今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年5月2日(金)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 経済指標は概ね好調だったものの、雇用統計を前にドル円は102円台前半で
    小動き。米長期金利の低下がドル円の上値を抑える展開が続く。
  • ユーロドルも前日の水準からやや売られたものの1.38台半ばで底堅く推移。
    ECBによる資産購入観測がやや後退したことが背景。
  • ポンドドルは6日続伸し、約4年ぶりの高値を記録。製造業PMIが市場予想を
    上回ったことで一時1.6920まで上昇。
  • 株式市場はまちまち。新規失業保険申請件数が増加したものの、個人所得など
    他の経済指標は好調だった。ダウが21ドル下落する一方、ナスダックは
    12ポイント上昇。
  • 債券相場は続伸。失業保険申請件数の増加などを理由に買い物を集め、
    長期金利は2.61%台まで低下し、30年債利回りも10ヶ月ぶりの水準まで低下。
  • 金は3日続落し、原油も小幅に続落。
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  • 新規失業保険申請件数    → 34.4万件
  • 3月個人所得        → +0.5%
  • 3月個人支出        → +0.9%
  • 3月PCEコアデフレーター → +1.2%
  • 4月ISM製造業景況指数  → 54.9
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    ドル/円102.18 〜 102.37
    ユーロ/ドル1.3863 〜 1.3881
    ユーロ/円141.77 〜 141.99
    NYダウ−21.97 → 16,558.87ドル
    GOLD−12.50  → 1,288.40ドル
    WTI −0.32 → 99.42ドル
    米10年国債−0.035  → 2.613%



    本日の注目イベント

  • 豪   豪第1四半期生産者物価指数
  • 日   3月失業率  
  • 日   4月マネタリーベース
  • 米   4月雇用統計
  • 欧   ユーロ圏4月製造業景気感指数(改定値)
  • 欧   ユーロ圏3月失業率
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    ドル円は今夜の雇用統計発表を前に102円台前半で様子見状態です。


    昨日の東京時間では株価の上昇にもかかわらず102円30銭から上値が重く、日経平均株価が前日比181円高


    で引けたにもかかわらず、その直後からドル安が進み102円15銭前後まで下落しています。


    ドル円と株価との相関度がやや弱まってきており、米長期金利により反応する状況です。





    NY市場では上値は重かったものの102円割れを試す状況でもなく、ユーロドルと同様値幅も小さく、


    一進一退の展開でした。


    3月の個人所得と個人支出はともに市場予想を上回る結果でしたが、新規失業保険申請件数が増加していた


    ことで、結局相場には中立でした。





    そんな中ISM製造業景況指数では、インフレ指標となる仕入れ価格指数が市場予想を下回ったことで、


    低金利が予想以上に長期になるといった見方につながり、米長期金利はこのところのレンジの下限に近い


    2.61%台まで低下しています。


    今夜の雇用統計ではいずれかに大きく振れるとは思いますが、少なくとも今週は「株高と債券高」が同時に


    進んだことになります。





    先月の雇用統計では、発表直前までドル買いが進み、「雇用統計の上振れ」観測がありましたが、ドル円は


    そこをピークに下落に転じました。


    本日の雇用統計も既に良好な数字が予想されています。


    失業率は0.1ポイント改善の6.6%で、非農業部門雇用者数は21.5万人の増加と見られています。





    個人的にも好調な内容になると予想していますが、それでもドル円は先月のように104円台には届かないのでは


    ないかと思われます。


    むしろ、雇用者数が予想を下回った場合の反応が心配です。


    その際の下値のメドは101円70銭〜101円90銭あたりが最初のサポートとみられます。





    さらに下押しした場合は、4月10日につけた101円30銭前後が重要です。


    この水準は3月に円高が進んだ際にもサポートされており、101円20銭〜30銭が下抜けするようだと


    100円台が視野に入ってきそうです。


    それでも中長期的に見たらドルの買い場を探す好機ではないかと考えています。





    足許では101円〜103円というレンジ相場の下限を試す動きになっていますが、仮にレンジを下抜け


    しても、一気に100円を割り込み90円台で定着するとも思えません。


    米経済指標は概ね好調であり、その結果FRBはQEの縮小を着実に進めているわけです。


    それでもFRBは「相当な期間」低金利政策を続けると見られていることと、日銀による追加緩和観測が


    やや後退してることがドル円の上値を重くしている要因と考えられます。





    本日のレンジはやや広めに見て、101円50銭〜103円程度と予想します。


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    いよいよゴールデン・ウイーク本番です。


    新緑を求めて山に出かけるのもいいかも知れません。


    だた、相場は通常通り動きます。


    5年ほど前ですが、GWの最終日のNY市場でドル円が5円、ユーロ円が10円ほど一気に


    下落したことがありました。


    ポジション管理には十分ご注意ください。


    良い連休を・・・・。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    3/19 イエレン・FRB議長 「これは定義するのが難しい問題だが、おそらく6ヶ月前後を意味する」テーパリング終了後のFF金利引き上げのタイミングについて。 ドル円101円60銭から102円67銭まで急騰
    3/21 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「このペースで資産購入の縮小を続ければ10月までに大規模資産購入が終了することは明白だ」講演で。 ------ 
    3/24 オバマ・米大統領 「ロシアに対し、これまでの行動の代償を払わせることでわれわれは一致している」」G7でロシアへの制裁を決めた後の記者会見で。 ------ 
    3/25 ドラギ・ECB総裁 「ECBのシナリオに対する下方向のリスクが顕在化すれば、当中銀の責務を果たすため追加の金融政策措置をとる用意がある」パリでの講演で。 ユーロドル1.38台前半から→1.37台中半ばへ
    3/31 イエレン・FRB議長 「異例のコミットメントはまだ必要であり、この先も当面必要だろう。他の米金融当局者と広く共有している見解だと確信している」講演で。 株式市場は急騰し、ドル円は小幅に下落
    4/22 ウイリアアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「今年の米経済はおそらく2.5%−3.0%成長となり、失業率は年末までに6.25%に低下する。」講演で。 ------ 

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和