2014年4月1日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は東京時間では102円台後半で様子見だったが、海外市場に
入ると103円台に乗せ、NY市場では一時103円44銭までドル高が
進む。ただその後はイエレン議長の発言や軟調な経済指標に103円割れ
までドル売りが優勢となったが、103円20−25銭まで反発して引ける。 - ユーロドルは域内の消費者物価指数が予想を下回ったことで一旦は
1.37台全前半まで売られたが、その後は切り返し1.38台前半まで反発。 - 株式市場は続伸。イエレン議長が景気刺激策の継続が必要との認識を
示したことが支援材料となり、ダウは134ドル高と再び最高値が視野に入る
水準まで上昇。 - 債券相場は横ばい。イエレン議長が労働市場には「相当のたるみ」が
あると発言したことが相場を支えた。 - 金は続落し1283ドルに。原油も4日ぶりに小反落。
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- 3月シカゴ購買部協会景気指数 → 55.9
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ドル/円 102.90 〜 103.44 ユーロ/ドル 1.3763 〜 1.3810 ユーロ/円 141.79 〜 142.59 NYダウ +134.60 → 16,457.66ドル GOLD −10.50 → 1,283.80ドル WTI ー0.09 → 101.58ドル 米10年国債 −0.001 → 2.719%
本日の注目イベント
- 豪 RBAキャッシュターゲット
- 日 3月日銀短観
- 中 中国 3月製造業PMI
- 中 中国 3月HSBC製造業PMI(改定値)
- 独 独3月雇用統計
- 欧 ユーロ圏3月製造業景況感指数(改定値)
- 欧 ユーロ圏2月失業率
- 英 英3月製造業PMI
- 米 3月ISM製造業景況指数
先週末のNY市場で上値の目処である102円台半ばを超えたドル円は、やや方向感を見せ103円台半ばまで
上昇しました。
この水準は先月の雇用統計発表直後に記録したレベルで、約1ヶ月ぶりということになります。
問題はここからです。
103円台前後を維持できるかどうかが重要で、この水準を維持できなければ再び元の「膠着状態」に
戻ってしまうことにもなりかねません。ドル円にとっては「正念場」です。
ドル円は欧州時間帯に103円30銭前後まで上昇したことから、NY市場でのもう一段のドル高期待もありましたが
イエレン議長の講演内容と、経済指標に上値を抑えられ、一旦は102円台後半まで押し戻されましたが、
引けにかけては再び103円台に戻すところを見ると、円売りに勢いがつきそうな予感もします。
イエレン議長はシカゴで講演し、米当局が5年以上にわたって緩和政策を維持してきたものの、失業対策はまだ
十分ではないとの認識を示し、「異例のコミットメントはまだ必要であり、この先も当面必要だろう。これは
他の米金融当局者と広く共有している見解だと確信している」と語っています。
また、「グレート・リセッション(大不況)の傷跡がまだ残っており、目標達成には時間がかかるだろう」
とも述べています。(ブルームバーグ)
議長は先月のFOMC後の記者会見で、QE終了後の利上げのタイミングについて「おそらく6ヶ月程度」と
口を滑らせてしまったことで、株式市場と債券市場が大きく下落するきっかけを与えました。それだけに今回の
講演内容は注目されていましたが、講演では株式、債券市場に配慮した格好になりました。
事実、債券は横ばいでしたが株式市場は大幅に反発し、史上最高値に手が届く水準まで反発しています。
円は「リスクオン」が進み、海外市場では全面安の展開でした。
ユーロ円は一時142円60銭前後まで上昇し、豪ドル円は95円72銭近辺まで買われ、実に昨年6月4日以来
の円安水準を記録しています。
明らかに円全面安の展開になりつつありますが、このトレンドが今後も続くかどうかを慎重に判断しなければ
なりません。
日米とも株高がやや戻ってきており、とりわけ米株式市場では先高感が広がっています。
金価格を見ても、3月14日の1379ドルから下落に転じ、足許では4日続落しています。
そして昨日のNYでは1283ドルまで下落しています。
そもそもウクライナ情勢の緊張の高まりから「質への逃避」(Flight to quality)先として買われたわけですが、
足許の水準を見ると「リスクオン」に傾いていることが金価格からも伺えます。
テクニカルでは、昨日も触れましたが、「日足」のドル円チャートでは「転換線」が「基準線」を下から上に抜ける
「好転」を見せ始めました。
昨日も述べたように、「基準線」は3月7日の103円77銭を上回るか、あるいはこのまま横ばいで来週の
火曜日を迎えれば上向きに転じるはずです。
従ってテクニカルを見る限りは、まだこのまま一段と上昇を続けるパターンにはなっていないと言えそうで、
ここからのドルの上昇はそう長くは続かないことを示しています。
この示唆が正しいかどうかは、今週の重要なイベント次第ですが、最初に述べたようにドル円にとっては「正念場」
となります。
先月の雇用統計で103円77銭までドル高が進んだわけですが、今回も週末の雇用統計をきっかけに105円への
足がかりをつくるのか注目されます。
本日の予想レンジは102円80銭から103円80銭程度と見たいと思います。
102円80銭は昨日のNY市場でのドル下落でも届いていないレベルで、103円80銭は上述のように、
先月のドル高値を意識したものです。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 2/5 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「経済データの内容は強弱まちまちだが、一般には2014年に関して前向きな見方が強まっている。それには妥当な理由があると考えられる」講演で。 2/6 ドラギ・ECB総裁 「今日、行動しないことを決めた理由は実のところ、状況の複雑さと、さらなる情報の必要性だ」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 2/18 黒田・日銀総裁 「エンジンの馬力を大幅に上げたので、その性能を十分に生かすためタイヤを強化した」政策決定後後の記者会見で。 2/24 プラート・ECB理事 「物価安定目標が達成されないとわれわれが判断した場合に利用できるツールボックスがある」講演で。 2/27 イエレン・FRB議長 「今後数週間でやるべきことは、一連の低調な経済統計のうち天候要因として説明できる統計はどの程度あるのか、また弱い景気展望を反映している部分があるとすれば、それはどの部分なのかを正確に、厳しく見極めることである」議会証言で。 3/19 イエレン・FRB議長 「これは定義するのが難しい問題だが、おそらく6ヶ月前後を意味する」テーパリング終了後のFF金利引き上げのタイミングについて。 3/21 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「このペースで資産購入の縮小を続ければ10月までに大規模資産購入が終了することは明白だ」講演で。 3/24 オバマ・米大統領 「ロシアに対し、これまでの行動の代償を払わせることでわれわれは一致している」」G7でロシアへの制裁を決めた後の記者会見で。 3/25 ドラギ・ECB総裁 「ECBのシナリオに対する下方向のリスクが顕在化すれば、当中銀の責務を果たすため追加の金融政策措置をとる用意がある」パリでの講演で。 3/31 イエレン・FRB議長 「異例のコミットメントはまだ必要であり、この先も当面必要だろう。他の米金融当局者と広く共有している見解だと確信している」講演で。
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



