今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年4月4日(金)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 東京タイムに104円台に乗せたドル円だったが、その後は
    本日の雇用統計を控え小動き。それでも米経済指標がさえない中、
    103円台後半を維持。
  • ECBは政策委員会で現行の政策金利を据え置くことを決定。
    この結果ユーロドルは1.38台まで急伸する場面があったものの、
    その後に急落、一時は1.37台割れまで売られるなど乱高下。
  • 株価は小幅に反落したものの水準は前日とほぼ変わらず。
    本日の雇用統計を見極めたいとする中、ダウは5日ぶりに下げた
    が45セント安に留まる。
  • 債券相場は反発。失業保険申請件数が予想を下回ったことで
    本日の雇用統計に対するセンチメントが悪化し、債券買いに繋がる。
    長期金利は2.79%台と、前日よりやや低下。
  • 金は反落し、原油は小幅に反発し100ドル台を回復。
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  • 2月貿易収支        → 423億ドルの赤字
  • 新規失業保険申請件数    → 32.6万件
  • 3月ISM非製造業景況指数 → 53.1
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    ドル/円103.82〜 104.12
    ユーロ/ドル1.3698 〜 1.3808
    ユーロ/円142.30 〜 143.43
    NYダウ−0.45 → 16,572.55ドル
    GOLD−6.20 → 1,284.60ドル
    WTI+0.67 → 100.29ドル
    米10年国債−0.006 → 2.797%



    本日の注目イベント

  • 欧   EU外相会議
  • 米   3月雇用統計
  • 加   カナダ3月失業率




    株高とドル高がうまく機能し、ドル円は今年1月以来となる104円台まで上昇する場面がありました。


    ちょうど1週間前の金曜日のNY市場で102円50銭を上抜けし、これまでのレンジを放れる動きを


    見せましたが、それから1週間をかけてドル円は緩やなドル高円安トレンドを形成しながら104円台まで値を


    伸ばしてきました。





    昨日は東京時間の午後に、日経平均株価が220円ほど上昇したことで、103円台後半で一進一退を続けて


    いたドル円が104円台に乗せました。


    104円台乗せは時間的にはわずかでしたが、この水準では、今年1月以来のドル高水準ということもあり


    実需のドル売りや利益確定のドル売りが出たようですが、これは想定内の動きです。


    102円台半ばを抜けてからは、ほぼ押し目もなく緩やかに上昇したドル円です。このあたりでの日柄調整は


    ある意味健全な動きと捉えられます。


    もっとも、この程度では「日柄調整」とは言えませんが・・・・。


    株式、債券を含めた金融市場は「リスクオン」が主流となり、昨年末に似た雰囲気になってきたように感じます。


    そうは言っても、米長期金利はまだ2.8%前後で、日経平均株価は昨年末よりも1200円も低い水準です。


    今年のドル高値である105円台半ばを抜けるにはまだ支援材料が足りません。


    今夜の雇用統計で雇用者数が20万人を大きく超えるようであれば支援材料となり、104円半ばから105円を


    試すことも予想されますが、一方で雇用者の大幅な伸びはFRBによるQE終了のタイミングを早め、金融引き締め


    が早まることにもつながります。


    この連想が株価の下落圧力になり、ドル円が株価の下落に反応し円高に振れるリスクもあろうかと思います。


    この点には注意が必要です。





    ECBは市場予想通り政策金利の据え置きを決めました。


    記者会見でドラギ総裁は、「QEについての議論はあった。この手段が無視されていたということはない。


    どのようなQEがより効果的かということについてはもちろん、さまざまな見解がある。今後数週間に、


    議論を進めていく」と述べています。(ブルームバーグ)





    この発言から、ECBの政策委員会ではQEを行うべきとのコンセンサスは出来上がっているものと受け止められます。


    これまでドイツ連銀がQEには難色を示していましたが足許では、インフレ率が2%というECBの目安に比べ


    4分の1に留まっている現実が合意形成に働いたものと思われます。



    する見方も示しています。





    さて今夜は3月の雇用統計が発表されます。


    悪天候の影響もなさそうですし、毎週発表される新規失業保険申請件数も3月12日を含む週では減少していました。


    私も含めて、市場では上振れ期待が強いと思われます。


    仮に悪くても17万人程度ではそれほどドル売り材料にはならないと予想していますが、どうでしょうか・・・・。


    予想レンジはワイドに見積もって、103円〜104円50銭程度でしょうか。





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    今日は4月4日。昨年のこの日に黒田日銀総裁が「異次元緩和」を発表しました。


    この決定をきっかけに、円安と株高が加速し、年末まで大きなトレンドを形成しました。


    その結果、消費者のインフレ期待にも働きかけ「ひょとしたら物価は上昇するかも」といった


    連想につながり、「2年で2%の物価上昇」という目標に近づくことになりました。


    ただ足許では、やや追加緩和観測が後退しており、「2匹目のどじょう」はいないのではとの


    見方もあります。


    消費税が引き上げられ、6月までの3ヶ月が勝負です。


    よい週末を・・・・。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    2/5 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「経済データの内容は強弱まちまちだが、一般には2014年に関して前向きな見方が強まっている。それには妥当な理由があると考えられる」講演で。
    2/6 ドラギ・ECB総裁 「今日、行動しないことを決めた理由は実のところ、状況の複雑さと、さらなる情報の必要性だ」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。
    2/18 黒田・日銀総裁 「エンジンの馬力を大幅に上げたので、その性能を十分に生かすためタイヤを強化した」政策決定後後の記者会見で。
    2/24 プラート・ECB理事 「物価安定目標が達成されないとわれわれが判断した場合に利用できるツールボックスがある」講演で。
    2/27 イエレン・FRB議長 「今後数週間でやるべきことは、一連の低調な経済統計のうち天候要因として説明できる統計はどの程度あるのか、また弱い景気展望を反映している部分があるとすれば、それはどの部分なのかを正確に、厳しく見極めることである」議会証言で。
    3/19 イエレン・FRB議長 「これは定義するのが難しい問題だが、おそらく6ヶ月前後を意味する」テーパリング終了後のFF金利引き上げのタイミングについて。
    3/21 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「このペースで資産購入の縮小を続ければ10月までに大規模資産購入が終了することは明白だ」講演で。
    3/24 オバマ・米大統領 「ロシアに対し、これまでの行動の代償を払わせることでわれわれは一致している」」G7でロシアへの制裁を決めた後の記者会見で。
    3/25 ドラギ・ECB総裁 「ECBのシナリオに対する下方向のリスクが顕在化すれば、当中銀の責務を果たすため追加の金融政策措置をとる用意がある」パリでの講演で。
    3/31 イエレン・FRB議長 「異例のコミットメントはまだ必要であり、この先も当面必要だろう。他の米金融当局者と広く共有している見解だと確信している」講演で。

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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和