今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年4月3日(木)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は米経済指標が市場予想に届かなかったものの、株高、
    長期金利上昇を材料に103円台後半で推移。東京タイムでの
    ドル高地合いをそのまま引き継いだ格好に。
  • ユードルは欧州市場の朝方1.3820まで買われたものの、
    その後はドル高に押され緩やかに下落し1.37台半ばをつける。
    その後は本日のECB理事会の結果を見極めたいとの雰囲気から小動き。
    ユーロは対円では一時143円45銭近辺までユーロ高が進む。
  • 株式市場は続伸。ダウは一時昨年末の史上最高値を上回る場面があったが、
    引け値では40ドル高に留まり更新はならず。S&P500は連日の高値更新。
  • 債券相場は大幅に続落。3月ADP雇用者数が市場予想を下回ったものの、
    前月分が上方修正されたことからリスクオンがさらに加速。
    長期金利は1月22日以来となる2.8%台に乗せる。
  • 金は6日振りに反発。原油は小幅ながら3日続落。
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  • 3月ADP雇用者数 → 19.1万人
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    ドル/円103.58 〜 103.88
    ユーロ/ドル1.3753 〜 1.3797
    ユーロ/円142.72 〜 143.10
    NYダウ+40.39 → 16,573.00ドル
    GOLD+10.80 → 1,290.80ドル
    WTI−0.12 → 99.62ドル
    米10年国債+0.048 → 2.803%



    本日の注目イベント

  • 豪   豪2月小売売上
  • 豪   豪2月貿易収支
  • 中   中国 3月非製造業PMI
  • 中   中国 3月HSBCサービス業PMI
  • 欧   ユーロ圏3月製造業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏3月サービス業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏2月小売売上高
  • 欧   ECB政策金利発表
  • 欧   ドラギ・ECB総裁記者会見
  • 英   英3月サービス業PMI
  • 米   2月貿易収支
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   3月ISM非製造業景況指数




    ドル円は意識された3月の最高値である103円77銭を上抜けし、103円94銭までドル高円安が進み


    ました。


    しかも昨日は東京タイムでドル高が進み、NYではむしろ小動きで、株高、金利高の割りにはドルが上昇していない


    との印象もあります。


    先週末に101円台半ば〜102円台半ばのレンジを上抜けし、さらに3月のドル高値を抜けてきたことで


    次のターゲットは1月はじめの105円40銭前後ということになります。





    今週この欄で何度か触れた「日足」での「好転」は、昨日のドル上昇で示現しています。


    また「基準線」は、昨日の103円台後半までのドル高を受けて上昇を見せました。


    さらに「遅行線」もローソク足を上抜けしていますが、104円台への上昇がなかったことで、「雲」の上限で


    抑えられた格好になっています。


    ローソク足では全て上抜けしており「青天井」状態です。後は「遅行線」が「雲」を上抜けできるかどうかで、


    104円台にしっかり乗せてくれば、こちらも完成します。





    円売りを加速させているのは「リスクオン」の流れで、それを牽引しているのがNY株式市場だと見られます。


    ダウは昨日のザラ場では、昨年末の史上最高値である1万6576ドルを上回る場面もありました。


    引けでは3ドルほど届いていませんが、ほぼ高値引けです。


    昨年末ダウがこの水準で引けた時のドル円は105円30銭でした。


    まだ、1円50銭ほど「円高水準」です。





    ダウはほぼ最高値に近い水準にもかかわらず、ドル円がいまだに103円台に留まっている最大の理由は


    米長期金利の水準にあります。


    ドル円と、株式、あるいは米長期金利との相関関係は良く知られているところです。


    個人的にはドル円は株価よりも、より金利の影響を受けると考えています。


    昨年末の米長期金利は3.03%でした。



    つまり、米長期金利の水準がまだ低いことでドル円は105円に届いていないと見ることができます、


    昨日はそれでも米長期金利は上昇し、1月22日以来となる2.8%台乗せを見せています。


    昨年末に比べ、株価は高値を回復しているのに、金利がそこまで上昇していないということは、10年債が


    昨年末の水準まで売られていないことになります。


    米国債は世界で最も「安全な資産」の一つです。


    市場ではまだ、「安全資産」を持っておきたいというニーズがあるということです。





    それは今年に入って起きた様々な現象を見ると理解できます。


    アルゼンチンペソなど、新興国通貨の急落や、中国景気の不透明さ、あるいは現在もまだ進行中ですが


    ウクライナを巡る問題など、やはりそれなりに「安全資産」へ資金が流れる理由が見つかります。


    ドル円が105円台に乗せるには、今後も米金利の後押しが必要です。





    NY株式市場が堅調だったことから、本日の日経平均株価も上昇が見込まれます。


    1年間を通して見た場合、「4月は最も株価が上昇する月」であるというデータもあるそうです。


    株価の上昇を見込んで、どの程度の資金が「安全資産」から「リスク資産」(株式)に流れ込むかが焦点に


    なりそうです。


    本日のレンジは103円40銭〜104円40銭程度と予想します。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    2/5 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「経済データの内容は強弱まちまちだが、一般には2014年に関して前向きな見方が強まっている。それには妥当な理由があると考えられる」講演で。
    2/6 ドラギ・ECB総裁 「今日、行動しないことを決めた理由は実のところ、状況の複雑さと、さらなる情報の必要性だ」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。
    2/18 黒田・日銀総裁 「エンジンの馬力を大幅に上げたので、その性能を十分に生かすためタイヤを強化した」政策決定後後の記者会見で。
    2/24 プラート・ECB理事 「物価安定目標が達成されないとわれわれが判断した場合に利用できるツールボックスがある」講演で。
    2/27 イエレン・FRB議長 「今後数週間でやるべきことは、一連の低調な経済統計のうち天候要因として説明できる統計はどの程度あるのか、また弱い景気展望を反映している部分があるとすれば、それはどの部分なのかを正確に、厳しく見極めることである」議会証言で。
    3/19 イエレン・FRB議長 「これは定義するのが難しい問題だが、おそらく6ヶ月前後を意味する」テーパリング終了後のFF金利引き上げのタイミングについて。
    3/21 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「このペースで資産購入の縮小を続ければ10月までに大規模資産購入が終了することは明白だ」講演で。
    3/24 オバマ・米大統領 「ロシアに対し、これまでの行動の代償を払わせることでわれわれは一致している」」G7でロシアへの制裁を決めた後の記者会見で。
    3/25 ドラギ・ECB総裁 「ECBのシナリオに対する下方向のリスクが顕在化すれば、当中銀の責務を果たすため追加の金融政策措置をとる用意がある」パリでの講演で。
    3/31 イエレン・FRB議長 「異例のコミットメントはまだ必要であり、この先も当面必要だろう。他の米金融当局者と広く共有している見解だと確信している」講演で。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和