2014年3月19日(水)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 東京時間に101円94銭まで上昇したドル円だったが、欧州時間に 向け円買いが優勢に。プーチン大統領がクリミア半島のロシアへの編入を 明言したことで、ドル円は101円27銭まで下落した。
- ユーロドルは1.38台後半まで下落後反発したが、1.39台半ばが 抜けずにもみ合い。
- 株価は大幅に続伸。住宅許可件数の増加やプーチン大統領がクリミア半島を 編入したものの、武力衝突の可能性は見込まれないことを好感し、ダウは88ドル 上昇し、1万6300ドル台を回復。
- 債券は3日ぶりに反発。プーチン大統領の演説からリスクオフの流れに沿い、 長期金利は小幅に低下し2.67%台に。
- 金は大幅に続落。一方原油はウクライナ情勢を反映し大幅に続伸。
*********************************************
- 2月消費者物価指数 → +0.01%
- 2月住宅着工件数 → 90.7万件
- 2月建設許可件数件数 → 101.8万件
*********************************************
ドル/円 101.27 〜 101.74 ユーロ/ドル 1.3880 〜 1.3935 ユーロ/円 140.80 〜 141.85 NYダウ +88.97 → 16,336.19ドル GOLD −13.90 → 1,359.00ドル WTI +1.62 → 99.70ドル 米10年国債 −0.024 → 2.672%
本日の注目イベント
- 日 2月貿易収支
- 日 黒田・日銀総講演(国際通貨研究所)
- 欧 EU首脳会議
- 英 2月失業率
- 英 BOE議事録(3月5日、6日分)
- 米 FOMC政策発表
- 米 イエレン議長記者会見
- 米 10−12月経常収支
想定どおり、ロシアのプーチン大統領はクリミア自治共和国での住民投票の結果を踏まえて、ロシアへの編入を
宣言し、直ちに条約に調印しました。
1時間余りにわたった演説では、クリミアはロシアと同じ歴史を持つなどと語り、欧米に理解を求める発言を
したものの、一方でウクライナへの欧米の介入を非難する発言も行っています。
クリミアでの住民投票の結果や、ロシアへの編入の可能性は、想定内の動きだったと言えますが、問題はこの後
欧米諸国が新たな制裁を発動したその後のロシアの反応です。
現時点ではロシア高官だけではなく、ロシア企業幹部の資金凍結などが検討されているようですが、
この程度ではロシアにとって厳しい制裁にはなりません。
より実効的な制裁となれば、ロシアからのガスの輸入を禁止するなどの制裁措置が必要ですが、それは欧州に
とっても厳しい選択で、特にドイツなどはロシアから大量のガスを輸入しているのが現状です。
来週にはEU首脳会議が開催されるため、ここで新たな制裁が議論される模様です。
また、24〜25日には緊急の「G7」が開催され、ここでもロシアへの制裁が検討されるとのことです。
ロシア抜きの「G7」になりますが、ここでの焦点は中国の出方です。
ロシアへの制裁に真っ向から反対するのか、あるいは中立の立場をとるのか、中国の対応次第では制裁内容も
異なってきそうです。
クリミア半島がロシアに編入されるのは、正式にはロシア議会の批准を経て決まりますが、ウクライナ情勢は
新たな局面に差し掛かってきました。
昨日のプーチン大統領の演説では、「クリミアはロシアの一部」としながらも、「ウクライナの分割は望まない」
とも発言しています。
このため、武力衝突まで発展する可能性は低いと見られています。
NYダウは連日大幅な上昇を見せ、ここ2日間で270ドルも買われています。
特に昨日は、プーチン大統領の演説があったにもかかわらず、上昇したことはややサプライズでした。
市場が「武力衝突には至らない」と見ている証と捉えられます。
そのせいか、ドル円も101円27銭まで下落しましたが、先週末のドルの下値である101円20銭を
割り込んではいません。
ウクライナでの緊張が高まってきたことから、ドルの上値が重いことは想定できるとしても、ここからさらに
ドルを売り込むことには慎重なことが伺えます。
ただ連日述べているように、「120日線」は現在、101円56銭あたりに位置しており、どうやら今日は
その支持線を下回って取引が開始されそうです。
ここ3日は、いずれも101円20銭前後がサポートになっていることは確認されていますが、逆に言えば
この101円20銭前後が下抜けし、さらに101円を割り込むような展開になると、ストップロスなども
執行され、下落が加速することも考えられるため注意が必要です。
予想レンジは100円80銭〜101円80銭程度にしました。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 1/3 バーナンキ・FRB議長 「金融環境は改善し住宅市場の不均衡もかなり是正されている。また財政面からの抑制が低下し、そしてもちろん金融緩和政策は継続している。 これらの要素が相まって、向こう数四半期に経済が成長する上で望ましい状況となっている」 1/7 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「今の景気回復は緩慢過ぎる。金融政策の尚早な引締め経済情勢の一段の正常化を遅れさせたくはない」講演で。 1/16 ルー・米財務長官 「日本は<為替レートの利点だけに依存した戦略で長期成長を目指すべきではなく、(為替政策を)注視し続ける」講演で。 2/5 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「経済データの内容は強弱まちまちだが、一般には2014年に関して前向きな見方が強まっている。それには妥当な理由があると考えられる」講演で。 2/6 ドラギ・ECB総裁 「今日、行動しないことを決めた理由は実のところ、状況の複雑さと、さらなる情報の必要性だ」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 2/18 黒田・日銀総裁 「エンジンの馬力を大幅に上げたので、その性能を十分に生かすためタイヤを強化した」政策決定後後の記者会見で。 2/24 プラート・ECB理事 「物価安定目標が達成されないとわれわれが判断した場合に利用できるツールボックスがある」講演で。 2/27 イエレン・FRB議長 「今後数週間でやるべきことは、一連の低調な経済統計のうち天候要因として説明できる統計はどの程度あるのか、また弱い景気展望を反映している部分があるとすれば、それはどの部分なのかを正確に、厳しく見極めることである」議会証言で。
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



