今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年3月24日(月)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はウクライナ情勢をにらみながらも小動き。
    FRBが利上げに踏み切る時期が想定以上に早い可能性が
    出てきた一方、ロシアへの新たな制裁の内容を見極めたい
    とする雰囲気の中、ドル円は102円台前半で推移。
  • ユーロドルも方向感がなく、1.38を中心に
    もみ合いが続く。
  • 株式市場は朝方上昇して始まったものの、引けでは
    小幅に下落。S&P500は日中最高値を更新したが
    前日比マイナスで終わる。
  • 債券は小幅に買われ、長期金利は3bpほど低下して
    2.74%台で越週。
  • 金、原油はともに続伸。
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    ドル/円102.08 〜 102.41
    ユーロ/ドル1.3774 〜 1.3810
    ユーロ/円140.84 〜 141.28
    NYダウ−28.28 → 16,302.77ドル
    GOLD+5.50 → 1,336.00ドル
    WTI+0.03 → 99.46ドル
    米10年国債ー0.03 → 2.740%



    本日の注目イベント

  • 中   中国 3月HSBC製造業PMI(速報値)
  • 独   独3月製造業PMI(速報値)
  • 独   独3月サービス業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏3月製造業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏3月サービス業PMI(速報値)




    EUは先週末に開催した首脳会議で、ロシアに対する新たな制裁を決め、今週にはオランダで開催される


    臨時の「G7」で新たな制裁が加わることで、ロシアに対する包囲網ができそうですが、今の所ロシアは


    直接的な影響を受けておらず、今後ガスや石油などの資源に対する規制にまで制裁が及ぶかどうかがカギに


    なりそうです。





    ウクライナの外相は23日米ABCテレビのインタビューで、同国国境にロシア軍が集結しており、対ロシア戦の


    可能性が増しつつあると語っています。


    「われわれは対応する準備ができている」と述べており、「国民は母国を守る準備もできている」とも


    述べています。


    クリミア半島での緊張が高まって以来、軍事行動の可能性に触れたのは今回が初めてです、緊張は増す一方です。


    仮に軍事衝突が起これば、円買いが加速することが想定されます。





    このような状況の中でも、ドル円が102円台で安定し、円買いが進まないのは先週のFOMC後のイエレン議長の


    発言が円の上昇を抑えていると考えられます。


    19日のFOMC終了後の記者会見で、「相当の期間」とはどれくらいかとの質問に、イエレン議長は「おそらく


    6ヶ月前後」と答えたことです。


    債券購入プログラムの縮小は、今回のFOMCまでに3回連続で100億ドルの減額が決められています。


    このままのペースでいけば「年内にQEが終了」することになり、来年夏場までには政策金利を引き上げる


    ことになります。


    市場の多くは2015年後半から、2016年春先までゼロ金利政策が続くと予想していただけに、イエレン議長の


    発言はサプライズとして受け止められています。





    想定よりも早い政策金利引き上げのタイミングに、ドル円は日米金利差が拡大するとの思惑に102円台で


    推移しています。


    FRBがゼロ金利を解除すれば、その後はフェデラルファンド金利が正常な水準まで引き上げられることになります。


    米金利の上昇は米国債の金利上昇にもつながり、昨年5月に見られたように、米長期金利が一時3%を越えた際に


    ドル円が105円台半ばまで円安に振れたことは記憶に新しいところです。





    「タカ派」の代表格である、フィッシャー・ダラス連銀総裁も21日の講演で「このペースで資産購入の縮小を続ければ


    10月までに大規模資産購入が終了することは明白だ」と述べています。


    現在のFOMCで投票権を持つメンバーは、「ハト派」のシカゴ連銀総裁が抜け、ダラス連銀総裁が新たに


    メンバー入りしたことで、やや「タカ派」的になっていることにも注意が必要です。





    上述のように、足許ではウクライナ情勢の緊張と高まりという「円買い材料」と、ゼロ金利政策解除という


    「円売り材料」がにらみあっている状態です。


    ウクライナ情勢は極めて流動的なため、「G7」での制裁内容と、それに対するロシアの出方がまずは焦点に


    なります。


    本日は101円50銭〜102円70銭程度を予想したいと思います。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    2/5 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「経済データの内容は強弱まちまちだが、一般には2014年に関して前向きな見方が強まっている。それには妥当な理由があると考えられる」講演で。
    2/6 ドラギ・ECB総裁 「今日、行動しないことを決めた理由は実のところ、状況の複雑さと、さらなる情報の必要性だ」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。
    2/18 黒田・日銀総裁 「エンジンの馬力を大幅に上げたので、その性能を十分に生かすためタイヤを強化した」政策決定後後の記者会見で。
    2/24 プラート・ECB理事 「物価安定目標が達成されないとわれわれが判断した場合に利用できるツールボックスがある」講演で。
    2/27 イエレン・FRB議長 「今後数週間でやるべきことは、一連の低調な経済統計のうち天候要因として説明できる統計はどの程度あるのか、また弱い景気展望を反映している部分があるとすれば、それはどの部分なのかを正確に、厳しく見極めることである」議会証言で。
    3/19 イエレン・FRB議長 「これは定義するのが難しい問題だが、おそらく6ヶ月前後を意味する」テーパリング終了後のFF金利引き上げのタイミングについて。
    3/21 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「このペースで資産購入の縮小を続ければ10月までに大規模資産購入が終了することは明白だ」講演で。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和