今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年4月11日(金)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は米雇用関連の指標が改善したことで反発し101円97銭
    近辺まで上昇したが、株価の下落と、長期金利の低下に歩調を合わす格好で
    101円33銭まで下落。101円台半ばで反発して引ける。
  • ドルが主要通貨に対して下落する中、ユーロドルでもドル安ユーロ高が進行。
    ユーロドルは1.39ちょうどまで上昇し、約3週間振りのユーロ高を示現。
  • 株式市場は大幅安となり、前日の上昇分を吐き出す。ハイテク株が下落し、
    売りが売りを呼ぶ格好で下落幅が広がり、ダウは前日比266ドル安。
    ナスダックは3%を超える下げを演じる。
  • 株安と、30年債入札が好調だったことから債券価格は上昇。
    長期金利は2.64%台まで低下し、4週間ぶりの低水準を記録。
  • 金は続伸し、原油は反落。
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  • 3月財政収支 → 369億ドルの赤字
  • 新規失業保険申請件数 → 30万件
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    ドル/円101.33〜 101.97
    ユーロ/ドル1.3854 〜 1.3900
    ユーロ/円140.76 〜 141.36
    NYダウー266.96 → 16,170.22ドル
    GOLD+14.60 → 1,320.50ドル
    WTIー0.20 → 103.40ドル
    米10年国債ー0.048 → 2.646%



    本日の注目イベント

  • 日   3月マネーストック
  • 日   日銀金融政策決定会合議事要旨(3月10・11日分)
  • 中   中国 3月消費者物価指数
  • 中   中国 3月生産者者物価指数
  • 米   3月生産者物価指数
  • 米  4月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
  • 米   決算発表 →JPモルガン・チェース、ウェル・ファーゴ




    ドル円は101円33銭まで下落し、ユーロドルは1.39、そして豪ドルドルも0.94台に乗せるなど


    「ドル安」が急速に進んでいます。


    そのため足許の「円高」は、実は「ドル安」と捉えることが正鵠を射ているといえます。


    「ドル安」の原因は、米長期金利の低下と、株式市場の不透明感が主因と考えられます。


    ブルームバーグによると、米国株を離れた資金はブラジルなど新興国に向かっているとの報道もあります。


    2月には新興国通貨の急落から円が買われたこともありましたが、運用利回りを上げるため世界中を駆け巡る


    資金の足は予想以上に速いようです。





    そうは言っても徐々に進行しているドル安の動きはファンダメンタルズからすると理解しがたい部分も


    あります。


    昨日は新規失業保険申請件数が発表されました。


    結果は30万件と改善しており、この件数は2007年5月以来の低水準となります。


    2007年5月と言えば、リーマンショックが起こる前ということになり、少なくとも失業保険申請件数については


    リーマン前の水準に戻ったことになります。




    また、同時に発表された3月の財政収支は369億ドルの赤字でしたが、3月としては14年振りとなる小額です。


    因みに昨年3月の同指数は1065億ドルの赤字で、約1/3に改善していることが分かります。


    これだけではドルが売られる理由は見つかりません。





    ドル円は101円33銭まで下落し、1週間前の雇用統計直前に記録した104円14銭から、約3円近い


    「ドル安」です。


    ドル円が「日足」の「120日線」を下抜けした際にも述べましたが、テクニカルでは強弱まちまちの相場観を

    示していましたが、現時点では「120日線」ブレイクの方に軍配が上がりそうです。





    昨日もNY株式市場が大幅安だったことから、本日の日経平均株価も「年初来安値」を更新しそうな気配です。


    このところドル円と株価との相関関係がやや崩れてはいますが、日経平均株価が大幅安になると、ドルの下値を


    試す展開が予想されます。


    下値のメドは、まず3月3日と14日につけた、101円20銭前後ということになります。


    そして、仮にその水準を下回った場合には、101円という大台と、2月に記録した100円77銭前後が意識される


    水準になると思われます。





    市場関係者の間でもそろそろ、「100円割れがある」といった見方も広がってきました。


    現在の水準から1円50銭程度であることから、「100円割れ」の可能性が出てきましたが、ここは冷静に


    対処することが求められます。


    レベル感からの安易な買い下がりには注意が必要ですが、同時に売り込み過ぎにも注意すべきです。


    レンジ予想は100円90銭〜101円90銭程度と見ますが、本日発表のミシガン大学消費者マインドの


    結果が注目されます。市場予想は「81.0」で、先月より改善が予想されていますが、これが下振れするようだと


    ドルの底値を試す展開も予想されます。





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    消費税増税が実施されて10日が経ちました。


    消費を控えているため、商品の値段が実際に上がったという実感はありませんが、


    近くのレストランがこれまで「食べ放題1時間1000円(税込み)」とあったのが、


    「食べ放題45分1000円+税」と、表示が変わっていたのにはやや驚き。


    これって、便乗値上げでは?


    このレストランには当分行かないつもりです


    よい週末を・・・・。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    2/5 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「経済データの内容は強弱まちまちだが、一般には2014年に関して前向きな見方が強まっている。それには妥当な理由があると考えられる」講演で。 ------ 
    2/6 ドラギ・ECB総裁 「今日、行動しないことを決めた理由は実のところ、状況の複雑さと、さらなる情報の必要性だ」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 ------ 
    2/18 黒田・日銀総裁 「エンジンの馬力を大幅に上げたので、その性能を十分に生かすためタイヤを強化した」政策決定後後の記者会見で。 ドル高円安が進み、株価は上昇 
    2/24 プラート・ECB理事 「物価安定目標が達成されないとわれわれが判断した場合に利用できるツールボックスがある」講演で。 ユーロドル1.3770近辺から→1.3708まで下落 
    2/27 イエレン・FRB議長 「今後数週間でやるべきことは、一連の低調な経済統計のうち天候要因として説明できる統計はどの程度あるのか、また弱い景気展望を反映している部分があるとすれば、それはどの部分なのかを正確に、厳しく見極めることである」議会証言で。 株式市場が好感し上昇。 
    3/19 イエレン・FRB議長 「これは定義するのが難しい問題だが、おそらく6ヶ月前後を意味する」テーパリング終了後のFF金利引き上げのタイミングについて。 ドル円101円60銭から102円67銭まで急騰
    3/21 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「このペースで資産購入の縮小を続ければ10月までに大規模資産購入が終了することは明白だ」講演で。 ------ 
    3/24 オバマ・米大統領 「ロシアに対し、これまでの行動の代償を払わせることでわれわれは一致している」」G7でロシアへの制裁を決めた後の記者会見で。 ------ 
    3/25 ドラギ・ECB総裁 「ECBのシナリオに対する下方向のリスクが顕在化すれば、当中銀の責務を果たすため追加の金融政策措置をとる用意がある」パリでの講演で。 ユーロドル1.38台前半から→1.37台中半ばへ
    3/31 イエレン・FRB議長 「異例のコミットメントはまだ必要であり、この先も当面必要だろう。他の米金融当局者と広く共有している見解だと確信している」講演で。 株式市場は急騰し、ドル円は小幅に下落

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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和