2014年3月18日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円はクリミアでの住民投票の結果を受けながらも落ち着いた 展開となり、101円台半ばから後半で推移。欧米の制裁内容が 明らかになったが、こちらも想定内との見方。
- ユーロドルは1.38台後半から1.39台前半に上昇。 ウクライナ情勢への楽観的な見方もユーロを支える。
- 株価は6日振りに大幅反発。ロシアに対する制裁内容が想定内で あったことや、鉱工業生産指数が予想を上回ったことを好感し、ダウは 181ドル高。
- 債券相場は続落。ウクライナ問題や、本日からのFOMCで債券購入を 縮小するとの見方が上値を抑えた。10年債利回りは2.7%近辺まで 上昇。
- 金、原油は小幅に反落。
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- 米2月鉱工業生産 → +0.6%
- 米3月NAHB住宅市場指数 → 47
- 3月NY連銀製造業景況指数 → 5.61
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ドル/円 101.56 〜 101.88 ユーロ/ドル 1.3888 〜 1.3948 ユーロ/円 141.29 〜 141.97 NYダウ +181.55 → 16,247.22ドル GOLD −6.10 → 1,372.90ドル WTI −0.81 → 98.08ドル 米10年国債 +0.046 → 2.696%
本日の注目イベント
- 豪 RBA議事録
- 独 独3月ZEW景況感指数
- 欧 ユーロ圏1月貿易収支
- 米 FOMC(19日まで)
- 米 2月消費者物価指数
- 米 2月住宅着工件数
- 米 2月建設許可件数件数
ウクライナ南部のクリミア自治共和国での住民投票の結果を受け、米国は新たな制裁内容を発表しました。
対ロシアへの制裁を強化するとして、プーチン大統領に近い高官など11人を制裁の対象に指定しました。
ビザの発給停止や、米国への渡航禁止、資産凍結などが含まれているようです。
また、EUも米国と足並みを揃え、ロシア黒海艦隊の司令官を含む21人を対象に、欧州にある資産の
凍結に踏み切っています。
ただいずれも貿易など物の移動を制限したわけではなく、「想定内」との印象が強く、この内容を受けて
株価が上昇し、金や原油などは下落し、ドル円はややドル高に推移しています。
米国は、本日予定されているプーチン大統領の演説内容次第ではさらに追加の制裁を発動する予定のようです。
昨日のドル円の動きを見ると、クリミアでの住民投票の結果が伝わったものの、101円台前半から円が買われる
こともなく、むしろドルを買い戻す動きが勝っていました。
欧州市場に入っても同様な動きで、ドル円は101円87銭まで買い戻されましたが、依然としてウクライナ情勢が
不安定なことから102円台には届いていません。
プーチン大統領は本日の演説で、住民投票の結果を尊重するとしてクリミア自治共和国からの編入の要請
に対して受け入れる内容の演説をする可能性があります。
そうなると、欧米諸国はさらにロシアに対する制裁を強め、ロシアもこれに対する報復を行うなど、エスカレートする
ことも十分考えられます。
むしろ、これからがウクライナ情勢が平和的解決に向かうどうかの正念場になりそうです。
ドル円は足許では先週末のNY市場のドル底値を下回ることなく推移しているため、結局「120日線」(日足)
が依然として機能していることになります。
また「1時間足」では、「遅行スパン」がローソク足を上抜けする「好転」も見せています。
この状況下の中でもドル円は予想外に底堅い動きを見せているという印象です。
少なくとも株式市場の反応に比べれば底堅いと言えます。
背景には、日銀による追加緩和観測や貿易収支の赤字が定着し、経常収支も4ヶ月連続で赤字になるといった
実需に支えられている面もあろうかと思います。
ロシアに対する制裁が「想定内」であったことで、市場の関心は欧州からFOMCに移ってきた感もあります。
明日、政策変更の内容が発表されますが、焦点は「フォワード・ガイダンス」が変更されるかどうかです。
FOMCではゼロ金利維持の条件として「インフレ率が2%以下で失業率が6.5%を上回っていること」と
しています。
問題はインフレ率です。すでに6.6%〜6.7%まで低下しており、FRBの目標に近づいています。
この部分を、たとえば「労働参加率」を数値目標に加えるなど、なんらかの変更が行われるのではないか
といった見方が広がっています。
また、政策発表後のイエレン議長の「初記者会見」も注目です。
同時にこれまで過去2回の会合で進めてきた「債券購入の縮小」も、今月はじめの雇用統計からすれば継続される
と見るべきでしょう。
仮に今回も100億ドル減額すれば、毎月550億ドルの債券購入額となり、毎月6兆〜7兆円の国債購入を行っている
日銀との「差が拡大」することになり、これは「ドル高円安」材料と見られています。
本日はNY株式市場が大幅に反発したことを受けて「株高・ドル高」が見込まれます。
だたそれでも上述のように、プーチン大統領の演説内容次第では再び円買いが強まることも考えられるため、
上値も限定的だと予想されます。
101円20銭〜102円20銭程度を予想しています。
日経平均株価が予想外に上昇すれば、もう少し上値があるかもしれません。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 1/3 バーナンキ・FRB議長 「金融環境は改善し住宅市場の不均衡もかなり是正されている。また財政面からの抑制が低下し、そしてもちろん金融緩和政策は継続している。 これらの要素が相まって、向こう数四半期に経済が成長する上で望ましい状況となっている」 1/7 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「今の景気回復は緩慢過ぎる。金融政策の尚早な引締め経済情勢の一段の正常化を遅れさせたくはない」講演で。 1/16 ルー・米財務長官 「日本は<為替レートの利点だけに依存した戦略で長期成長を目指すべきではなく、(為替政策を)注視し続ける」講演で。 2/5 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「経済データの内容は強弱まちまちだが、一般には2014年に関して前向きな見方が強まっている。それには妥当な理由があると考えられる」講演で。 2/6 ドラギ・ECB総裁 「今日、行動しないことを決めた理由は実のところ、状況の複雑さと、さらなる情報の必要性だ」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 2/18 黒田・日銀総裁 「エンジンの馬力を大幅に上げたので、その性能を十分に生かすためタイヤを強化した」政策決定後後の記者会見で。 2/24 プラート・ECB理事 「物価安定目標が達成されないとわれわれが判断した場合に利用できるツールボックスがある」講演で。 2/27 イエレン・FRB議長 「今後数週間でやるべきことは、一連の低調な経済統計のうち天候要因として説明できる統計はどの程度あるのか、また弱い景気展望を反映している部分があるとすれば、それはどの部分なのかを正確に、厳しく見極めることである」議会証言で。
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
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