2014年4月9日(水)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米長期金利の低下を背景に、ドル円は急落し一時は101円55銭まで
円高ドル安が進行。昨日の黒田日銀総裁の記者会見をきっかけに、102円台
後半から円買いが加速し、約2週間振りに101円台半ばを記録。 - ユーロドルもドル安の流れから上昇。1.37台後半から1.38台前半まで
買われたが、「円買いユーロ売り」もあり上昇は限定的。ユーロ円は一時
140円割れ目前まで円高が進む。 - 株式市場は連日の大幅安から反発。ダウは10ドル高、ナスダックは33ポイント
高で取引を終える。 - 債券相場は続伸。3年債入札が好調だったこともあり、債券市場に資金が入った。
長期金利は約2週間振りに2.68%台まで低下しドル売りを誘った。 - ドル安が進んだことから金、原油はともに続伸。
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ドル/円 101.55〜 102.38 ユーロ/ドル 1.3773 〜 1.3812 ユーロ/円 140.08 〜 141.14 NYダウ +10.27 → 16,256.14ドル GOLD +10.80 → 1,309.10ドル WTI +2.12 → 102.56ドル 米10年国債 −0.018 → 2.683%
本日の注目イベント
- 独 独2月貿易収支
- 独 独2月経常収支
- 米 FOMC議事録(3月18、19日分)
- 米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
- 米 タルーロ・FRB理事講演
NY株式市場が連日下げ、2日間で325ドルを超える下落を見せたことから、一旦は自律反発してもおかしくは
ないと予想しており、それに伴ってドル円も反発する可能性もあると予想していましたが、昨日のNY市場では
長期金利に反応し、円全面高の展開でした。
株価は3指数とも反発しましたが、安全資産の債券がウクライナ情勢などの影響から買われ、長期金利の低下に
ドル円が反応し、101円55銭まで「円高ドル安」が進んでいます。
先週末の雇用統計前には104円台前半までドル高が進行しましたが、僅か3日で2円50銭もの下落です。
いつものことですが「下落相場の足は速い」ことに驚かされます。
今回初めてライブで中継された黒田総裁の記者会見はいつも以上に注目されていたようです。
「追加的な緩和は現時点では考えていない」との言葉に、市場はドル売りで反応し、102円台後半から下落基調を
早めました。
昨日もこの欄で、「102円台半ばを割り込むと円買いドル売りが加速する可能性がある」と述べたように、
ここからのドル下落スピードは速かったです。
NY市場で102円を割り込むと、「ストップロス」のドル売りを巻き込んで101円台半ばまで
下落しました。
日銀による追加緩和期待が後退し、「追加緩和そのものがないのではないか」といった見方も広がり、
さらに、ウクライナ東部での緊張の高まりが「安全通貨の円買い」と「安全資産の米国債買い」を拡大させた
ことが主因で、長期金利の低下と円高に結びついたと判断できます。
ドル円を見る上で重要なのは「日米金融当局の政策スタンス」であることは、これまでも何度も述べてきました。
従って、今後ドル高円安への可能性は十分あると考えており、現時点でもその考えに変わりはありません。
しかし、テクニカルをじっくり見るとこれまでにない変化が起きてきることを知らされます。
「日足」チャートでは昨年11月初旬以来、ローソク足は一度も割り込んだ来なかった「120日線」を、
昨日は割り込んでいます。
実に5ヶ月振りのことになります。
同時に昨年10月8日の96円68銭を起点に、10月25日の96円95銭を結ぶ「サポートライン」では、
昨日の下落を支えており、ここは抜けていません。
一方「一目均衡表」の「基準線」は横ばいで、今回の下落が短命に終わることを示唆しています。
これら強弱のテクニカルから、ここは非常に判断に迷うところです。
安易に買い下がるのではなく、様子を見るほうが無難でしょう。
特に、103円、102円台で買い下がってきた方は注意が必要です。
ここから一段とドルが下落するとすれば、メドは101円の大台と、2月4日に記録した100円77銭という
ことになります。
本日は円高が進んだことで、日経平均株価も大幅な下落が見込まれます。
ドル円がNYの底値である101円55銭を割り込まないかどうかが注目されます。
予想レンジはややワイドに、101円20銭〜102円50銭程度にしたいと思います。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 2/5 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「経済データの内容は強弱まちまちだが、一般には2014年に関して前向きな見方が強まっている。それには妥当な理由があると考えられる」講演で。 2/6 ドラギ・ECB総裁 「今日、行動しないことを決めた理由は実のところ、状況の複雑さと、さらなる情報の必要性だ」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 2/18 黒田・日銀総裁 「エンジンの馬力を大幅に上げたので、その性能を十分に生かすためタイヤを強化した」政策決定後後の記者会見で。 2/24 プラート・ECB理事 「物価安定目標が達成されないとわれわれが判断した場合に利用できるツールボックスがある」講演で。 2/27 イエレン・FRB議長 「今後数週間でやるべきことは、一連の低調な経済統計のうち天候要因として説明できる統計はどの程度あるのか、また弱い景気展望を反映している部分があるとすれば、それはどの部分なのかを正確に、厳しく見極めることである」議会証言で。 3/19 イエレン・FRB議長 「これは定義するのが難しい問題だが、おそらく6ヶ月前後を意味する」テーパリング終了後のFF金利引き上げのタイミングについて。 3/21 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「このペースで資産購入の縮小を続ければ10月までに大規模資産購入が終了することは明白だ」講演で。 3/24 オバマ・米大統領 「ロシアに対し、これまでの行動の代償を払わせることでわれわれは一致している」」G7でロシアへの制裁を決めた後の記者会見で。 3/25 ドラギ・ECB総裁 「ECBのシナリオに対する下方向のリスクが顕在化すれば、当中銀の責務を果たすため追加の金融政策措置をとる用意がある」パリでの講演で。 3/31 イエレン・FRB議長 「異例のコミットメントはまだ必要であり、この先も当面必要だろう。他の米金融当局者と広く共有している見解だと確信している」講演で。
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



