今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年4月28日(月)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は引き続きウクライナ情勢の緊迫から下値を試す展開が続き、
    一時1週間ぶりに102円台割れまで下落。その後は消費者信頼感指数が
    市場予想を上回ったことから102円20銭前後まで戻して引ける。
  • ユーロドルは横ばい。下値を徐々に切り上げてはいるものの、
    1.38台半ばが天井となり、もみ合いが続く。
  • 株式市場は下落。アマゾンの決算をきっかけにナスダック指数が
    1.8%の大幅下落。ダウも140ドル安の1万6360台で引ける。
  • ウクライナ情勢を背景に債券は続伸。この日は株価が大幅安を演じた
    ことで債券相場は5日続伸。10年債利回りも2.66%台まで低下。
  • 金は続伸し1300ドル台を回復。原油は続落し約3週間ぶりに
    100ドル台まで売られる。
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  • 4月ミシガン大学消費者信頼感指数(改定値) → 84.1
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    ドル/円101.96 〜 102.21
    ユーロ/ドル1.3830 〜 1.3847
    ユーロ/円141.03 〜 141.42
    NYダウ−140.19 → 16,361.46ドル
    GOLD+10.20  → 1,300.80ドル
    WTI −1.34 → 100.60ドル
    米10年国債−0.022  → 2.660%



    本日の注目イベント

  • 米   3月中古住宅販売成約指数




    ウクライナ情勢の緊迫を背景に先週末のNY市場では、1週間ぶりにドル円は101円台後半まで円買いが


    進みました。


    先週は、米経済指標の安定が見られたことで102円台半ばから上値を試したものの、103円には届かず、


    再び101円まで下落し、今度はドルの底値を探る展開になりそうです。





    先週末、オバマ大統領は対ロシアへの追加制裁について欧州首脳と協議し、ドイツのメルケル首相も対ロシアで


    新たな措置を講じる準備を進めていることを明らかにしました。


    これはウクライナ国境付近でロシアが軍事演習を開始したことで、ウクライナ情勢が新たな段階に入った


    と判断したものと見られます。





    ブルームバーグによると、米国と欧州連合(EU)はウクライナ危機を強めたとして28日にもプーチン大統領


    の側近とロシア企業に対し新たな制裁を発動する可能性があると伝えており、具体的にはロシアの国営石油会社


    の最高経営責任者であるロスネチフ氏と、側近のイゴール氏の名前を挙げています。





    ロシアの軍事演習に対してウクライナ国防省も、同国南部の防空部隊が「戦闘即応態勢」を整えていることを明らかに


    しているなど、市場ではやや「リスクオフ」が進みそうな気配です。


    そのため、ドル円は再び102円を割り込む動きを見せ、株価も下落し、債券が買われています。


    今週はウクライナ情勢に加えて、重要イベントが目白押しです。





    日本では日銀政策決定会合が開かれ、米国でもFOMCが開催されます。


    さらにECBが政策金利の発表を行い、ドラギ総裁の会見も予定されています。


    また、米国の第1四半期GDPも発表され、週末には恒例の雇用統計です。


    日本ではゴールデン・ウィークがスタートし行楽シーズンの幕開けですが、金融市場にとっても


    これだけ重要イベントが揃うと、目が離せないゴールデン・ウィークとなりそうです。





    ドル円やユーロドルなど主要通貨に明確な「方向感」は見い出せません。


    ドル円は101円〜103円のレンジだとは言えますが、そのレンジのどちらを抜けていくのか、まだ不透明


    です。


    ウクライナ情勢は緊張感を増してきましたが、長期戦の気配です。


    やはり相場の方向を決定付けるのは上記重要イベントの結果ということになります。


    ドル円の変動率は急低下していますが、日本ではGWということで参加者が減り、上記イベントの結果次第では


    相場の急変があるかもしれません。


    ポジションと資金の管理には注意が必要です。


    ドル円の本日のレンジは101円80銭〜102円70銭程度と予想します。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    3/19 イエレン・FRB議長 「これは定義するのが難しい問題だが、おそらく6ヶ月前後を意味する」テーパリング終了後のFF金利引き上げのタイミングについて。 ドル円101円60銭から102円67銭まで急騰
    3/21 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「このペースで資産購入の縮小を続ければ10月までに大規模資産購入が終了することは明白だ」講演で。 ------ 
    3/24 オバマ・米大統領 「ロシアに対し、これまでの行動の代償を払わせることでわれわれは一致している」」G7でロシアへの制裁を決めた後の記者会見で。 ------ 
    3/25 ドラギ・ECB総裁 「ECBのシナリオに対する下方向のリスクが顕在化すれば、当中銀の責務を果たすため追加の金融政策措置をとる用意がある」パリでの講演で。 ユーロドル1.38台前半から→1.37台中半ばへ
    3/31 イエレン・FRB議長 「異例のコミットメントはまだ必要であり、この先も当面必要だろう。他の米金融当局者と広く共有している見解だと確信している」講演で。 株式市場は急騰し、ドル円は小幅に下落
    4/22 ウイリアアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「今年の米経済はおそらく2.5%−3.0%成長となり、失業率は年末までに6.25%に低下する。」講演で。 ------ 

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和