今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年3月26日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

    ドル円は先週19日以降、ほぼ1週間102円台で推移し
    膠着間が強まる。NYでは消費者信頼感指数が予想を上回った
    ことからドルが買われる場面もあったが、102円台半ば超えにはv 至らず102円20ー30銭で引ける。
  • ユーロドルは乱高下。ドイツの経済指標が悪化していたことや、
    ドラギ総裁の発言を材料に1.37台半ばまで下落したが、
    その後は買い戻され1.38台半ばまで急反発。
  • 株式市場は3日ぶりに反発。消費者信頼感指数の上昇を好感し、
    ダウは91ドル高となり、その他の株価指数も全て高い。
  • 債券相場は反落。景気回復見通しなどを背景に30年債など、
    長期債を中心に売りが優勢となった。10年債利回りは小幅に上昇し
    2.75%台に。
  • 金は7営業振りに小幅反発。原油価格は小幅に反落。
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  • 1月ケースシラー住宅価格指数 → +13.24%
  • 3月消費者信頼感指数 →82.3
  • 2月新築住宅販売件数 →44.0万件
  • 3月リッチモンド連銀製造業指数 →−7
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    ドル/円102.20 〜 102.49
    ユーロ/ドル1.3749 〜 1.3847
    ユーロ/円140.69 〜 141.53
    NYダウ+91.19 → 16,367.88ドル
    GOLD+0.20 → 1,311.40ドル
    WTI−0.41 → 99.19ドル
    米10年国債+0.020 → 2.750%



    本日の注目イベント

  • 豪   RBA総裁講演
  • 米   2月耐久財受注
  • 米   FRBがストレステストの結果公表




    ドル円の膠着感が強まり、102円前半から半ばを上にも下にも抜け切れません。


    先週19日に101円台前半での取引があって以来、102円割れは示現していないものの、一方上値も


    限定的になっています。


    米景気の回復観測がドルの下値を支え、ウクライナ情勢の緊迫がドルの上値を抑える構図になっており、


    個人投資家にとっても動きにくい展開が続いています。





    それに加え株価の低迷もドル円の動きを鈍くしていると考えられます。


    昨年末の日経平均1万6290円から、昨日は1万4420円程度で、こちらは為替以上に低迷しており、


    個人投資家のリスク許容度を低下させている状況です。





    さらに売買を低下させているのが、東京時間でのボラティリテーの低さです。


    今月はじめには雇用統計の上振れを材料に103円77銭まで上昇したドル円でしたが、東京時間に入ると


    その水準で留まり、ロシアがクリミア半島を編入したとの報道で101円台まで売られた場面でも同様に小動きでした。


    「ドル円の水準はNY市場で決められる」ことは今に始まったわけではありませんが、為替市場も徐々に


    「東京株式市場化」し、青い目の投資家が相場の行方を決める状況になりつつあります。





    3月も来週月曜日で終わります。


    今週は決算月ということもあり、実需の動きにも注意したいところですが、100円割れのリスクがやや後退した


    現状では、輸出企業が慌てて来期の為替予約を持ち込む状況でもありません。


    ドル円の102円台、ユーロ円の141円台は輸出業者にとっては満足な水準ではないかと思います。





    そしていよいよ来週火曜日からは「消費税増税」が実施されます。


    1997年に税率が3%から5%に引き上げられた以来、実に17年ぶりのことになり、日本はこの年から


    デフレに陥ったとの見方もあるようです。


    足許では最後の駆け込み需要というよりも、消費者のせめてもの「生活防衛策」がピークを迎えています。





    新聞社の調査によると、駆け込み需要の反動から4月は相当の落ち込みが予想されるが、5月以降には元に戻る


    という見方が優勢のようです。


    消費者の買い控えは少なくとも5月頃までは続き、勝負は6月に元に戻るかどうかとというところだと思います。


    安倍総理は10月には景気動向を総合的に勘案し、2015年10月からの「消費税10%」を実施するかどうかを


    判断するとしています。


    上記新聞社の調査通りであれば、いよいよ消費者にとって消費税10%という「未踏の領域」に


    入っていく事になるわけです。





    注目は日銀が追加緩和の実施に踏み切るかどうかです。


    市場の緩和期待は非常に強く、それだけに来期以降の日銀決定会合がそのつど注目されることになりますが、


    6月以降の会合で「動かない」となると、失望から円買いが加速する事態も予測されます。


    重要なのは、日銀がいつ、どのような内容の緩和策を出してくるかです。


    来週4月4日は「異次元緩和」から1周年になります。


    経済紙は「2匹目のどじょうを探している」といった表現をしていましたが、個人的には前回の緩和では


    「円安、株高、景気浮揚」という「一石三鳥」の効果がありましたが、せめて「一石二鳥」の効果を期待したい


    と思っています。





    本日のレンジも予想外のニュースがない限り102円〜102円60銭程度と見られますが、何があるか


    分からないため安心は禁物です。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    2/5 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「経済データの内容は強弱まちまちだが、一般には2014年に関して前向きな見方が強まっている。それには妥当な理由があると考えられる」講演で。
    2/6 ドラギ・ECB総裁 「今日、行動しないことを決めた理由は実のところ、状況の複雑さと、さらなる情報の必要性だ」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。
    2/18 黒田・日銀総裁 「エンジンの馬力を大幅に上げたので、その性能を十分に生かすためタイヤを強化した」政策決定後後の記者会見で。
    2/24 プラート・ECB理事 「物価安定目標が達成されないとわれわれが判断した場合に利用できるツールボックスがある」講演で。
    2/27 イエレン・FRB議長 「今後数週間でやるべきことは、一連の低調な経済統計のうち天候要因として説明できる統計はどの程度あるのか、また弱い景気展望を反映している部分があるとすれば、それはどの部分なのかを正確に、厳しく見極めることである」議会証言で。
    3/19 イエレン・FRB議長 「これは定義するのが難しい問題だが、おそらく6ヶ月前後を意味する」テーパリング終了後のFF金利引き上げのタイミングについて。
    3/21 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「このペースで資産購入の縮小を続ければ10月までに大規模資産購入が終了することは明白だ」講演で。
    3/24 オバマ・米大統領 「ロシアに対し、これまでの行動の代償を払わせることでわれわれは一致している」」G7でロシアへの制裁を決めた後の記者会見で。
    3/25 ドラギ・ECB総裁 「ECBのシナリオに対する下方向のリスクが顕在化すれば、当中銀の責務を果たすため追加の金融政策措置をとる用意がある」パリでの講演で。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和