。
103円に近づく水準ではドル売りが出やすいと思われ、昨日のNY市場と同様に下値を試す展開を予想します。
株価の動きはもちろん重要ですが、為替と株価との相関度はやや薄れてきたことにも注意が必要です、
昨日と同様102円の半ばが維持きるかどうかに注目しています。
レンジは102円30銭〜103円30銭程度を予想します。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 1/3 バーナンキ・FRB議長 「金融環境は改善し住宅市場の不均衡もかなり是正されている。また財政面からの抑制が低下し、そしてもちろん金融緩和政策は継続している。 これらの要素が相まって、向こう数四半期に経済が成長する上で望ましい状況となっている」 1/7 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「今の景気回復は緩慢過ぎる。金融政策の尚早な引締め経済情勢の一段の正常化を遅れさせたくはない」講演で。 1/16 ルー・米財務長官 「日本は<為替レートの利点だけに依存した戦略で長期成長を目指すべきではなく、(為替政策を)注視し続ける」講演で。 2/5 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「経済データの内容は強弱まちまちだが、一般には2014年に関して前向きな見方が強まっている。それには妥当な理由があると考えられる」講演で。 2/6 ドラギ・ECB総裁 「今日、行動しないことを決めた理由は実のところ、状況の複雑さと、さらなる情報の必要性だ」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 2/18 黒田・日銀総裁 「エンジンの馬力を大幅に上げたので、その性能を十分に生かすためタイヤを強化した」政策決定後後の記者会見で。 2/24 プラート・ECB理事 「物価安定目標が達成されないとわれわれが判断した場合に利用できるツールボックスがある」講演で。 2/27 イエレン・FRB議長 「今後数週間でやるべきことは、一連の低調な経済統計のうち天候要因として説明できる統計はどの程度あるのか、また弱い景気展望を反映している部分があるとすれば、それはどの部分なのかを正確に、厳しく見極めることである」議会証言で。
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



