2014年4月8日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- NY株式市場が先週末に引き続き大幅な下げを見せたことで、
ドル円は上値の重い展開が続く。一時103円台割れを試したものの、
勢いはなく、103円台前半でもみ合う。 - ユーロドルは反発。ECBのメルシュ理事がユーロ圏は差し迫った
デフレリスクはないと発言したことを手がかりに1.3750近辺まで
買い戻しが進む。 - 株式市場は連日の大幅安。先週末のセンチメントを引き継いだことや、
ウクライナでの大規模なデモを嫌気したなど真相は不明だが、ハイテク株が
先導する形で下落。ダウは166ドル安で引け、2日間で325ドルを超える
下げとなった。 - 債券相場上昇し、1週間振りに長期金利が2.7%近辺まで低下。
- 金、原油はともに反落。
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- 2月消費者信用残高 → 164.9億ドル
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ドル/円 103.01〜 103.27 ユーロ/ドル 1.3721 〜 1.3748 ユーロ/円 141.53 〜 141.88 NYダウ −166.84 → 16,245.87ドル GOLD −5.20 → 1,298.30ドル WTI −0.70 → 100.44ドル 米10年国債 −0.019 → 2.701%
本日の注目イベント
- 日 日銀金融政策決定会合
- 日 黒田・日銀総裁記者会見
- 日 2月国際収支
- 日 3月景気ウォッチャー調査
- 英 英2月鉱工業生産
- 米 IMF、世界経済見通し発表
- 米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
- 米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
- 加 カナダ3月住宅着工件数
NY株式市場が再び波乱要因となり、ドル円は上値が重い展開になりつつあります。
昨日もこの欄で、「突っ込み売りには注意が必要」とのコメントを書きましたが、ドル円は株価の大幅下落の割には
103円を維持し、先週末のNYクローズと著変はありません。
むしろ健闘しているとの印象さえあります。
ただ、NY株式市場の2日間で325ドルを超える下げは、「単なる利益確定の売り」と、捉えていいのか
判断に迷うところです。
今後起こりうる何かを暗示しているのかもしれません。
ブルームバーグによると、ナスダック100指数の先週末の下げを受け、オプション取引が示す弱気な見方が
4年前の急落時以来の高水準になっているようです。
同指数に連動する上場投資信託(ETF)のプットオプション(売る権利)の取引量は
4日に100万枚を超え、これは数分間で8620億ドル(約87兆円)の時価総額が吹き飛んだ取引日の
翌日である、2010年5月7日以来の高水準であると伝えています。
2010年5月にはNYダウは1日で約1000ドル急落し、ドル円は5円以上、ユーロ円は10円ほど下落した
ことを鮮明に記憶しています。
ダウ1000ドル下落の原因は高速取引だったとか、発注ミスといったうわさがありましたが、真相は不明でした。
ダウが大幅に下落すれば「リスクオフ」から円が主要通貨に対して買われ、「円全面高」になる傾向があります。
足許ではそのような状況には至っていませんが、今後もNY株式市場の動向からは目が離せません。
ドル円は103円近辺でほぼ下落は止められている状況です。
ここには「日足」の「雲」の上限があり、これが意識されているものと思われます。
また「雲」の中には、「52日線」と「120日線」が位置しており、103円を割り込んでも102円台半ばから
下値では一旦支持されそうな形になっています。
ただし、注意が必要なのは「先行スパン」が形成する「雲」です。
既に「ねじれ」を見せており、先行きドルが下落する可能性もあることを示唆しています。
日米の株価が調整局面入りし、注目される日銀による追加緩和期待が後退する状況になると、ドルの下落に勢いが
付く可能性があることも、頭の片隅に入れておきたいと思います。
本日は午後3時半から黒田日銀総裁の記者会見が行われます。
「追加緩和」に関して、否定的な発言をするのか、あるいは景気次第では「ちゅうちょなく行動する」という文言
が聞かれるのかが焦点です。
なお今回から記者会見の模様はインターネット等で放映されることになっています。
レンジは102円50銭〜103円50銭程度と予想します。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 2/5 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「経済データの内容は強弱まちまちだが、一般には2014年に関して前向きな見方が強まっている。それには妥当な理由があると考えられる」講演で。 2/6 ドラギ・ECB総裁 「今日、行動しないことを決めた理由は実のところ、状況の複雑さと、さらなる情報の必要性だ」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 2/18 黒田・日銀総裁 「エンジンの馬力を大幅に上げたので、その性能を十分に生かすためタイヤを強化した」政策決定後後の記者会見で。 2/24 プラート・ECB理事 「物価安定目標が達成されないとわれわれが判断した場合に利用できるツールボックスがある」講演で。 2/27 イエレン・FRB議長 「今後数週間でやるべきことは、一連の低調な経済統計のうち天候要因として説明できる統計はどの程度あるのか、また弱い景気展望を反映している部分があるとすれば、それはどの部分なのかを正確に、厳しく見極めることである」議会証言で。 3/19 イエレン・FRB議長 「これは定義するのが難しい問題だが、おそらく6ヶ月前後を意味する」テーパリング終了後のFF金利引き上げのタイミングについて。 3/21 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「このペースで資産購入の縮小を続ければ10月までに大規模資産購入が終了することは明白だ」講演で。 3/24 オバマ・米大統領 「ロシアに対し、これまでの行動の代償を払わせることでわれわれは一致している」」G7でロシアへの制裁を決めた後の記者会見で。 3/25 ドラギ・ECB総裁 「ECBのシナリオに対する下方向のリスクが顕在化すれば、当中銀の責務を果たすため追加の金融政策措置をとる用意がある」パリでの講演で。 3/31 イエレン・FRB議長 「異例のコミットメントはまだ必要であり、この先も当面必要だろう。他の米金融当局者と広く共有している見解だと確信している」講演で。
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



