今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年4月15日(火)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は堅調に推移。ウクライナ情勢の緊張はあるものの、株高と
    長期金利の低下にドル円は102円近辺まで反発。その後はもみ合い
    となり、101円85銭前後で引ける。
  • ユーロは下落。ドラギECB総裁が、ユーロが一段高となれば、追加緩和
    が必要となると発言したことで、1.38台半ばから1.3808まで下落。
  • 株式市場は3日振りに反発。シティーグループの決算と、小売売上高が
    好調だったことを好感しダウは146ドル高。他の株価指数も軒並み反発。
  • 一方債券は3日振りに反落。ウクライナ情勢から上昇する場面もあったが
    結局売りに押され、長期金利は小幅に上昇。
  • ウクライナ情勢の緊迫から金は3週間ぶりに1327ドル台に。原油も
    1ヶ月振りに104ドル台まで上昇。
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  • 3月小売売上高 → +1.1%
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    ドル/円101.66〜 102.02
    ユーロ/ドル1.3808 〜 1.3832
    ユーロ/円140.45 〜 140.91
    NYダウ+146.49 → 16,173.24ドル
    GOLD+8.50 → 1,327.50ドル
    WTI+0.31 → 104.05ドル
    米10年国債+0.035 → 2.650%



    本日の注目イベント

  • 豪   RBA議事録
  • 独   独4月ZEW景況感指数
  • 欧   ユーロ圏2月貿易収支
  • 英   英3月生産者物価指数
  • 英   英3月消費者者物価指数
  • 米   4月NY連銀製造業景況指数
  • 米   3月消費者物価指数
  • 米   4月NAHB住宅市場指数
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   イエレン・FRB議長講演
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 米   決算発表 →ジョンソン&ジョンソン、インテル




    ウクライナ東部では、政府施設を占拠している親ロシア派勢力が期限を過ぎても撤去に応ぜず、緊張が高まって


    います。


    これに対してウクライナ政府は強制排除にでる可能性があり、ウクライナ情勢はかなり緊迫した情勢に


    なって来ました。


    このような情勢下でも、NY株式市場が3日振りに大幅反発を見せたことで、ドル円は一時102円02銭まで

    買われ下値不安はやや和らいだ格好になっています。





    ただ、それでも株高やドルの反発は売られ過ぎからの自立反発に過ぎず、まだ下値不安を拭い去ることはできません。


    NYダウは先週1週間で約400ドルも下落しており、ある意味当然の反発と見ることができます。


    昨日は小売売上高の数字に素直に反応しました。市場予想の+0.9%に対して、結果は+1.1%と、13項目


    のうち10項目で増加していました。


    2月の同指数が+0.7%だったことを考えると、やはり悪天候の影響がなかったことが消費を刺激したと


    思われます。





    また先週末発表されたJPモルガンは減収だった金融機関の決算では、シティーグループの決算が予想外に増加した


    ことが株価全体のセンチメントを良くした面もあります。


    シティー株は好決算からこの日は4.4%株価が上昇して取引を終えています。





    ドル円はひとまず101円割れのリスクが後退しています。


    101円20銭前後が底堅く、今日の報道にもありましたが、日経平均株価が大きく売られる中で、「大健闘」


    と言えなくもありません。


    「ドル円と株価の相関」が崩れつつあるとの指摘がありましたが、ドル円は株よりもむしろ米金利により連動


    する動きを見せており、その米長期金利が依然として2.6%台〜2.8%台のレンジ内で推移していることにも


    関係していると考えられます。





    NY市場で102円を試したドル円ですが、「日足」では102円35銭あたりに「120日線」と「52日線」


    さらには「雲」の下限が集まっています。


    ここはやはり、相当な抵抗を見せるだろうと思いますが、反対にこの水準を上抜け出きれば市場の雰囲気も変わって


    くると考えられます。


    「ウクライナ情勢」と「株価の大幅な調整」を材料にドルの下値を試しに行ったが、結局101円台を抜くことが


    できなかったとなれば、今度は上値を試しに行くことも想定できます。





    それでもドルの上値を試しに行くには、引き続き企業の好決算と、米景気の拡大を示す材料が必要です。


    国内ではアベノミクスに対する期待感と、追加緩和期待がそれぞれ後退しています。


    ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙が報じた、「今月30日の決定会合前までに安倍首相と黒田総裁が


    会談の予定」という記事が実現するようなら、こちらも円売りが加速する可能性があるため、今後の情報を


    見極めたいと思います。


    本日のレンジは101円30銭〜102円30銭程度を予想します。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    2/5 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「経済データの内容は強弱まちまちだが、一般には2014年に関して前向きな見方が強まっている。それには妥当な理由があると考えられる」講演で。 ------ 
    2/6 ドラギ・ECB総裁 「今日、行動しないことを決めた理由は実のところ、状況の複雑さと、さらなる情報の必要性だ」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 ------ 
    2/18 黒田・日銀総裁 「エンジンの馬力を大幅に上げたので、その性能を十分に生かすためタイヤを強化した」政策決定後後の記者会見で。 ドル高円安が進み、株価は上昇 
    2/24 プラート・ECB理事 「物価安定目標が達成されないとわれわれが判断した場合に利用できるツールボックスがある」講演で。 ユーロドル1.3770近辺から→1.3708まで下落 
    2/27 イエレン・FRB議長 「今後数週間でやるべきことは、一連の低調な経済統計のうち天候要因として説明できる統計はどの程度あるのか、また弱い景気展望を反映している部分があるとすれば、それはどの部分なのかを正確に、厳しく見極めることである」議会証言で。 株式市場が好感し上昇。 
    3/19 イエレン・FRB議長 「これは定義するのが難しい問題だが、おそらく6ヶ月前後を意味する」テーパリング終了後のFF金利引き上げのタイミングについて。 ドル円101円60銭から102円67銭まで急騰
    3/21 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「このペースで資産購入の縮小を続ければ10月までに大規模資産購入が終了することは明白だ」講演で。 ------ 
    3/24 オバマ・米大統領 「ロシアに対し、これまでの行動の代償を払わせることでわれわれは一致している」」G7でロシアへの制裁を決めた後の記者会見で。 ------ 
    3/25 ドラギ・ECB総裁 「ECBのシナリオに対する下方向のリスクが顕在化すれば、当中銀の責務を果たすため追加の金融政策措置をとる用意がある」パリでの講演で。 ユーロドル1.38台前半から→1.37台中半ばへ
    3/31 イエレン・FRB議長 「異例のコミットメントはまだ必要であり、この先も当面必要だろう。他の米金融当局者と広く共有している見解だと確信している」講演で。 株式市場は急騰し、ドル円は小幅に下落

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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和