今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年3月31日(月)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ウクライナ情勢がやや沈静化する中、豪ドルなどの資源国通貨
    が買われ「リスクオン」が進み、円はドルを含む主要通貨に対して
    下落。ドル円は102円98銭まで上昇し、レンジを上抜けしたか
    どうかを確認する動き。
  • ユーロドルはもみ合いながら欧州時間に1.37割れ目前まで
    下落したが、その後は切り返し1.37台半ばで推移。
  • 株式市場は反発。2月の個人消費が過去3ヶ月で最大の伸び
    となったことを受け、ダウは58ドル高。
  • 債券は3日振りに反落。株高や資源国通貨高に「リスクオン」が
    進み、債券は売り優勢の展開に。長期金利は2.72%台まで上昇。
  • 金は3日続落。原油は続伸。
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  • 2月個人所得 → +0.3%
  • 2月個人支出 → +0.3%
  • 2月PCEコアデフレーター  → +1.1%
  • 3月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値) → 80.0
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    ドル/円102.35 〜 102.98
    ユーロ/ドル1.3736 〜 1.3772
    ユーロ/円140.54 〜 141.63
    NYダウ+58.83 → 16,323.06ドル
    GOLD−0.40 → 1,294.30ドル
    WTI+0.39 → 101.67ドル
    米10年国債+0.039 → 2.720%



    本日の注目イベント

  • 日   2月鉱工業生産 
  • 欧   ユーロ圏3月消費者物価指数(速報値)
  • 米   3月シカゴ購買部協会景気指数
  • 米   イエレン・FRB議長講演
  • 米   IMF、国際金融安定報告
  • 加   カナダ1月GDP 




    ウクライナ情勢は依然として小康状態が続き予断は許さないものの、ロシアのプーチン大統領とオバマ大統領が


    電話会談を行うなど、状況がすぐに好転しないながらも緊張がやや後退しています。


    そうなると、米経済指標に目が向きがちになり、先週末は個人消費の拡大で消費関連株が買われ、株高から


    ドル円では円売りが進み、目先のレジスタンスであった102円台半ばを大きく上抜け、103円目前まで


    「ドル高円安」が進行しました。





    101円50銭〜102円50銭が概ね取引レンジと見られていましたが、今回は上値を抜け、


    3月12日以来のドル高水準ということになります。「2月の雇用統計」発表で103円77銭まで上昇した


    後、101円台まで下落したことを考えると、まだ手放しでドル高を志向する場面ではないと思われます。


    102円半ばを底値にもみ合う展開が続けば、その後の上昇が見込まれることになりそうですが、今週は


    ひとまずドルの底値を固める動きになると予想します。





    ただ底値固めに失敗すれば、再び元のレンジ相場に戻ることになりますが、その際の焦点は、これまで上値の


    目処であった102円台半ばが維持できるかどうかです。


    一目均衡表では「1時間足」では既に「好転」を見せており、上昇トレンドが見込めますが、「日足」では


    相場の先行きを表すとされる「基準線」が依然として「横ばい」であることから、短期的にはドルの上昇は


    限定的と見られます。





    しかも、「転換線」はまだ「基準線」を下回っていることにも注意が必要です。


    「基準線」は現在の相場水準が続いても、来週には「上向き」に転じると予想されますが、それまでに


    103円77銭を上抜けできれば、もちろん「上昇に転じる」ことになります。


    その意味でも、上記103円77銭は意識される水準と同時に重要な水準でもあります。





    今週は本日のイエレン議長の講演を皮切りに、中国のPMI、ECB理事会、そして週末には雇用統計が控えています。


    今年も3ヶ月が経過し、この間の値幅は5円に届いていません。


    そろそろ明確な方向性が出てもおかしくありません。


    今週の一連のイベントがその最初のアプローチになる可能性もあります。





    ウクライナ、中国の景気減速というドル下落リスクがある程度軽減できるとすれば、日米の金融政策の差が大きな


    要素になることは言うまでもありません。


    FRBは出口に向かって着実に歩みを進めています。


    一方日本では明日からの消費税引き上げの影響が不透明です。


    追加緩和期待から、一部には5月に日銀が追加緩和に踏み切るとの見方もあるようですが、個人的には


    7月ー9月あたりが「ヤマバ」になると予想します。


    この7月−9月の第三四半期GDPは11月に発表されることから、ここで2015年10月からの「消費税10%」


    も、実施されるか見送られるかが決まるはずです。



    本日は102円50銭〜103円30銭程度を予想します。


    株価も上昇しそうな気配で、100円程度の上昇であれば103円30銭の上抜は海外市場に委ねることに


    なりそうです。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    2/5 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「経済データの内容は強弱まちまちだが、一般には2014年に関して前向きな見方が強まっている。それには妥当な理由があると考えられる」講演で。
    2/6 ドラギ・ECB総裁 「今日、行動しないことを決めた理由は実のところ、状況の複雑さと、さらなる情報の必要性だ」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。
    2/18 黒田・日銀総裁 「エンジンの馬力を大幅に上げたので、その性能を十分に生かすためタイヤを強化した」政策決定後後の記者会見で。
    2/24 プラート・ECB理事 「物価安定目標が達成されないとわれわれが判断した場合に利用できるツールボックスがある」講演で。
    2/27 イエレン・FRB議長 「今後数週間でやるべきことは、一連の低調な経済統計のうち天候要因として説明できる統計はどの程度あるのか、また弱い景気展望を反映している部分があるとすれば、それはどの部分なのかを正確に、厳しく見極めることである」議会証言で。
    3/19 イエレン・FRB議長 「これは定義するのが難しい問題だが、おそらく6ヶ月前後を意味する」テーパリング終了後のFF金利引き上げのタイミングについて。
    3/21 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「このペースで資産購入の縮小を続ければ10月までに大規模資産購入が終了することは明白だ」講演で。
    3/24 オバマ・米大統領 「ロシアに対し、これまでの行動の代償を払わせることでわれわれは一致している」」G7でロシアへの制裁を決めた後の記者会見で。
    3/25 ドラギ・ECB総裁 「ECBのシナリオに対する下方向のリスクが顕在化すれば、当中銀の責務を果たすため追加の金融政策措置をとる用意がある」パリでの講演で。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和